温帯の特徴と温暖な地域の暮らしについてまとめました!
温帯とは
特徴
一年を通して温暖
四季の変化がはっきりしている
四季の変化がはっきりする理由
地球は回転軸(地軸)が約23度傾いた状態で自転しながら太陽の周りを公転しているため、
- 太陽エネルギーをより多く受ける時期→夏
- 太陽エネルギーをあまり受けない時期→冬
- 両者の中間の時期→春・秋
に分かれる。
条件
【温帯の条件】
- 最暖月の平均気温10℃以上
- 最寒月の平均気温-3℃以上18℃未満
ケッペンの気候区分の中の「樹木が見られる気候」のうち、「年降水量が乾燥限界に達し(=乾燥帯ではなく)、最暖月の平均気温が10℃以上で(=寒帯ではなく)、かつ最寒月の平均気温が-3℃以上18℃未満の(=冬は寒くなりすぎず、かといって暖かいわけではない)気候」を温帯と言う。
※温帯は「C」と表す。ちなみに、熱帯はA、乾燥帯はB、冷帯はD、寒帯はE。
- 一年中雨が多い→f(※ドイツ語feucht=湿潤)
- 夏に乾燥する→s(summerって思えばOK)
- 冬に乾燥する→w(winterって思えばOK)
温帯はいくつかの気候に分かれる
温帯は地中海性気候(Cs)と温暖湿潤気候(Cfa)と西岸海洋性気候(Cfb)に分かれます。
主な違いは夏の降水量と気温。
- 夏の降水量が少ない→地中海性気候
- 夏の降水量が少なくない→温暖湿潤気候、西岸海洋性気候
- 夏の気温が高い→温暖湿潤気候
- 夏の気温が高くはない→西岸海洋性気候
※僕がどうやって見分けているか?については別記事で
地中海性気候(Cs)
夏に雨が少なく乾燥する(北半球:夏=7月頃 ↔︎ 南半球:夏=1月頃)
(理由)夏は亜熱帯高圧帯の影響を受けて乾燥するが、冬は亜寒帯低圧帯や偏西風の影響を受けて雨が降る。
オリーブやコルクガシなどの硬葉樹が分布する(←夏の乾燥に強い)
→オリーブオイルを使ったパスタ・ピザなどのメニューや、ワインがこの地域では有名
南半球の地中海性気候↓
温暖湿潤気候(Cfa)
夏と冬の気温差が大きく、雨が一年中多い
いろんな樹木が見られる
降水量が少なめの地域では温帯草原が見られる
- 北アメリカ→プレーリー
- アルゼンチン→パンパ
褐色森林土という土壌が分布する(養分に富む)
西岸海洋性気候(Cfb)
気温・降水量の季節変化が小さい
夏は涼しく、冬は緯度が高いわりに温暖
(理由)暖流の北大西洋海流と、その上空を吹く偏西風の影響
温暖湿潤気候(Cfa)に比べて高緯度にある。
- 西ヨーロッパには海からの風をさえぎる山脈がないので、内陸まで西岸海洋性気候が広がる。
- 南北アメリカには海からの風をさえぎる山脈(ロッキー山脈、アンデス山脈)があるので、沿岸の狭い範囲にしか西岸海洋性気候が見られない。
いろんな樹木が見られる
褐色森林土という土壌が分布する(養分に富む)
温帯の分布
温暖な地域での暮らし
温暖で降水量もそれなりにあるので、生物が生存しやすい環境。
人間が生活をするにあたって、問題に直面することは他の気候帯に比べて少ない。
衣
食
地中海性気候
- オリーブオイル、オレンジ、ブドウ
住
地中海性気候
- 白い壁の住居が見られる(←夏の強い日差しを反射させるため)
- 窓が小さい住居が見られる(←夏の強い日差しを家の中に入れないため)
- 夏のリゾート地になりがち(←夏に晴天が続くため)
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