太陽が沈まない現象(白夜)について説明をします!
この記事の信頼性
僕(もちお)は元社会科教員
ざっくりと学校の勉強の経歴(?)を書くと、こんな感じ。
- 小学生の時は偏差値40台だったけど、「学年で10位以内に入ったら携帯電話を買ってあげる」という親の甘い言葉で火がつき、猛勉強。その結果、
- 中学生では、塾に行かずに学年1位
- 高校では、学年で1ケタの順位をキープ
- 東大文科三類不合格
- 浪人(Oh…)
- 東大模試で文科三類1位
- 東大に合格
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太陽が沈まない現象(白夜)
引用:Wikipedia
地球には一日中、太陽が沈まない時期・地域があります。
この現象を「白夜(びゃくや)」と言います。
白夜
太陽が沈んでも暗くならないか、または太陽が沈まない現象
太陽が沈まない現象(白夜)は、高緯度の地域で起こります。
その理由は、
地軸(自転の軸)が約23.4度傾いているため、高緯度の地域は、夏に一日中太陽の方を向くことになるから
です。
太陽が沈まない現象(白夜)の仕組み
前提知識

まず、太陽が沈まない現象(白夜)の理由について考える時に必要な、前提知識について説明します。

地球は、約1年(365日)かけて、太陽の周りを回っています。
この運動を、公転(こうてん)と言います。
また、地球自体もくるくると回転しています。
この運動を、自転(じてん)と言います。

自転には回転の軸があります。
自転の回転軸のことを、地軸(ちじく)と言います。
地軸 = 北極点と南極点を結ぶ直線。地球の自転軸。
地軸は、約23.4度傾いています。

なので、地球が自転しながら太陽の周りを公転する様子を図で示すと、このようになります。

北半球にある日本にいる時の四季の移り変わりを書き込むと、
- 地軸の北側の部分が太陽の方を向いている時期が夏
- 地軸の北側の部分が太陽と逆の方を向いている時期が冬
となります。
※北半球の場合です。南半球の四季は、これの逆になります。
仕組み

仕組みは、こうです。
地軸(自転の軸)が約23.4度傾いているため、高緯度の地域は、夏に一日中太陽の方を向くことになる
→太陽が沈まない現象(白夜)が起きる

地軸の北側の部分が太陽の方を向いている時期が夏なので、北半球の夏はこの図のような状態になります。

「A」の地域は、地球が自転すると、太陽の方を向いていない(太陽に照らされない)時間帯があるのが分かります。

が、高緯度の地域である「B」の地域は、地球が自転しても、常に太陽の方を向く(太陽に照らされる)ことになります。
このような理由で、太陽が沈まない現象(白夜)が起こります。
(夏限定なので、一年中、太陽が沈まないわけではありません)

自分を太陽に見立てて考えてみるとわかりやすいです。
これが太陽が沈まない現象(白夜)だ!
って感じ。
太陽が昇らない現象(極夜)

太陽が沈まない現象(白夜)とは逆に、一日中、太陽が昇らない地域があります。
この現象を「極夜(きょくや)」と言います。
極夜
太陽が昇っても明るくならないか、または太陽が昇らない現象
白夜は緯度が何度以上の地域で起きる?

太陽が沈まない現象(白夜)は、高緯度の地域で起こるっていうけど、
緯度が何度以上の地域で起きるのか?です。

結論を言うと、
太陽が沈まない現象は、緯度が約66度以上の地域で起きます。
地軸が約23.4度傾いているからです。
90度 - 23.4度 = 約66度

ちなみに、世界地図(地球儀)を実際に見ると、緯度が約66度のところに、線が引いてあります。
- 北緯66度あたりの線=北極線
- 南緯66度あたりの線=南極線
この北極線と南極線よりも高緯度の地域のことを、それぞれ
- 北極圏
- 南極圏
と言います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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