人間は何を欲するのか? 〜社会科の学びの出発点〜
僕が社会科の初回の授業(授業開き)でやっていたこと
モチオカ(望岡 慶)
初回の授業で何をしようか悩んでいる人へ…!参考になれば幸い!
目的
- 生徒が持っている「社会への疑問」を引き出す
- 生徒の興味・関心を知る
授業の流れ
教員の簡単な自己紹介
- 教員だけ自己紹介する
- 生徒の自己紹介はなし(←他の科目でもやらされてウザい可能性がある)
- 無理にウケを狙わず、自然体でOK。
生徒に「社会に関する疑問」を書いてもらう
- プリントに「社会への疑問」を自由に記入。
- どんな疑問でもOKと強調し、ハードルを下げる。
- 5分ほどで、できれば20個くらい目標に。
- 教室内を歩きながら、面白い疑問を書いている生徒に「なるほど!◯◯か!」って言う。
- その際、みんなに聞こえるように言うと、疑問が思いつかずに手が止まっている生徒にとって着想のヒントになる。

4人グループで疑問をシェア
- それぞれが書いた疑問を発表。
- 他の人の疑問で「いいな」と思ったものをメモする欄も用意。
- 音楽を流すと「無音環境」じゃなくなるので発表しやすくなる。
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クラス全体でシェア
- 各自2つの疑問を選び、黒板に書く。
- 黒板にたくさんの疑問が並ぶことで、他の生徒の興味が見える。
- 教員は生徒の人間関係や雰囲気も観察できる。
※わちゃわちゃっとするけど、そのまま見守ればいいと思う。ここで「規律!」「秩序!」みたいな感じでやってしまうと、生徒にとって社会科の授業が「常に緊張感をもって臨まなきゃいけないもの」になってしまう。「子供を管理したい系教員」にはつらいことだと思うけど、我慢。
※なぜ「わちゃわちゃっ」を許容するのかというと、社会科の授業では、自分の考えを育て、お互いに考えをぶつけ合うことを目指したいから。自分の考えを言うためには安心感が必要。生徒をムダに緊張させないためにも、「わちゃわちゃっとするのは問題ない、むしろ歓迎…!」という意識でいたい。
最後に「特に気になった疑問」を書いて提出
- 最初に書いた疑問でも、他人の疑問でもOK。
- これをプリントに記入して提出。
- 実際に生徒から出た疑問
-
Q
注意点
プリントにそって進めていくが、指示(流れ)は事前にすべてプリントには書かず、口頭でその都度伝える方が集中力が続きやすい。
この授業は毎年やっても良い。生徒の「問い」の変化がわかる。


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