地理

人口

 

望岡 慶
望岡 慶
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人口分布

人口分布は不均等。住みやすいところに人は集まる。

  • 人口密度:単位面積あたりの人口
  • アネクメーネ:人類が常住していない地域。
  • エクメーネ:人類が常住している地域。

 

世界の人口(2020)

2020年の世界人口=77.9億

 

トップ10

  • 中国(14.4億)
  • インド(13.8億)
  • アメリカ(3.3億)
  • インドネシア(2.7億)
  • パキスタン(2.2億)
  • ブラジル(2.1億)
  • ナイジェリア(2.0億)
  • バングラデシュ(1.6億)
  • ロシア(1.4億)
  • メキシコ(1.2億)
  • 日本(1.2億)

 

 

人口の増減

人口増加率:一定期間における、ある地域の人口の増加の割合。

 

自然増減

自然増減:出生数と死亡数の差(→自然増加、自然減少)

 

人口転換

多産多死型:出生率・死亡率ともに高い。発展途上国の一部に見られる。

多産少死型:出生率は高いが、死亡率は低い。人口が急増する(人口爆発)。近代化が進行中の発展途上国に見られる。

少産少死型:出生率・死亡率ともに低い。先進国に見られる。

 

人口転換が進んだ理由

衛生環境や食糧事情の改善、医療の発展が平均寿命を伸ばし(死亡率が低下し)、

教育水準の向上、女性の社会進出が晩婚化を促し出生率が低下した。

 

 

社会増減

社会増減:ある地域への移入人口とそこからの移出人口の差(→社会増加、社会減少)

 

人口移動

  • 国際移動
  • 国内移動

※人口移動を考える際は、「移動したい側」と、「受け入れたい側」の2つの側面から考えるのがポイント。

 

国際移動

第二次世界大戦以前

・ヨーロッパ人の新大陸への移動

・アフリカ黒人奴隷の南北アメリカ大陸への移動

・中国人の東南アジアへの移動

→華僑:国外に移住した中国人。出身地は福建省、広東省が中心。

※現地国籍を取得したら華人と呼ぶ

・インド人のイギリス植民地への移動

→印僑(プランテーション農園の労働力としてケニア、マレーシア、ガイナム、スリナムなどへ移動)

・日本人のハワイ・ブラジルへの移動

→日系移民(農園の労働力として)

・朝鮮人の日本への移動

1910年の韓国併合後

第二次世界大戦以後

・ラテンアメリカからアメリカ合衆国への移動

ヒスパニック:メキシコ、プエルトリコなどのスペイン語圏からのアメリカ合衆国への移住者。人口増加率が高い。

・旧植民地からヨーロッパへの移動

ガストアルバイター:国際移動をした出稼ぎ外国人労働者。

※特にドイツでは、1960年代に労働力が不足したため、多くのガストアルバイターを受け入れた。

 

ドイツで若年労働力が不足した理由

  • 重化学工業が発達した。
  • 女性の高学歴化・社会進出により出生率が低下した。

・日本への移動

 

外国人労働力の受け入れに関する日本の動向

従来は専門的技能を有する熟練労働者などに制限をしていた。

バブル経済期に単純労働力が不足。

1990年の出入国管理法の改正により、日系人に対しては職種による就労制限をなくした。

※日系人=日本から海外に本拠地を移し、その国の国籍または永住権を取得した日本人とその子孫。

 

難民

難民問題については、こちらの本がわかりやすくておすすめ。

 

 

国内移動

日本の人口の国内移動については別記事でまとめます!

 

 

人口構成

よく使われるのは2つ。

  • 年齢別・性別人口構成
  • 産業別人口構成

 

年齢別・性別

人口ピラミッドで表すことが多い。

人口ピラミッドの一般的な変化の仕方

富士山型:多産多死型、多産少死型に見られる。発展途上国。

つりがね型:少産少死型に見られる。先進国。

つぼ型:少産少死型に見られる。少子高齢化が進む先進国。

  • 幼少人口:0〜14歳
  • 生産年齢人口:15〜64歳
  • 老年人口:65歳以上

 

 

産業別

産業別人口構成:就業人口を産業部門別に区別した人口構成。

  • 第一次産業:農林水産業など
  • 第二次産業:鉱業、工業、建設業など
  • 第三次産業:商業、金融業、サービス業、公務など

発展途上国では第一次産業人口が多い。

工業化の進行とともに第二次産業人口が多くなる。

労働生産性の高い工業への転換、農業の機械化にともなって、第三次産業人口が多くなる(脱工業化社会)。

 

 

人口問題

先進国の人口問題

人口減少(←合計特殊出生率の低下)

合計特殊出生率:1人の女性が生涯に何人子供を産むかを示す数値。現在の人口を維持するためには2.1前後が必要。

人口減少の理由

教育水準の向上、女性の社会進出が晩婚化・非婚化を促し出生率が低下した。

少子高齢化

少子高齢化が地方自治体に与える悪影響

生産年齢人口の減少により税収が減少する一方、社会保障費が増大するため、自治体の財政が悪化して地域活力が低下する。

女性の30〜40歳代での労働力率の低下

日本でこの問題が起こる理由

性別役割分担意識が強い上、育児支援制度も未整備なため、結婚・出産を機に退職し、育児が一段落して再就職する女性が多い。

都市部で低下の幅が大きい理由

職住分離による長時間通勤の負担や、都市圏で多い老親等の支援を受けにくい核家族構成により、家事と就業の両立が難しい。

 

 

発展途上国の人口問題

人口爆発

人口爆発が生じる理由

  • 衛生環境や食糧事情の改善、医療の発展が死亡率が低下した。
  • 女性の権利意識が向上していない上、産業の近代化の遅れにより、子供が労働力として重要で親の老後保障の担い手でもあるため、出生率が高い。

 

人口に関するおすすめの本

日本の人口問題について知りたい人は、とりあえずこの本を読んでおけばOK!

 

 

望岡 慶
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