朝になったら太陽が昇って、昼になり、夕方になると沈んで、夜になる。
そんな1日の流れは「どこでも当たり前」と思っていませんか?
でも実は、地球には夜が来ない場所があるんです。つまり、地球には一日中ずーっと太陽が沈まない地域があります。

夜になっても空が明るい。なんだか不思議ですよね?
この現象は「白夜(びゃくや)」と呼ばれています。
でも、どうしてそんなことが起きるのでしょうか?
なぜ白夜が起きるのか?
ちょっと考えてみましょう。できれば、地球儀を見ながら考えてみてください!

ここでヒントです!
地球は自分でクルクル回っています。これを自転といいます。

その回転には「軸」があります。これを地軸といいます。

実はこの地軸はまっすぐではなく、約23.4度傾いています…!

さらにヒントです!
たとえば日本では、昼と夜が交互にやってきますよね。
これは、地球が自転することで、
日本が「太陽の方を向く時間」と「太陽の方を向かない時間」があるからです。太陽に照らされない時間が夜、というわけです。


では、「太陽の方をずっと向き続ける地域」があったとしたら・・・?
答え!
ふつうの地域(たとえば日本)は、地球が自転することで昼と夜が交互にやってきます。
ところが、北極に近い地域では、ある時期になると地球が自転してもずっと太陽の方を向き続けるようになります。


つまり、太陽が一日中沈まない=白夜が起こるんです!
試しに、地球儀を自分に向けて、自分が太陽だと思って地球儀を見てみてください。

自分(太陽)から見て、ずっと見えている場所がありますよね?そこが白夜になる地域なんです!
では次の問題!
さきほど紹介した「白夜」が起きる地域では、実は1年中ずっと太陽が出ているわけではありません。
半年ほど経つと、今度は一日中、太陽がまったく昇らない日々がやってきます。
この現象を「極夜(きょくや)」と言います。
では、なぜそんなことが起きるのでしょうか?
ここでヒントです!
地球はくるくると自転するだけでなく、約1年(365日)かけて、太陽のまわりをグルーッと一周しています。この動きを公転といいます。

答え!
白夜が起きるとき、北極の近くは、地球が自転してもずっと太陽の方を向いている状態になります。

ところが、地球が半年かけて太陽の反対側まで公転すると・・・

今度は、地球が自転しても北極の近くは太陽の方をまったく向かなくなるんです。

だから、昼になっても太陽が昇らない。こうして「極夜」が起こるんですね!
まとめ
つまり、地球は球体で、少し傾いた状態で自転をしながら、太陽の周りを回っているんですね!

だから、白夜や極夜のような不思議な現象が起こるんです!
そしてこのことは、地球のいろいろな場所で、ちがう気候が見られる理由にもなっています。気候については、また今度くわしく勉強していきましょう!
最後に質問!
では、白夜はどこで起きるのでしょうか?

北極の近く?南極の近く?
たしかにそうなんですが、「近く」という表現だとちょっとあいまいですよね。
地球の上の場所を、はっきり「ここ!」と示すには、どうすればいいのでしょうか?
ということで、次回は「地球上での場所の表し方」について勉強していきます!
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