地理

温帯の特徴・温暖な地域の暮らしをわかりやすく【地理】

温帯の特徴温暖な地域の暮らしについてまとめました!

温帯とは

Temperate climate distribution

特徴

一年を通して温暖

四季の変化がはっきりしている

四季の変化がはっきりする理由

地球は回転軸(地軸)が約23度傾いた状態で自転しながら太陽の周りを公転しているため、

  • 太陽エネルギーをより多く受ける時期→夏
  • 太陽エネルギーをあまり受けない時期→冬
  • 両者の中間の時期→春・秋

に分かれる。

Wikipediaより

条件

ケッペンの気候区分

【温帯の条件】

  • 最暖月の平均気温10℃以上
  • 最寒月の平均気温-3℃以上18℃未満

ケッペンの気候区分の中の「樹木が見られる気候」のうち、「年降水量が乾燥限界に達し(=乾燥帯ではなく)、最暖月の平均気温が10℃以上で(=寒帯ではなく)、かつ最寒月の平均気温が-3℃以上18℃未満の(=冬は寒くなりすぎず、かといって暖かいわけではない)気候」を温帯と言う。

※温帯は「C」と表す。ちなみに、熱帯はA、乾燥帯はB、冷帯はD、寒帯はE。

  • 一年中雨が多い→f(※ドイツ語feucht=湿潤)
  • 夏に乾燥する→s(summerって思えばOK)
  • 冬に乾燥する→w(winterって思えばOK)

温帯はいくつかの気候に分かれる

温帯は地中海性気候(Cs)温暖湿潤気候(Cfa)西岸海洋性気候(Cfb)に分かれます。

主な違いは夏の降水量と気温。

  • 夏の降水量が少ない→地中海性気候
  • 夏の降水量が少なくない→温暖湿潤気候、西岸海洋性気候
  • 夏の気温が高い→温暖湿潤気候
  • 夏の気温が高くはない→西岸海洋性気候

※僕がどうやって見分けているか?については別記事

地中海性気候(Cs)

夏に雨が少なく乾燥する(北半球:夏=7月頃 ↔︎ 南半球:夏=1月頃)

(理由)夏は亜熱帯高圧帯の影響を受けて乾燥するが、冬は亜寒帯低圧帯や偏西風の影響を受けて雨が降る。

オリーブやコルクガシなどの硬葉樹が分布する(←夏の乾燥に強い)

→オリーブオイルを使ったパスタ・ピザなどのメニューや、ワインがこの地域では有名

南半球の地中海性気候↓

地中海性気候の雨温図(南半球)

関連:地中海性気候について【ディズニーシーを題材に】

温暖湿潤気候(Cfa)

夏と冬の気温差が大きく、雨が一年中多い

Wikipediaより

いろんな樹木が見られる

降水量が少なめの地域では温帯草原が見られる

  • 北アメリカ→プレーリー
  • アルゼンチン→パンパ

褐色森林土という土壌が分布する(養分に富む)

西岸海洋性気候(Cfb)

気温・降水量の季節変化が小さい

夏は涼しく、冬は緯度が高いわりに温暖

(理由)暖流の北大西洋海流と、その上空を吹く偏西風の影響

温暖湿潤気候(Cfa)に比べて高緯度にある。

  • 西ヨーロッパには海からの風をさえぎる山脈がないので、内陸まで西岸海洋性気候が広がる。
  • 南北アメリカには海からの風をさえぎる山脈(ロッキー山脈、アンデス山脈)があるので、沿岸の狭い範囲にしか西岸海洋性気候が見られない。
Wikipediaより

いろんな樹木が見られる

褐色森林土という土壌が分布する(養分に富む)

温帯の分布

Temperate climate distribution

温暖な地域での暮らし

温暖で降水量もそれなりにあるので、生物が生存しやすい環境。

人間が生活をするにあたって、問題に直面することは他の気候帯に比べて少ない。

地中海性気候

  • オリーブオイル、オレンジ、ブドウ

地中海性気候

  • 白い壁の住居が見られる(←夏の強い日差しを反射させるため)
  • 窓が小さい住居が見られる(←夏の強い日差しを家の中に入れないため)
  • 夏のリゾート地になりがち(←夏に晴天が続くため)

動画でも確認

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