金融についてざっくりまとめました!
金融とは
企業・家計・政府の間で、経済活動に必要な資金を貸し借りし、融通しあうこと。銀行などの金融機関が、家計からの預金などをもとにして、資金の必要な企業や家計に資金を融通し、経済活動の円滑化をはかる。
引用:政治・経済用語集
金融の種類
直接金融
企業や政府が株式や社債あるいは公債などの有価証券を発行して、必要な資金を金融市場から直接調達する方法。家計は、株式や社債などを買う形で、資金を供給している。この仲立ちをしているのが証券会社。
引用:政治・経済用語集
※株価が低迷すると資金調達しにくくなる
間接金融
企業や政府が必要な資金を、金融機関からの借り入れで調達する方法。実質的な貸し手は預金者である。日本では、諸外国と比べ直接金融よりも間接金融が広く行なわれてきたが、最近の金融の自由化、規制緩和で、資金を間接金融から直接金融へシフトさせる動きも生じている。
引用:政治・経済用語集
お金を借りるために必要なもの
「この人なら貸したお金をちゃんと返してくれるはず」という信用
「お金を返してくれなかった場合はあなたから○○をもらいます」という担保
お金がない人がお金を借りる方法
金融の歴史
日本人が貯蓄ばかりするようになった歴史的背景
明治時代に郵便貯金の制度ができたが、当時の日本人には「貯金(貯蓄思想)」という概念がなかった
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徐々に貯蓄という概念が普及
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日中戦争の長期化
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1938 大蔵省が国民貯蓄奨励局を設立して貯蓄奨励キャンペーンを実施
(目的)戦費をまかなうため(←国民は現金を金融機関に預け、金融機関は国から国債を買う)
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さらに戦争が長期化
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1941 国民貯蓄組合法(→国民はさらに貯蓄をするようになった)
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敗戦
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郵便局は貯金を推奨(→その資金で公共事業を後押し→戦後復興)
参考:Wikipedia
参考:インベスターZ(3巻)
金融に関する日本史の出来事
無尽 ※「無尽」を起源とする第二地方銀行や信用金庫も結構ある
金融自由化
護送船団方式→金融ビッグバン
ペイオフ解禁
金融に関する歴史を学ぶのにおすすめな本
細かい章立てになっているのでスキマ時間で読みやすい!
金融市場
長期金融市場(キャピタルマーケット)
返済期間が1年以上を超える資金を扱う市場。
- 公社債市場
- 株式市場
短期金融市場(マネーマーケット)
返済期間が1年未満の資金を扱う市場。
インターバンク市場:金融機関だけが参加可能
- コール市場:金融機関同士が短期資金の貸し借りを行う
- 手形市場:手形を媒介に金融機関同士が短期資金の貸し借りを行う
オープン市場:一般企業や公的機関も参加可能
- 現先市場:債券などを一定期間後に買い戻す(売り戻す)という約束のもとで、資金を融通する
- コマーシャル・ペーパー市場(CP市場):無担保証券(CP)により資金を融通する(←無担保なので、信用がある大企業しか使えない)
※コマーシャル・ペーパーは短期間で償還するが、社債は2年以上の比較的長期間で償還する
参考:手形割引とは?
論点
貧しい人・信用がない人はお金を借りることができないのか?
→マイクロファイナンス(小口融資)
参考文献
公民の記事・動画一覧はこちら
【公民・政治経済サイト】中学公民・高校政治経済をわかりやすく解説
公民を解説したYouTube動画まとめ(準備中)
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