【中学地理】中1の2〜3学期の単元の授業づくり(世界の諸地域)
モチオカ(望岡 慶)
モチオカの社会科プラス
人間は一人きりで生きていくことはできない。
たとえば、水や食べ物、安全な場所――こうした「生きていくのに必要なもの」をすべて自分一人で手に入れようとしたら、ものすごく大変。
きれいな水を見つけて運んだり、食べ物をとったり育てたり、住む場所や服を作ったり……。
一つひとつの作業を全部自分でやるのは、時間も体力も足りない。
そこで人間は昔から、みんなで協力して生きていく道を選んできた。
自分が得意なことをやって、別の誰かが得意なことをやる。そして、お互いに必要なものを「交換」したり、「助け合う」ことで、生活をより楽に、より安全にしてきた。
こうして、人間はグループを作って生きるようになった。この「人と人とのつながり」を「社会」と呼ぶ。
しかし、人がたくさん集まって生活していると、必ず「考え方の違い」や「立場の違い」が生まれる。
たとえば、
こんなふうに、「何が正しいか」「どうすべきか」が人によって違うことが、社会の中ではたくさんある。
だから、社会にはいつも大小さまざまな問題がある。
このような問題に向き合い、よりよい答えを探すために、僕たちは「社会科」を学ぶ。
社会の問題には必ず背景がある。
たとえば、
こうした背景を知らずに、問題を発見・理解することも、解決することもできない。
だからこそ、社会科では「地理」「歴史」「公民」という3つの分野を学ぶ。
僕たちは地理・歴史・公民の分野の学習を通して、
そうすることで、「社会の中で起きている出来事(=社会現象)」を捉える目が養われ、「どうすればよい方向に向かえるか?」を構想できるようになる。