なぜ貨幣が生まれたのか?なぜ貨幣が必要なのか?をざっくりまとめました!
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なぜ貨幣が生まれたのか?
人間は価値を求める
人間は自分が持っていないもの(なかなか手に入らないもの)を欲しがる
=人間は価値があるものを欲しがる!
価値があるものとは?
- 今までにないもの
- 珍しいもの
- 他人が持っていないもの
- そこでしか手に入らないもの(模倣できない)
- 役に立つもの
- 誰かを楽にするもの
- 問題を解決するもの
※大航海時代には、地元では手に入らない香辛料を求めて大海原に出て行った。死ぬリスクを負ってまで航海したのは自分が持っていないもの(=価値あるもの)が欲しかったから!
じゃあどうやったら価値を入手することができるのか?
価値を入手する方法
- 略奪する
- 誰かからプレゼントしてもらう
- 誰かと交換する
略奪は不幸な人を生む。略奪した人は相手から恨まれる可能性がある。
誰かからプレゼントしてもらえたらハッピーだけど、常にプレゼントを待つのは甘え。
誰かと交換するってのがお互いハッピーなやり方。
じゃあどうやって交換するか?自分が持っているモノと相手が持っているモノで物々交換ができればいいけど、、、
↓
物々交換は難しい
(理由1)自分が差し出すモノが「相手が欲しがるモノ」であるとは限らない
→相手が欲しいものじゃなかったら交換が成立しない
(理由2)交換が成立するまでの間にモノの価値が失われる可能性がある(←腐ったりして)
→素早く交換を成立させなければいけなくて大変
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モノの価値を表すものを作った
物々交換じゃない方法で交換できないだろうか、、、と悩んだ末に生み出されたのが貨幣!
(例)
A君
- リンゴを持っている
- シャインマスカットが欲しい
B君
- シャインマスカットが欲しい
- リンゴは欲しくない
っていう状況の時、A君とB君の間で物々交換は成立しにくい。
でも、
B君が持っているシャインマスカットの価値は貨幣9個分
って表せる場合(=貨幣によってモノの価値を表す社会だった場合)、A君はシャインマスカットを入手しやすくなる!貨幣を9個持っていればいいので。
※じゃあ貨幣9個をどうやって手に入れるのか?・・・というと、A君が持っているリンゴの価値が貨幣3個分だった場合、リンゴを欲しがっている人にリンゴを3つ売ればいい
貨幣の機能(お金の便利なところ)

モノとモノの交換の仲立ちをする(交換の手段)
※リンゴの間に貨幣をはさむことによって、シャインマスカットを入手できるようになる
モノの価値を正確にはかれる(価値の尺度)
※リンゴの価値がわかり、シャインマスカットの価値と比べることができる
モノの価値をためておける(価値の貯蔵)
※リンゴは腐ってしまうけど、貨幣に変換しておけば腐らずに済む
お金を払う・お金を受け取るとは?
お金(貨幣)を出して商品を売る・買う時は、売る人と買う人の間で貨幣を媒介にした価値の等価交換が成立している。
両者が考える価値
- 商品を提供する人(供給者)がその商品に感じている価値
- 商品を買う人(需要者)がその商品に感じている価値
がだいたい一致する時、貨幣を媒介に価値の等価交換が実現する
→その時の「貨幣で表された価値」のことを価格(値段)という
参考:価格と市場経済の仕組み
「お金を使う=自分が持っているものが失われる」ではない
貨幣はあくまで価値の交換手段
→「お金を使う=そのお金が持つ価値と同等のものが手に入る」って考えるべき(つか実際そうだし)
すべての取引は等価交換(※搾取されている場合は除く)
貨幣がどのように発達してきたか?(歴史)

物品貨幣
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金属貨幣
↓
兌換紙幣
↓
不換紙幣
参考:国際通貨体制の歴史

日本にはどれくらいの通貨があるのか?
日本銀行が「どれくらい通貨があるのかな?」って調べて、マネーストック統計というものを出している!
ただ、「通貨とは何なのか?」は国や時代によっても異なる(←例:貝は通貨?)。なので、日本ではM1、M2、M3、広義流動性という4つの指標に基づいて通貨の量を算出している。
マネーストック
金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量
=一般法人、個人、地方公共団体などの通貨保有主体(=金融機関・中央政府以外の経済主体)が保有する通貨量の残高
M1=現金通貨+預金通貨(預金通貨の発行者は、全預金取扱機関)
M2=M1+準通貨+国内銀行等が発行したCD
M3=M1+準通貨+全預金取扱銀行が発行したCD
広義流動性=M3+金銭の信託+投資信託+金融債+銀行発行普通社債+金融機関発行CP+国債+外債
※準通貨の大半は定期預金
※CD(Certificate of Deposit)=譲渡性預金(他人に譲渡可能な定期預金)
参考文献
公民の記事・動画一覧はこちら
【公民・政治経済サイト】中学公民・高校政治経済をわかりやすく解説

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