貨幣(マネー)には「モノとモノの交換の仲立ちをする」(交換の手段)という機能があり、
貨幣が使われるようになった社会では、「欲しい!」と思うモノを望み通りに手にいれるにはたくさんの貨幣を持っていることが必要です。
※物々交換が成り立つには、2人がお互いに「相手が価値を感じているもの」を持っているという欲求の二重の一致が必要になる。
が、もし「社会に存在している貨幣の量」自体が少なかったらどうなるでしょうか?
モノと交換するためのチケット自体の数が限られている・・・というような状況。
例えば、日本列島の中に1万円札が10,000枚しかない…!みたいな。
このような状況においては、貨幣(交換チケット)をあまり使わなくなります。
「本当に本当に欲しいモノ」が目の前に現れた時のために、人々は貨幣を取っておくようになります。
もちろん後先のことを考えずにどんどんお金を使うぜ!っていう人も一定数いるとは思いますが、貨幣の量が少なくて貨幣自体が貴重なのであれば「大事な時のために取っておこう」って考えるのが賢明です。
つまり、社会で流通している貨幣の量が少ないと、人間の「貨幣を取っておきたい」という防衛心理により、モノの売買=価値の交換=経済活動が停滞してしまうのです。
十分な量の貨幣を持っていない人は、モノの売買に参加しにくくなります
したがって、経済活動を活発にするためには貨幣の量を増やす必要があります。
※貨幣を増やしすぎるのも問題なんだけど・・・
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