【中1地理】1学期のシラバス案(地域構成、気候と人々の生活)
ぜひぜひ授業づくり・生徒に配るシラバスのたたき台としてご活用ください…!
- 方針(願い)
- 【中1地理】1学期の学習内容と目的
- 生徒の到達目標
- 評価方法
- 学習計画・指導計画(16回構成)
- 1.地球ってどんな場所?①(導入)
- 2.地球ってどんな場所?②(略地図)
- 3.地球ってどんな場所?③(白夜が起きる理由)
- 4.地球ってどんな場所?④(地球上の位置の表し方)
- 5.日本は地球上のどこにある?①(日本の位置)
- 6.日本は地球上のどこにある?②(時差)
- 7.日本は地球上のどこにある?③(日本の領域)
- 8.地球で人々はどんな暮らしをしている?①(気候)
- 9.地球で人々はどんな暮らしをしている?②(熱帯)
- 10.地球で人々はどんな暮らしをしている?③(乾燥帯)
- 11.地球で人々はどんな暮らしをしている?④(温帯)
- 12.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑤(亜寒帯・寒帯)
- 13.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑥(高山)
- 14.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑦(宗教)
- 15.小テストの実施
- 16.パフォーマンス課題の実施
- 教員が理解を深めるための記事まとめ
方針(願い)






世界と日本の地域構成
地球というフィールドの全体像と、「世界の中に日本があること」を理解する。

地理の授業全体の導入って感じなので、「楽しい!」「面白い!」「興味深い!」って思ってほしい!
教え込みになって「地理って覚えること多いな」って思わせたくはない。
世界各地の人々の生活と環境
大まかに各気候帯の生活の様子を理解すればいいと思う。
気候によって生活の様子って変わるんだなあ、気候が似ていると生活も似ているんだなあ、でも各地域オリジナルな要素もあるんだなあ、って感じ。

「世界って、多様でめちゃくちゃ面白い!」って思ってほしい!
この単元の授業は、教員が世界についていかにたくさん知っているか?が問われる。
【中1地理】1学期の学習内容と目的
学習内容
- 人々が生活をする地球は、どんなフィールドなのか?(大まかに)
- 日本は地球上のどこにある?
- 地球というフィールド上で、人々はどんな生活をしているのか?(大まかに)
- 学習指導要領との対応
-
A 世界と日本の地域構成
B 世界の様々な地域
- (1)世界各地の人々の生活と環境
学ぶ目的
地理は「人間の活動と、人間の活動が行われるフィールドを関連づけて考えよう!」っていう科目。
各地域(世界各地や日本各地)における人間の活動についてくわしく学ぶ前に、まず人間が活動しているフィールドの特徴を大まかに学んで、2学期以降の地理の学習の準備をする。
- 教科書の構成
-
教科書の冒頭には、人間の活動のフィールドに関する概論(「地球はどんな場所なのか?」)が書かれています。
※現在は人間の活動範囲はほぼ地球内(とせいぜいその周囲)に限られていますが、将来的に人間の活動範囲が火星などに広がった場合、地理では火星(とその間の宇宙)についても学ぶことになるはずです。
また、各地域(世界各地、日本)について学ぶ際は、最初にそのフィールドの特徴について学びます。例えば教科書のアジア州の部分の最初のページを見てみると、アジア州の地形や気候などについて書かれているはずです。
このようにフィールドの特徴を学んだ後、「そのフィールドで人間はどのような活動をしているのか?」ということについて学びます。
大まかに言うと教科書は
フィールドの特徴→そのフィールドにおける人間の活動
という構成で作られています。
生徒の到達目標
学習をした後、以下の状態になっていることを目指す。
- 世界の略地図を描けるようになる。その際、六大陸、三大洋、赤道、本初子午線、経度180度線、北緯40度線、南緯40度線も書き込む。
- 主な国の名前と場所を言える。
- 日本の略地図を描けるようになる。その際、日本の領土の端にある島も書き込む。
- 熱帯、乾燥帯、温帯、亜寒帯、寒帯、高地の生活の様子と、その背景を説明できる。
- 仏教、キリスト教、イスラム教が広がる地域と、そこでの生活の様子を説明できる。
評価方法
学習目標に到達できたかを評価するために、以下を実施する。
- 定期テスト
- 小テスト
- パフォーマンス課題
- 理解度チェックテスト
定期テスト・小テスト
主に「知識」「技能」の評価に使う。
パフォーマンス課題
主に「思考力・判断力・表現力」の評価に使う。
中1の1学期の地理では、以下の課題を実施する。
あなたはどこで暮らし、どんな生活をしたい?
以下の①〜⑤について、理由とともに。
- ①熱帯なら、ここでこんな暮らしがしたい!
- ②乾燥帯なら、ここでこんな暮らしがしたい!
- ③温帯なら、ここでこんな暮らしがしたい!
- ④亜寒帯なら、ここでこんな暮らしがしたい!
- ⑤寒帯なら、ここでこんな暮らしがしたい!
また、①〜⑤のうち一番どこがいい?理由とともに。
【注意点】
- 教科書で事例として挙げられている場所はNG。自分で探す。また、現在住んでいる場所もNG。
- それぞれの気候帯での生活の特徴を書き、その特徴に対する価値判断を書く。
- ※例えば「熱帯は暑いから嫌」だけだと、特徴を指摘しているに過ぎないので理由として不十分。なぜ暑いと嫌なのか?という(自分なりの)価値判断の根拠まで盛り込むことで、(自分なりの表現の)説得力が増す。
- ※ハガキサイズのカンニングペーパー(書き込み可)の持ち込みを許可する。
- 価値判断を伴うパフォーマンス課題を実施する理由
理解度チェックテスト
また、「学びに向かう力」を評価するために、各授業の冒頭で理解度チェックテストを実施する。
理解度チェックテストは教科書の見開き(2ページ分)の文章の一部を隠した穴埋め問題。毎回5問出題する。
理解度チェックテストの点数は「知識」の評価には使わない。
学習計画・指導計画(16回構成)

1.地球ってどんな場所?①(導入)
★学習内容
- 地球には大きな海と大陸があって、世界にはたくさんの国がある。
- 主な国の名前と場所。
★ポイント
- 単元の導入。とにかく「地理って面白そう」って思ってほしい。
- 「世界にはいろんな料理があるよ!」っていう話題からスタートすれば、興味を抱けそう。
- 料理の多様性の背景には気候の違いがある、というところから、次の気候帯の学習にもつなげやすい。
- 国の名前と場所は2学期以降の「世界の諸地域」のところでもやるので、1学期のうちに無理にたくさん覚えようとしなくていい。
★教材研究のための記事
★授業
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
実際の授業案
2.地球ってどんな場所?②(略地図)
★学習内容
- 世界の略地図の描き方。
★ポイント
★教材研究のための記事
★授業
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
単元の全体像の説明
世界地図と日本地図をかいてみる。
3.地球ってどんな場所?③(白夜が起きる理由)
★学習内容
- 地球は球体で、傾いた状態で太陽の周りを周っている。
- だからこそ、季節の変化や白夜という現象が起こる。
★ポイント
- 「白夜っていう現象があるんだけど、なんでそんな現象が起こるんだろう?」っていう疑問からスタートすると生徒は面白がってくれると思う。
★教材研究のための記事
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
4.地球ってどんな場所?④(地球上の位置の表し方)
★学習内容
- 地球は球体で、位置の表し方は決まっているが、全体の表し方(地図)にはいろんな種類がある
★ポイント
★教材研究のための記事
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
5.日本は地球上のどこにある?①(日本の位置)
★学習内容
- 日本の略地図の描き方。
- 日本の都道府県と県庁所在地。
★ポイント
★教材研究のための記事
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
6.日本は地球上のどこにある?②(時差)
7.日本は地球上のどこにある?③(日本の領域)
8.地球で人々はどんな暮らしをしている?①(気候)
★学習内容
- 気候。
★ポイント
- 教科書の内容を超えるけど、今後のために、気候の多様性の背景(原理)をざっくり説明しちゃった方がいいと思う。
★教材研究のための記事
- 地球が持つエネルギー、地球が受けるエネルギー
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
9.地球で人々はどんな暮らしをしている?②(熱帯)
★学習内容
- 熱帯気候の原理。
- 熱帯の生活の様子と、その背景。
★ポイント
★教材研究のための記事
- 熱帯の特徴・暑い地域の暮らしをわかりやすく
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
10.地球で人々はどんな暮らしをしている?③(乾燥帯)
★学習内容
- 乾燥帯気候の原理。
- 乾燥帯の生活の様子と、その背景。
★ポイント
★教材研究のための記事
- 乾燥帯の特徴・乾燥した地域の暮らしをわかりやすく
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
11.地球で人々はどんな暮らしをしている?④(温帯)
★学習内容
- 温帯気候の原理。
- 温帯の生活の様子と、その背景。
★ポイント
★教材研究のための記事
- 温帯の特徴・温暖な地域の暮らしをわかりやすく
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
12.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑤(亜寒帯・寒帯)
★学習内容
- 亜寒帯・寒帯気候の原理。
- 亜寒帯・寒帯の生活の様子と、その背景。
★ポイント
★教材研究のための記事
- 亜寒帯(冷帯)の特徴・暮らしをわかりやすく
- 寒帯の特徴・寒い土地の暮らしをわかりやすく
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
13.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑥(高山)
★学習内容
- 高山性気候の原理。
- 高山性の生活の様子と、その背景。
★ポイント
★教材研究のための記事
- 気候をわかりやすく①:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【大気の循環】
- 気候をわかりやすく②:なぜ地球上にはいろんな気候が見られるのか?【気候因子】
- 植生をわかりやすく:どうして場所によって育つ植物がちがうのか?
- 土壌をわかりやすく:なぜ黒っぽい土は農業に適しているのか?
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)
14.地球で人々はどんな暮らしをしている?⑦(宗教)
★学習内容
★ポイント
★教材研究のための記事
★授業
- 授業冒頭で略地図の練習(世界or日本)
- 社会科教材室に大量に置いてある(はずの)地球儀を教室まで持ってくる(←いまどき家庭に地球儀なんてないと思うので、せっかくだから使おう!)