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M&Aとは?買収とは?元社会科教員がわかりやすく簡単に解説

M&Aとは?買収とは?元社会科教員がわかりやすく簡単に解説するよ「企業の買収って何?M&Aって何?」

って人に向けて、企業同士の協力のしかたについて説明をします!

 

この記事を読むと

  • 「買収」についてわかる
  • 「M&A」についてわかる

 

この記事の信頼性

僕(もちお)は、元社会科教員。

  • 社会について、それなりにくわしい

 

もちお
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M&Aとは?わかりやすく解説

M&Aについての説明画像

M&Aとは、企業同士の「手のつなぎ方」の一種である、「合併」・「買収」のことです。

 

M&A = merger & acquisitions

  • merger :合併
  • acquisitions:買収

 

企業同士の「手のつなぎ方」…つまり協力のしかたにはいろいろあるのですが、M&Aは企業同士がギュッとくっついて独立性が低くなる(なくなる)というところがポイントです。

 

 

合併とは

合併についての説明画像

合併とは、わかりやすく言うと「企業同士が、1つに合体すること」です。

 

吸収合併と新設合併の2つの種類があります。

吸収合併 A社がB社に吸収される形での合併。A社は消え、B社は残る。
新設合併 A社とB社が新しいAB社に吸収される形での合併。A社・B社ともに消える。

 

 

買収とは

買収についての説明画像

買収とは、わかりやすく言うと「ある企業の経営権を手に入れること」です。

 

事業譲渡と株式取得の2つの種類があります。

事業譲渡 ある企業の一部の事業の経営権を手に入れること
株式取得 ある企業の経営権を手に入れること

 

買収の例として…

  • 2006年にGoogleがYouTubeを買収
  • 2019年にソフトバンクがZOZOを買収

 

 

買収について、もうちょっとくわしく&わかりやすく解説

なんで他の企業の経営権を手に入れることができるの?

なんで他の企業の経営権を手に入れることができるの?って思った人へ

 

株式会社についての説明画像

株式会社は、株を発行して、「株を買ってくれる人」から資金を集めています。

株を買った人は株主と呼ばれることになります。

 

 

で、株主は、株式会社の最高意思決定機関…つまり「株式会社の方針などを決定する場所」である株主総会に参加して、株を持っている数に応じて票を入れる権利(議決権)を持っているんです。

※基本的には、1株1票。

 

株を持っていればいるほど、会社に対する発言力が大きくなるってこと。

 

 

その会社の株を持っている割合のなかで、重要な数字は3つ。

  • 1/3
  • 1/2
  • 2/3

 

株主総会で決めることはいろいろあって、内容によって「普通決議」「特別決議」とかいう名前で呼ばれます。

普通決議 過半数(1/2より大きい数)の同意で議決。
特別決議 2/3以上の同意で議決(1/3あれば否決できる)

 

というわけで、少なくとも過半数の株をゲットすれば、その企業を手のひらの上で転がすことができるようになる…というわけです。

 

 

望んでないのに買収されちゃうこともあるの?

買収についての説明画像

「買収されたくない!」って思っているのに買収されちゃうことってあるの?って思った人へ

 

買収には、

  • お互いの同意のもとで行われる買収(友好的買収)
  • 同意がないまま行われる買収(敵対的買収)

の2種類あります。

 

敵対的買収の有名な例が、堀江貴文(ホリエモン)率いるライブドアっていう会社が、ニッポン放送の会社を買収しようとした2005年の出来事。

結局、うまくいかなかったのですが。

 

敵対的買収は、買収された方の企業にいた従業員のモチベーションが下がる恐れもあるから、かなり難しいのです。

実際、敵対的買収をしようとした堀江貴文さんは、世間からものすごいバッシングを受けたのです。

 

 

M&A(合併・買収)の意義とは?

M&Aについての説明画像

M&Aってなんのためにやるの?って思った人へ

 

ざっくり言うと、「生き残るため」「成長するため」です。

 

 

マンガを例に出して説明してみます。

 

マンガって、ストーリーと絵で構成されています。

 

で、例えば

もちお
もちお
僕は絵は下手だけど、ストーリーを作るのが得意なんだ

っていう人(もちお)がいたとします。

この人は、ストーリーを作るのが上手なので、小説を書いたりしてビジネスをすることができます。

 

一方で、

もちこさん
もちこさん
わたしはストーリーを作るのは下手だけど、絵は得意なのよ

っていう人(もちこさん)がいたとします。

この人は、画家としてお金もうけをしていましたが、最近は「鳴かず飛ばず」の状況。

 

もちこさん
もちこさん
もう、売れなくて困ってるわ。

 

で、

もちお
もちお
僕、マンガもやりたいんだよね

ってなったとします(新事業への進出)。

 

この時に、絵の技術をひたすら磨けばマンガ家になることができるかもしれませんが、絵の技術を一から磨くのはとっても大変

 

っていう時に、

もちこさん
もちこさん
わたしはストーリーを作るのは下手だけど、絵は得意なのよ

っていう人を取り込んでしまえば、マンガ家としてやっていくことができるかもしれません。

 

これがM&Aです。

 

2人が独立した形で提携するのは「業務提携」ですが、2人がいっそのこと合体しちゃう(あっち系の話じゃないですよ)のがM&Aの中の「合併」で、もちおがもちこさんのことを意のままに動かせるようにしちゃうのがM&Aの中の「買収」って感じです。

 

このようにM&Aすることで、

  • 新しい事業に進出して「成長する」ことができます
  • 「生き残る」ことができます

 

これが、M&Aの意義です(ざっくり)。

 

まとめ

M&Aについての説明画像
  • M&Aとは、企業同士の「手のつなぎ方」の一種である、「合併」・「買収」のこと。
  • 合併とは、「企業同士が、1つに合体すること」。
  • 買収とは、「ある企業の経営権を手に入れること」。
  • M&Aは、「生き残るため」「成長するため」に行う。

 

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