授業づくり

【歴史の教え方】生徒に何を考えさせればいいのだろう?【中学歴史】

モチオカ(望岡 慶)

前回に引き続き、歴史の授業のやり方について考えてみたい。

なんのために歴史を学ぶのだろうかか?そして、具体的にどう歴史の授業をすればいいのだろうか?

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日本の歴史とは

日本の歴史とは、日本列島にたまたま生まれた人々が幸せに暮らそうと試行錯誤してきた記録である。

大化の改新、鎌倉幕府の成立、開国、日中戦争などなど。時代ごとに起きた出来事は様々だけれど、歴史の中で起きたことはどれも、誰かが幸せを実現しようとして起こしたこと。

では、なぜ日本の歴史を学ぶ必要があるのか?

なぜ中学校で日本の歴史を学ぶのか

中学校で日本の歴史を学ぶのは、究極的には「日本の未来について考えられるようになるため」である。

現代の日本の課題を認識し、その課題が生じている理由を歴史的に理解する。これが基盤となって、日本の未来について構想できるようになるのだから。

生徒に「歴史を学ぶ意味って何なの?」と聞かれたら
生徒に「歴史を学ぶ意味って何なの?」と聞かれたら

ってことで、中学校で日本の歴史の授業をする際は「国(社会)の未来について考える」という視点を持ちたい。生徒に単に「歴史の教科書の中身」を学ばせるだけではなく。

中学生にストレートに「日本の未来」を考えさせるのは難しい

とはいえ、この前まで小学生だった中学生にいきなり「日本の未来について考えよう」と言っても難しい。中学生にとって、国なんて実感のないものだろう。てか僕もまだよくわかってない

それに、単に「日本の未来について考えよう」と抽象的な問いを投げかけても、「どゆこと?」ってなって、光を超える速さで生成AIに丸投げし、生成AIが出した答えを丸写しする生徒が多発することが予想される。

【社会科】「生徒が自分で考えず、AIの答えを丸写しする」への対処法
【社会科】「生徒が自分で考えず、AIの答えを丸写しする」への対処法

生成AIには答えられない問いを生徒に投げかけ、一緒に考えていきたい。

ってことで、こんな感じで歴史の授業をすればいいのでは?こういう歴史の授業をしたいな!ってのを考えた↓

歴史の授業のやり方を提案しますっ!

身近なコミュニティについて考える

日本の歴史を「生徒にとって身近なコミュニティ」と接続して学ぶ。

国家の未来という大きなものをいきなり扱うのではなく、まずは彼らが所属する「学校」や「地域」というコミュニティ(小さな社会)と、「学校で学ぶ歴史」を重ねてみる。

たとえば、古代の日本では「クニ」というまとまりが生まれた。人々はなぜバラバラでいることをやめ、一つにまとまろうとしたのか。どんな幸せを実現するためだったのか。では学校というコミュニティにおいて、まとまることはどんな意味を持つのか。

他にも、古代の日本では「王」が登場した。王やリーダーを一人立てることは、集団の幸せに有効なのだろうか。学級や学年、学校の運営においてどのようなメリットとリスクがあるのだろうか。

吉野ヶ里遺跡(2022.5撮影)

このようなことを考えてみる。まだ抽象的すぎて中学生には難しいし、生成AIに答えられてしまうだろうから、もっと具体性を付与して(=ローカルな文脈に合わせて)問いを洗練させる必要はあるけれど。

とにかく、イメージとしてはこんな感じ。歴史上の出来事を「遠い昔の他人の話」から「自分たちのコミュニティを良くするためのヒント」へと引き寄せる。日本の歴史を学びながら、身近なコミュニティについて考える。

「自分のクラス」「自分の学校」「自分の地元」という局所的(ローカル)な文脈を歴史のロジックに接合させることで、AIには代筆できない「自分たちの頭で考えざるを得ない問い」へと昇華させる。で、教員も生徒と一緒に考える。

こんな授業をできたらいいなーーって思う。てか学習指導要領が求めているのってこういうことだよね。つかホント文科省様の東大卒の官僚様って、「そりゃ、それができたら最高ですけども・・・」ってことを現場に丸投げしてくるよね。これだから東大卒はダメだ。頭でっかちすぎる

・・・いかんいかん、話が逸れてしまった。とにかく、日本の歴史を学びながら身近なコミュニティについて考えるっていう授業をしたい。学習指導要領が掲げていることはまったくもって正しい。あの文章は本当によくできている。

学年ごとにスケールを広げる

「日本の歴史を学びながら身近なコミュニティについて考える」を中学3年間、徐々に拡張しながらスパイラル的に繰り返す。

「自分にとっての幸せとは?」「みんなにとっての幸せとは?」「自分もみんなも幸せに暮らすにはどうしたらいいだろうか?」

問いを学年で3段階に分け、中学校の3年間向き合い続ける。

  • 中1は古代・中世の歴史を学びながら、「学校」について考える。
  • 中2は中世・近世の歴史を学びながら、「地域」について考える。
  • 中3は近代・現代の歴史を学びながら、「日本国」について考える。

中学3年間を通じて「学校→地域→国家」と段階的に思考のスケールを広げていく。

  • どんなクラスにしたい?どんな学年にしたい?どんな学校にしたい?それを実現するには何をすればいい?
  • どんな地域にしたい?それを実現するには何をすればいい?
  • どんな国にしたい?それを実現するには何をすればいい?

※中1は「家族」でもいいかなと思ったけど、複雑な家庭環境を抱えている生徒は少なくないので、あえて身近すぎるコミュニティについては扱わないことにした。

こんな感じの歴史の授業はどうだろう?ビジョンとしては悪くないんじゃないかと思う。

もっと具体的に

・・・ただ、まだまだ抽象論すぎて、

「言いたいことはわかるけど、じゃあ実際どうやってやるんだよ。実践するのが難しいんだからウエカラメセンで無責任なこと言うなよ。これだから文科省は」的な(←僕は無職です)、現場のことわかってないなあ現場の教員は大変なんだぞエッヘン!勢の方々に全く刺さらない記事になっていると思うので、

ここからはもっと具体的な歴史の授業のやり方について考えてみようと思う。

【歴史の教え方】歴史のおもしろさをストレートに伝えよう!

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