なぜ社会科を学ぶのか?目的・意義とは

モチオカ(望岡 慶)
人間は一人では生きられない
人間は一人きりで生きていくことはできない。
たとえば、水や食べ物、安全な場所――こうした「生きていくのに必要なもの」をすべて自分一人で手に入れようとしたら、ものすごく大変。
きれいな水を見つけて運んだり、食べ物をとったり育てたり、住む場所や服を作ったり……。
一つひとつの作業を全部自分でやるのは、時間も体力も足りない。
人間はグループを作って生きるようになった
そこで人間は昔から、みんなで協力して生きていく道を選んできた。
自分が得意なことをやって、別の誰かが得意なことをやる。そして、お互いに必要なものを「交換」したり、「助け合う」ことで、生活をより楽に、より安全にしてきた。
こうして、人間はグループを作って生きるようになった。この「人と人とのつながり」を「社会」と呼ぶ。
社会では問題が起こるのが当たり前
しかし、人がたくさん集まって生活していると、必ず「考え方の違い」や「立場の違い」が生まれる。
たとえば、
- 川の水を使いたいけど、上流の人と下流の人で意見がぶつかる。
- 農業をしたい人と、自然を守りたい人の間で対立が起こる。
- 税金の使い道をめぐって、それぞれの考えが違う。
こんなふうに、「何が正しいか」「どうすべきか」が人によって違うことが、社会の中ではたくさんある。
だから、社会にはいつも大小さまざまな問題がある。
このような問題に向き合い、よりよい答えを探すために、僕たちは「社会科」を学ぶ。
社会科は「問題を発見し、解決して、幸せを増やす」ためにある
社会の問題には必ず背景がある。
たとえば、
- その地域の自然環境や地理的な条件(地理)
- 昔から積み重ねてきた経験や価値観(歴史)
- 今の社会のルールやしくみ(公民)
こうした背景を知らずに、問題を発見・理解することも、解決することもできない。
だからこそ、社会科では「地理」「歴史」「公民」という3つの分野を学ぶ。
僕たちは地理・歴史・公民の分野の学習を通して、
- 幅広い知識を身につけ、
- 知識を関連づけて分析・思考する能力を伸ばし、
- 人間や社会、歴史に対する想像力を養う。
そうすることで、「社会の中で起きている出来事(=社会現象)」を捉える目が養われ、「どうすればよい方向に向かえるか?」を構想できるようになる。











