対蹠点(たいせきてん)の求め方について説明します!
対蹠点とは?
対蹠点(たいせきてん)とは、ある地点からみた地球の裏側の地点のことです。
参考:サバンナの八木さんの「ブラジルの人、聞こえますかー」っていうギャグ(日本からみた地球の裏側の地点=対蹠点が、ブラジルの近くだからこそのギャグ)。この動画の一番最初にそのギャグがあるので、ぜひ30秒だけ見てみてください!
(日本の対蹠点は、本当はブラジルじゃなくてその近くの大西洋だけど)
対蹠点の求め方
次に、対蹠点の求め方についてです。
※緯度と経度について理解をしていないと対蹠点を求めることはできないので、不安な人は下記の記事を先に読んでください!
関連:緯線と経線、緯度と経度は何のために必要なの?【中学地理】
緯度を求める
東京(北緯35度、東経139度)の対蹠点を求めてみましょう。
緯度と経度を別々に考えます。まず緯度から。
図を描くと分かりやすいです。りんごを切る時のように、地球を縦に真っ二つに切った図です。
北緯35度は赤道から北に35度上がったところ。
この図から、北緯35度の真反対(裏側)は南緯35度だということがわかります。
つまり、東京(北緯35度、東経139度)の対蹠点の緯度は「南緯35度」。
ちなみに覚える必要はないけど、対蹠点の緯度の数字(絶対値)は同じになります。
図を描いて考えれば混乱することはないので、丸暗記だけに頼るのは非推奨!
※「絶対値が同じになる」ということを丸暗記しようとすると、「絶対値が同じになるのって緯度だっけ?経度だっけ?」って混乱する
経度を求める
次に経度について。これも図を描くとわかりやすいです!
今度は地球を横に真っ二つに切った図を考えます。
東経139度はここ。本初子午線から東に139度回ったところ。
この図から、東経139度の真反対(裏側)は西経41度だということがわかります。
図を描けば計算式を考える必要はないけど、計算式を一応書くと、
東経139度 – 180度 = 東経−41度 = 西経41度
となります。
つまり、東京(北緯35度、東経139度)の対蹠点の経度は「西経41度」。
東京の対蹠点(日本の対蹠点)
よって、2つを合わせれば
東京(北緯35度、東経139度)の対蹠点は南緯35度、西経41度となります。
ポイントは図を描くこと!頭の中だけで考えたり計算式に頼ったりすると、ミスが起きやすいです。
少し手間をかけてでも図を描いて考えた方がミスは減るので、ぜひ図を描くべし!!
対蹠点の問題
対蹠点の問題の代表的なものは、さっきの「東京(北緯35度、東経139度)の対蹠点を求めよ」みたいな問題です。
が、ちょっと変化球の問題があります。
それがこれ↓(この問題の正答率は低くなりがち)
【問】この地図は、中心からの距離と方位が正しい図法(正距方位図法)で描かれた世界地図である。この地図の中心である東京の対蹠点は、この地図だと何で示されているか?
自分で答えを出したい人は、いったんここでストップして考えてみてください!
(答)円周
円の中心から一番遠いところは円周ですよね!
なので、東京から見て一番遠いところ(対蹠点)はこの地図では円周で示されています。
僕がこの問題と出会ったのは、中学生の時の定期テスト(僕は間違えた)。
この記事を読んだ人はもう間違えないはず!この問題が出たらドヤ顔でサクッと解いちゃってください!!!
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