2019年7月20日に行われた宮迫博之さん・田村亮さんの会見で、「テレビ局が株主だから大丈夫」という言葉がありました。
この言葉はニュースでもかなりクローズアップされて取り上げられていたので、会見自体を見ていなくても、この言葉は聞いたという人は多いと思います。
ところで、この言葉を聞いて、
- 「株主って何?」
- 「あれ、株式会社ってどういう仕組みだっけ?」
って思った方はいませんか。本記事では、そのような方々に向けて株式会社の仕組みについて説明します!
株式会社とは?
株式会社とは、
- 事業のアイディアがあるけど、お金がない人
- その事業のために、お金を出してあげた人
で成り立ちます。
例えば、
「四角いタイヤを作りたい!四角いタイヤは絶対売れるはずだ!」っていう、事業のアイディアを持っている人がいたとします。
この人のことを、経営者(起業家)と呼びます。
ですが、経営者が持っているお金だけでは、タイヤを作るための資金が足りない場合があります。
このような時に、経営者が資金を集める手段は大きく2つ。
経営者が資金を集める手段
- 銀行などからお金を借りる
- 新しく株式を発行する
「②新しく株式を発行する」とはどういうことかと言うと、こうです。
「新しく株式を発行する」の流れ
- 「四角いタイヤを作りたいんですけど、お金を出してくれる人はいませんか?」
- 「お金を出してくれた人には、株式を渡します」
- 「この会社がもうかれば、株式を持っている人に配当を渡しますよ」
つまり、
「事業のアイディアがあるけど、お金がない人」が資金を集めるために発行するのが株式
ということです。
そして、
株式を買う(お金を出す代わりに株式をもらう)ことで、「その事業のために、お金を出してあげた人」(=出資者)のことを株主と呼びます。
このように、
- 経営者(起業家)が株式を発行し、
- その株式を出資者に買ってもらうことで資金を集め、
運営をする会社のことを株式会社と言います。
株主の役目と見返りとは?
株主は、その会社の運営について意見を言う権利があります。
株主は「その事業のためにお金を出してあげた人」だからです。
例えば「四角いタイヤ」の事業に対してお金を出したのに、経営者が「四角いタイヤ」ではなく、「三角形のタイヤ」を作ろうとしていたら「ちょっと待て」ってなりますよね。
「お金を出してあげたのに、それはないだろう」と。
株主は、株主総会で意見を言えます。
株主は、
- 会社のさまざまな重要事項を決める株主総会に参加し、
- 持っている株式の数(持ち株数)1株につき1票の投票をする
権利を持つ。
ちなみに、経営者は株式によって集めたお金を株主に返す必要はありません(「お金を借りた」のではなく「お金をもらった」)。
なので、株主は、自分が出したお金がムダにならないように会社がしっかりと運営されているか見張る必要が出てくるのです。
その代わりに、会社が利益を出した場合には
- 配当
- 株主優待(その会社の製品や割引券など)
を株主はもらうことができます。※会社によって、その内容は様々。
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの株主優待が、東京ディズニーリゾートのパークチケットっていうことは有名。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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