地球温暖化
原因
大気中の温室効果ガスの濃度が上昇
→地球からの放熱が妨げられる
温室効果ガスの例
- 二酸化炭素(←化石燃料などの燃焼)
- フロン(←冷蔵庫やエアコンの冷媒)
- メタン(←家畜の糞・ゲップ)
影響
・氷河の融解による海面上昇
・異常気象(豪雨、干ばつ)
対策
1992年:国連環境開発会議(地球サミット) @リオデジャネイロ
→気候変動枠組条約
- これ以降、条約締結国の間で締結国会議(COP)が開催されることに
1997年:COP3 @京都
→京都議定書
- 温室効果ガス削減の目標数値が初めて設定された
- 中国やインドなどの発展途上国には目標数値は設定されず
2015年:COP21 @パリ
→パリ協定
- すべての国に対して、温室効果ガスの削減目標の作成、削減状況の報告などを義務づけた
オゾン層破壊
原因
・フロン
影響
地表に到達する紫外線が増加
→皮膚ガンや目の異常などの増加
対策
熱帯林の破壊
原因
・焼畑の拡大
・薪炭材の過伐採
・木材伐採
・放牧地やプランテーション農園への転換
・資源の開発にともなう伐採
代表例
ブラジル
- アマゾン横断道路の建設(→入植者が過耕作、過放牧、過伐採)
- カラジャス鉄山などの鉱山開発
カラジャス鉄山
東南アジア
- 輸出用木材伐採
- 天然ゴムや油ヤシのプランテーション農園への転換
- エビ養殖池を作るためのマングローブ林の伐採
影響
・二酸化炭素の吸収量の減少
・洪水を抑制
・土壌の流出や土砂崩れの増加
・動植物や微生物の減少
対策
砂漠化
原因
・降水量の減少
・過耕作、過放牧、過伐採
代表例
サヘル地域
影響
植物が育たなくなる
対策
塩害
原因
乾燥地域での過剰な灌漑
→土壌中の塩類が地表に集積する
代表例
オーストラリア
影響
植物が育たなくなる
対策
酸性雨
原因
・硫黄酸化物、窒素酸化物(←火力発電所や工場の排煙、自動車の排気ガス)
代表例
ヨーロッパ
北アメリカの後醍醐沿岸
影響
・土壌や湖沼の酸性化による生態系の破壊
・森林の枯死
・建造物の融解
対策
1979年:長距離越境大気汚染条約
富栄養化
生活・工場排水により湖沼などの閉鎖性水域の栄養塩濃度が上昇し、植物プランクトンが異常増殖する現象で、赤潮・アオコ・悪臭・魚介類の死滅を引き起こす。
産業公害と都市公害
産業公害=企業の生産活動に伴う公害
- 大気汚染、土壌汚染、水質汚染
- 発生源が固定的なため、汚染物質の排出規制が容易
都市公害=産業や人口の都市集中に伴う公害
- 排気ガスによる大気汚染、自動車による騒音や振動、生活排水による水質汚濁、生活廃棄物による悪臭
- 発生源が流動的で、発生・被害の主体が一致するため規制が困難
ヒートアイランド現象
産業・人口が密集する大都市で、空調設備・自動車の排気による人工熱の発生、舗装道路・ビルの増加による日射量の蓄積、緑地・水面の減少による地表温度の低下抑制を原因にして生じる。
対策
- 人工排熱の抑制
- 屋上などの緑化
- 透水性舗装の採用
- 郊外への人口分散による都心の過密解消
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参考文献
通信教育
学習漫画・参考書
社会科チャンネル
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