三権分立についてざっくりまとめました!
三権分立とは
三権分立
受け持たせ、権力が一つの機関に集中しないようにする制度
※国会 = 衆議院 + 参議院
※内閣 = 内閣総理大臣(首相) + その他の国務大臣
このような三権分立の仕組みをとって、三権が互いに抑制しあってバランスを保つことによって、権力の行き過ぎを防ごうとしています。
日本の三権分立(←議院内閣制)
日本で採用されている議院内閣制のもとでは、三権分立の図はこのようになります。
三権(立法権・行政権・司法権)が完全に分立してバランスを保っているのではなく、国会と内閣が近い関係にあるということです。
議院内閣制とは
内閣が国会の信任のもとに成立し、国会に対し連帯責任を負う制度
関連:議院内閣制とは?
三権の抑制と均衡(チェック&バランスの仕組み)
- (1)選挙
- (2)世論
- (3)国民審査
- (4)内閣総理大臣の指名、内閣不信任の決議
- (5)国会召集の決定、衆議院の解散の決定、国会に対する連帯責任
- (6)最高裁判所長官の指名、その他の裁判官の任命
- (7)命令、規則、処分の違憲・違法審査、行政裁判
- (8)弾劾裁判所の設置
- (9)法律の違憲審査
関連:検察庁法改正
三権分立はわりと新しいシステム
- 昔、ほとんどの国では三権を君主や政府に集中させていた
- 日本で導入されたのは明治に入ってから
参考:Wikipedia
ある意味、三権分立は人間の本質とは逆行しているシステムと言えるかも。権力を握った人が、自分の権力の一部を放棄したりなんか普通はしないですよね。
※学校の教員は三権をすべて握っているとも言える
三権分立制を採用している国
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどなど
三権分立制を採用していない国
権力分立(三権分立)がなぜ必要なのか?
人間が生きるために必要なものはそんなに多くない。
- 水
- 食べ物
- 安全
↓
しかし、それら必要なものを手に入れるためには様々な活動が必要。
- きれいな水を見つける、水を運ぶ(→水の確保)
- 狩猟、採集、農業、林業、水産業など(→食べ物の確保)
- 衣服を作る、住居を作る(→安全の確保)
↓
これらの活動をすべて一人でやるのは大変。
人間は自分が持っていないものを手に入れたいという欲求がある。(→交換、略奪)
人間には種の保存という本能もある。
↓
人間は一人ではなくグループを作って生活をする。こうしてできたグループが「社会」。
↓
「グループの仕事」をするための人やお金が必要になる。
グループに所属する人々は「グループの仕事」のための費用を負担する。(→税金)
グループのリーダー(支配者)が力をつける
グループの軍事力が強化される。(グループ内の治安を維持するため & 他のグループから自らのグループを守るため)
↓
グループに所属する人々はリーダー(支配者)に逆らったり文句を言ったりしにくくなる=自由を失う(←ケンカしたら負けるので)
↓
この状態(=リーダーに権力が集中している状態)をなんとかするために生まれたのが権力分立の考え方。
論点
参考文献
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