株の仕組みについて説明します!
この記事を読む前に、株式会社の仕組みに関する記事を読むことをおすすめします!
株とは?
株とは、会社が資金を集めるために発行するものです。
株は、公開株と未公開株の2種類に分けることができます。
- 公開株 だれでも売買できる株
- 未公開株 一部の人しか売買できない株
公開株は、証券取引所という場所で自由に売買することができます。
そして、株を「証券取引所で自由に売買できるようにすること」を、「上場する」と言います。
上場するためには、会社は厳しい審査をクリアする必要があります。
株を買う方法は?
ここでは、だれでも売買できる「公開株」について説明します。
株は、証券取引所で買うことができます。
証券取引所 = 株を買いたい・売りたい人が株を売買する場所
日本の証券取引所は、4つです。
- 東京証券取引所(東証)
- 名古屋証券取引所(名証)
- 福岡証券取引所(福証)
- 札幌証券取引所(札証)
ちなみに、東証はさらに4つに分けることができます。
- 第一部(東証一部)
- 第二部(東証二部)
- マザーズ
- JASDAQ(ジャスダック)
株を売買する時には、証券会社が間に入ることになります。
というのも、株は
- 株を売りたい人
- 株を買いたい人
の間で売買されるわけですが、
- 売りたい人が「買いたい人」を自分で見つけるのは大変ですし
- 買いたい人が「売りたい人」を自分で見つけるのは大変だから
です。
なので、「見つける」作業を他の人に手伝ってもらうことになります。
その作業を手伝ってくれるのが、証券会社なのです。
株を売りたい人も買いたい人も、証券会社で口座を開設します。
その口座を通して、
- 株の買い注文
- 株の売り注文
をします。
会社が資金を集めるために発行した株は、
その後、株を売りたい人と買いたい人との間で売買されることになります。
(会社にとっては、株を発行して買ってもらった段階で、資金を集めることに成功しています。
なので、そのあと行われる株の売買は、会社とは直接の関係はありません)
株価の決まり方は?
株価は、
「株を買いたい人の値段」と、「株を売りたい人の値段」が一致したところ
で決まります。
例えば、
- 株を買いたい人が、100円で買いたいと思っていて、
- 株を売りたい人が、100円で売りたいと思っていた
としたら、100円で売買が成立しますので、株価は100円になります。
「株を買いたい人の値段」と「株を売りたい人の値段」は、いろんな値段で一致するので、株価は常に上下することになります。
- 会社の業績
- 会社の未来予測(今後成長しそうか?など)
- 日本経済の様子
- 世界経済の様子
など、様々です。
株価の動きが株主に与える影響は?
株価の上下は、株主のキャピタルゲインに影響を与えます。
株主が株を買う(株主投資する)目的は、大きく2つです。
株を買う目的
- インカムゲイン 株主が企業から受け取る配当金
- キャピタルゲイン 株を買った時の株価と株を売る時の株価の差額で得られる利益
純粋に企業を応援したい場合もあると思いますが、ほとんどの株主は上の2つの方法で利益を得ることを目指しています。
キャピタルゲインとは、例えばこういうことです。
100円で買った株を150円で売る → 50円の利益
株価が上がると、株主はキャピタルゲインを得ることができますが、
株価が下がると、株主はキャピタルゲインを得ることができません。(むしろ、キャピタル「ロス」となる)
株価の動きが企業に与える影響は?
株価の上下は、企業の今後の活動に影響を与えます。
先ほども書いたように、会社にとっては、株を発行して買ってもらった段階で、資金を集めることに成功しています。
なので、そのあと株価が上下したとしても、過去に集めた資金に影響はありません。
しかし、株価が下がった場合、企業は今後の活動をしづらくなります。
- 新たに株を発行しようとした時に、株価が低いと資金調達をしにくくなる
- 株価が下がると、「この会社、もうかってないんじゃない?」などのように、企業の印象が悪くなる
- 株価が下がると、企業が買収されるリスクが生じる
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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