価格と市場経済の仕組みについてざっくりまとめました!
価格
価格(値段)とは?
価格(値段)
商品の価値を数値化したもの
お金を払う・お金を受け取るとは?
お金(貨幣)を出して商品を売る・買う時は、売る人と買う人の間で貨幣を媒介にした価値の等価交換が成立している。
両者が考える価値
- 商品を提供する人(供給者)がその商品に感じている価値
- 商品を買う人(需要者)がその商品に感じている価値
がだいたい一致する時、貨幣を媒介に価値の等価交換が実現する
→その時の「貨幣で表された価値」のことを価格(値段)という
商品の価格はどうやって決まるのか?
社会で生きていると、商品の価格ははっきり決まっているもの・固定化されたものに思いがちだけど、、、
商品の価格は事前に決まっているわけではない!(=商品を売る人だけで決められるわけではない)
商品の価格は取引のたびに”決まる”…って考える方が正しい!
価格を決めるのは売る人&買う人
価格を決めるのは「商品を売る人」&「商品を買う人」です。
商品を売る人は「この商品にはこれくらいの価値があるよね」って考えて価値を数値化する(=値付けをする)。
=商品を買う人から支払ってもらう代金を決める
商品を買う人は「この商品にはこれくらいの価値があるよね」って考えて価値を数値化する(=値踏みをする)。
=商品を売る人に渡す代金を決める
しかし
価値の数値化は難しい
価値を数値化するのは難しい!(=値付けは難しい)
※「自分自身の価値」を数値化しろ…!って言われたら難しいですよね。価値を数値化する時にどれくらいの値にするか?は人それぞれ。
なので現実にはさまざまな価格で取引が成立する。
↓
売り手と買い手が多数存在すると傾向が見られる
ただ、人が多くなると値付けにある程度の傾向が見られることになる。
基本的には、、、
価値を入手する時、人はできるだけお得に入手したい!これが人間の本質。
人間は「手放す価値 < 入手する価値」という状況を作りたいわけです。
売る人は、その商品に感じる価値よりも高い価値=高い値段で売りたい(=商品以上の価値を得たい)
買う人は、その商品に感じる価値よりも低い価値=安い値段で買いたい(=払うお金以上の価値を得たい)
つまり、
商品の価格が低いほど売りたい人が減り、
商品の価格が高いほど売りたい人が増える
商品の価格が低いほど買いたい人が増え、
商品の価格が高いほど買いたい人は減る
という傾向が見られることになる。
この傾向を図で示すとこんな感じ。
均衡価格
結果的に、「売る人が思う価格(=手放す商品の価値を数値化したもの)」と「買う人が思う価格(=ほしい商品の価値を数値化したもの)」は、ある一定の価格に収束しがち。
※現実にはさまざまな価格で取引が成立しているんだけど、「この価格で取引されることが多いよね」っていう傾向が生まれるということ(→それを均衡価格という)。
ただこれは、多くの人が取引をしている様子の全体像を表したものに過ぎません。あくまで傾向です。
市場価格と市場経済
ひとつひとつの取引は人間が一人一人悩んだ末に成立し(=価格は一人一人違う:市場価格)、それらが集まって束になることによってある一定の価格(均衡価格)に収束するという…ということを理解するべし!!!
で、このように多数存在する売り手と買い手が自由に取引をする経済のあり方のことを市場経済と言います。
定価とは
商品を提供する人(供給者)が、「この商品の価値はこれくらいかな」「この価格だったら商品を買ってもらえるかな(=買う人はこれくらいの価値だって認識するだろう)」って狙いを定めて、設定した価格のこと。
「価格が高い」と思うのはどういう時か?
買う人にとって「手放す価値 > 入手する価値」な時
※手放す価値=貨幣価値
※入手する価値=商品の価値
「価格が安い」と思うのはどういう時か?
買う人にとって「手放す価値 < 入手する価値」な時
※手放す価値=貨幣価値
※入手する価値=商品の価値
価格が上がるのはどういう時か?(インフレ)
・商品の価値が上がった時
・貨幣の価値が下がった時
価格が下がるのはどういう時か?(デフレ)
・商品の価値が下がった時
・貨幣の価値が上がった時
価格が固定化されてしまう例
統制価格
政策上の必要性から政府などが統制した価格。
※公共料金=議会の議決や政府の決定、認可によって決まる価格のこと。(引用:政治・経済用語集)
独占価格
独占企業が、自らの判断で決定する価格。競争相手がいないから、高い価格設定が可能であり、大きな利潤を得ることができる。
引用:政治・経済用語集
論点
・転売は悪いことなのか?
参考文献
公民の記事・動画一覧はこちら
【公民・政治経済サイト】中学公民・高校政治経済をわかりやすく解説
公民を解説したYouTube動画まとめ(準備中)
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