アフリカの自然環境
- ナイル川
- コンゴ川:下流のマレボ湖より下流は高低差が激しく激流となっていて、この激流がコンゴ盆地奥地へのヨーロッパ人の侵入を阻んできた。
- ニジェール川
- ザンベジ川
- ヴィクトリア湖
- タンガニーカ湖(断層湖)
- マラウイ湖(断層湖)
- ギニア湾
- 紅海
- マダガスカル島
- エチオピア高原
- アトラス山脈
- アフリカ大地溝帯
- キリマンジャロ山
- コンゴ盆地
- ドラケンスバーグ山脈
- サハラ砂漠
- ナミブ砂漠(←寒流のベンゲラ海流の影響)世界遺産!むっちゃキレイ!
- カナリア海流
- ベンゲラ海流
アフリカの気候
- 熱帯雨林気候(Af)
- サバナ気候(Aw)
- ステップ気候(BS)
- 砂漠気候(BW)
- 地中海性気候(Cs)
サバナ気候の国立公園
- マサイマラ(ケニア)
- セレンゲティ(タンザニア)
- サウス・ルアングア(ザンビア)
アフリカの民族
- 北アフリカ:アラブ民族(アラビア語、イスラム教)
- 中南アフリカ:いろいろ(旧宗主国の言語を公用語にしている国が多い)
サハラ以南の各国で旧宗主国の言語を公用語とする理由
無文字文化だった上、恣意的国境により国内に異言語の民族集団が多いため、国語となる共通語がなく、紛争なしの国語決定は困難。
アフリカの歴史
中南アフリカ
- 無文字社会で古文書がない
- 厳しい自然環境で遺跡を発見しにくい
- 民族の移動が激しい
→歴史研究が困難
三角貿易
- ヨーロッパ人は武器などの工業製品をアフリカに運び、引き換えに奴隷を買う
- 奴隷をアメリカに運び、引き換えに銀・砂糖・タバコを買う
- 銀・砂糖・タバコをヨーロッパに運ぶ
↓
産業革命が進み、労働者と原材料供給地、製品市場が必要になった
→奴隷貿易を禁止し、アフリカを植民地化
アフリカの旧宗主国
イギリスの植民地
- エジプト
- ケニア
- ナイジェリア
- ガーナ
- ザンビア
- ボツワナ
- 南アフリカ共和国
フランスの植民地
- アルジェリア
- ニジェール
- コートジボワール
- モロッコ
- マダガスカル
ベルギーの植民地
- コンゴ民主共和国
ドイツの植民地
- カメルーン
- タンザニア
- ナミビア
イタリアの植民地
- リビア
スペインの植民地
- 西サハラ
ポルトガルの植民地
- アンゴラ
- モザンビーク
植民地になっていない国
- エチオピア
- リベリア
1960年、17カ国が独立を果たす。(「アフリカの年」)
1963年、アフリカ統一機構(OAU)
2002年、アフリカ連合(AU)
アフリカの問題
中南アフリカで人口抑制策が浸透しない理由
識字率が低く、女性の権利意識が向上しない上、産業の近代化・省力化の遅れにより子供が労働力として重要で、親の老後保障の担い手でもある。
アフリカでの飢餓の背景
人口急増の中、内戦や干ばつによる農業の不振、砂漠化などによる農地不足、財政赤字による農地の整備の遅れにより食糧供給が不足し、流通網や商品経済の未発達により食料配分が不均衡である。
サヘル地方の砂漠化
半乾燥気候であるために干ばつが頻発する上、未利用地の農地化や人口急増に伴う過耕作・過放牧により植生の破壊・土壌の固結化が進行するため、砂漠化が深刻化している。
先進国からの援助や投資が貧困化を助長する理由
援助は借款の返済に充てられ、投資利潤は投資元の国に送金されるため、累積債務が増大し、また援助への依存が経済の自立を妨げる。
アフリカの農業
熱帯地域→焼畑農業(キャッサバ、タロイモ、ヤムイモ)
沿岸部→プランテーション
- カカオ豆(コートジボワール、ガーナ、ナイジェリア)
- コーヒー豆(エチオピア)
- 茶(ケニア)
乾燥地域→遊牧、オアシス農業
地中海沿岸、南アフリカ共和国南西部→地中海式農業
交通・通信機関の発達が不十分なため、商品作物の生産はそこまで盛んではない
- 交通機関が貧弱なため、輸送経費が高くついてしまう(特に内陸部からの輸出の場合)
アフリカの鉱業
アフリカは地下資源が豊富
- 原油(アルジェリア、エジプト、リビア、ギニア湾岸:ナイジェリア)
- 石炭(南アフリカ共和国)
- 銅鉱(カッパーベルト:コンゴ民主共和国とザンビアの国境付近)
- コバルト(コンゴ民主共和国)
- ボーキサイト(ギニア)
- ダイヤモンド(ボツワナ、コンゴ民主共和国、南アフリカ共和国)
- 金鉱(南アフリカ共和国)
中国からの直接投資・経済援助
アフリカの工業
アフリカの一部で工業化が進まない理由
- 産業基盤の未整備
- 資本や技術の不足
- 国民の購買力が弱く市場が狭い
- 政情不安や通貨の不安定による外国企業の未進出
- 宗主国に依存した経済の継続
アフリカの国々
エジプト
人口と耕地はナイル川沿いに集中
※小麦、ナツメヤシ、米、綿花などの栽培が盛ん
アスワンハイダム(1971完成)のメリット・デメリット
メリット
- 灌漑による耕地の拡大
- 治水・干ばつの抑制
- 工業用水・電力の確保による工業化
デメリット
- 洪水抑制による肥沃度の供給量減少(→化学肥料の投下量の増大、デルタでの海外侵食、漁獲量の減少)
- 過剰な灌漑による塩害
- 病虫害の発生
アルジェリア
原油と天然ガスの生産国
リビア
産油国
エチオピア
コーヒー豆の原産地
ケニア
公用語:スワヒリ語、英語
ホワイトハイランド
マダガスカル
マレー・ポリネシア系の民族構成であり、稲作が行われ米が主食であるなど、インドネシア・マレー系の文化要素が強い。
ナイジェリア
ニジェール川河口付近に油田
内戦→首都の移動(アブジャ)
ガーナ
カカオ豆
コートジボワール
カカオ豆
リベリア
第二次世界大戦以前からの独立国(アフリカ最初の黒人共和国)
便宜置籍船国
コンゴ民主共和国
リチウムイオン電池の材料となるコバルトの生産国
※コバルトの埋蔵量の多いコンゴでは児童労働によってコバルトを採掘していたのでは?ということが社会問題となった。
南アフリカ共和国
金、銀、白銀、ダイヤモンド、鉄、マンガン、クロム、ウランなどの鉱石に恵まれる。
南アフリカ共和国のダイヤモンド
ロンドンの会社が主要な鉱山を支配し、生産の大部分を買い取り、価格を決定し、販売を独占している。
※研磨の技術は、オランダ、イスラエルが有名(日本では山梨県)
レアメタルの重要な供給国であったため、アパルトヘイトに対して欧米諸国は強い反発を見せることができなかった。
白人優越主義による人種隔離政策廃止後も人種間の経済格差は大きく、黒人貧困層が集中するスラムでは犯罪の増加による治安悪化が問題。
アフリカ最大の工業国
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参考文献
通信教育
学習漫画・参考書
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