「プロバイダーって何?」
って方に向けて、プロバイダーとは何なのかについて、なるべくわかりやすく説明をします!
この記事の信頼性
僕(もちお)は、元社会科教員。
- 社会について、それなりにくわしい
- わかりやすく説明するのが、それなりに得意
プロバイダーとは何なのか?調べても、わかりづらい…
プロバイダーとは、Wikipediaではこのように説明されています。
プロバイダー(インターネットサービスプロバイダ)
インターネット接続の電気通信役務を提供する組織のこと
引用:Wikipedia
と、ぶっちゃけよくわからないです。
Wikipediaを読み進めると、専門用語が大量に出てきてノックアウトされます。
で、他のサイトとかも調べてみると、どうやら
プロバイダーの契約をしないと、インターネットを利用することができない
ということがわかります。
でも、なんでなのかがわかりづらいのです。
そこで、プロバイダーってどういうものなのか?をわかりやすく(専門的になりすぎず)説明するために、この記事では、図書館に例えて説明してみようと思います。
プロバイダーとは何なのか?図書館をイメージするとわかりやすいよ
そもそもインターネットとは?
ぼくなりの表現で結論を先に言うと、プロバイダーとは、「知りたい情報がある場所を探して、届けてくれる役割」のことです。
例えるなら、図書館の係員の人…って感じ。
どういうことかを説明するために、「インターネットで情報をゲットする」ってどういうことなのか?ということから丁寧に確認していきましょう!
何らかの情報をゲットしたい人がいます。
例えば、「スタバの新作フラペチーノの情報」と「新作iPhoneの情報」を知りたいとしましょう。
これらの情報が、いったいどこにあるのか?です。
インターネットってぼやっとしていてよくわかりづらいので、なんとなく「どっかにある」って済ませてしまいそうになります。
どこか見えないところにぷかぷかと浮かんでいるイメージを持つかもしれません。
が、そんなわけはなく。
実際には、これらの情報は「ストレージ」と呼ばれるものの中にデータとして書き込まれています。
ストレージとは、例えば、ハードディスクです。
僕たちが使うパソコンにもハードディスクっていう「記憶する機械」が入っていますよね。
あれです。
図書館で例えるなら、「スタバの新作フラペチーノの情報」が書かれた本と、「新作iPhoneの情報」が書かれた本があるという感じ。
「インターネットで情報をゲットする」っていうのは、「本に書かれた情報を見せてもらう」っていうことなのです。
で、本に書かれた情報を見せてもらう時に使う機械が、スマホとかパソコンとかの「コンピュータ」です。
コンピュータと「本に書かれた情報」をつなぐのが、「回線」です。
そして、これらの本(=ストレージ)は、一箇所に集められているわけではありません。
世界中にたくさんの図書館があって、世界中にたくさんの本がちらばっているというイメージです。
このように、世界中に本がちらばっていて、いろんな本の中身を見にいくことができる仕組みのことを、インターネットと言うのです。
インターネット
ストレージ同士が網の目のようにつながっていて、いろんなストレージにアクセスできる仕組み。
え、じゃあこのスマホとかパソコンのストレージに入っている情報も、他の人は見ることができちゃうの?だって、網の目のようにつながっているんでしょ?って思ったあなたへ。
「このストレージ(本)に書かれた情報を、世界の人に公開しますよ」って宣言しない限り、世界とつながることはないので大丈夫です。
※逆に言うと、宣言すれば公開できます。
「このストレージ(本)に書かれた情報を、世界の人に公開しますよ」って宣言したストレージのことを、「サーバー」と言います。
プロバイダーとは?
では、本題の「プロバイダーとは何なのか?」についてです。
もう一度言うと、
プロバイダーとは、「知りたい情報がある場所を探して、届けてくれる役割」のことです。
例えるなら、図書館の係員の人…って感じ。
世界中にたくさんの図書館があって、世界中にたくさんの本がちらばっているので、「スタバの新作フラペチーノの情報」と「新作iPhoneの情報」が、どの図書館の、どの本棚に置いてあるのか?っていうのが、わかりにくい。
そこで、プロバイダーの登場。
プロバイダーは、知りたい情報がある場所を探して、僕たちに届けてくれるのです。
僕たちは、このように要求をします。
- 「スターバックスのホームページ」を見せて
(=スターバックスの情報が書かれているストレージを見せて) - 「Appleのホームページ」を見せて
(=iPhoneの情報が書かれているストレージを見せて)
すると、プロバイダーは要求に応えて、次のものを調べてくれます。
- スターバックスの情報が書かれているストレージの場所(住所)
- iPhoneの情報が書かれているストレージの場所(住所)
ちょっとくわしく。
この「住所」のことを、「IPアドレス」と言います。
IPアドレスは、「192.168.0.1」のような数字の羅列です。(「0〜255」の数字を4つ並べたもの)
例えば、スターバックス・ジャパンの住所(IPアドレス)は「210.144.9.159」です。
でも、僕たちが要求する時には、「210.144.9.159にある情報を見せて」とは言いませんよね。
これだと人間にとって、わかりづらいからです。
僕たちは、「スターバックスのホームページ(https://www.starbucks.co.jp)の情報を見せて」と言います。
人間にわかるように表した住所(「starbucks.co.jp」)を、「ドメイン名」と言います。
本で言うと、
- 本のタイトル = ドメイン名
- 本の品番 = IPアドレス
という感じ。
本の品番なんて、人間にはわかりづらいから使わないですよね。
こういうことです。
で、プロバイダーは、「ドメイン名」を「IPアドレス」に変換するという役割を果たしているのです。
ちなみに、この役割を持っているシステムのことをDNSサーバーと言います。
※DNS = Domain Name System
で、プロバイダーはDNSサーバーを持っています。
図書館で言うと、本の品番と本のタイトルの対応表を持っているということ。
お客さんに本のタイトルを言われたら、対応表を使って本のタイトルを品番に変換して、本の品番を使って本の場所を突き止めて、その本の情報をお客さんに届ける。
これがプロバイダー。
だから、プロバイダーは、例えるなら「図書館の係員の人」なのです。
で、本の情報をプロバイダーが手に入れたら、その人に届けなきゃいけません。
「スタバの新作フラペチーノの情報」を届けたい。
でも、同時にいろんな人から「●●の情報を知りたい」って言われているわけなので、整理番号のようなものがないと、こんがらがってしまって、違う人に情報を届けてしまいかねません。
そこで、「あなたはこの番号で待っていてくださいね」という整理番号のようなものを、一人一人(正確には、一つ一つの機械)につけます。
これも「IPアドレス」です。
つまり、IPアドレスとは、「ネットワークに接続されている一つ一つの機器に割り振られる番号」のこと。
まとめると、こんな感じです。
- 僕が「スタバの新作フラペチーノの情報を知りたい!」と要求
- プロバイダーは「わかった。じゃあこの番号で待っていてね」と、僕の機器にIPアドレスを付与
- プロバイダーは、スタバの新作プラペの情報が書かれたストレージの場所を探す
- 見つける
- プロバイダーは、スタバの新作フラペの情報を僕に届ける
- 僕は、スタバの新作フラペの情報をゲットする
というわけで、プロバイダーとは、「知りたい情報がある場所を探して、届けてくれる役割」のこと。
世界中にストレージがたくさんあって、世界中に情報が散らばっているので、プロバイダーがないと僕たちはインターネットを使って情報にアクセスすることができないわけです。
これが、「プロバイダーの契約をしないと、インターネットを利用することができない」ということの意味です。
まとめ
プロバイダーとは
- インターネット接続の電気通信役務を提供する組織のこと
- 「知りたい情報がある場所を探して、届けてくれる役割」
- 例えるなら、図書館の係員の人
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