なぜ日本列島は「くの字」なのか?日本列島とフォッサマグナの誕生
モチオカ(望岡 慶)
モチオカの社会科プラス
日本の自然環境は農業にとって完璧ではないが、決して悪くはない。
気候 | 温暖で降水量が多く、米や野菜に向く。南北に長く、多様な気候ゆえに地域ごとの特産物が作れる。 |
水資源 | 雨・川が多く、灌漑しやすい |
土壌 | 黒土ではないが、褐色森林土や黒ボク土が分布 |
地形・農地 | 山地が多く平野が狭いため、農地が狭く分散しやすい |
→微妙
山地が多く平野が少ないという地形である上に、農地制度(農地法など)や土地の所有構造ゆえに、平地にある農地はどうしても小さく、バラバラになりがち。
これが、機械化・大規模化を難しくする最大の要因となっている。(→生産性を上げる余地はある)
日本の農業では、多くの農家がJAや出荷団体を通じて出荷するため、流通の中間業者に多くの利益を取られる構造になっている。
その結果、農家の手元に残るお金が少なく、再投資が難しい。さらに、厳しい出荷規格やスケジュールに縛られ、自由な工夫や挑戦がしづらい。
このような仕組みは、意欲のある若者や新規参入者の妨げとなり、担い手不足の一因にもなっている。