オセアニアの未来と課題:今後は「誰」と一緒にやっていくべき?
オセアニアは人が簡単に行き来できる場所ではない。
この「他の大陸から遠い僻地」という特性が、オセアニア各国が抱える課題の根っこにある。
島嶼国の現実と課題
単独ではやっていけない
太平洋に点在する島嶼国(フィジーやツバル、サモアなど)は、人口が少ないため経済規模も小さくなる。
産業は育ちにくく、税収が限られるため、国家財政は常に厳しい。
その結果、これらの国々はアメリカ・中国・オーストラリア・ニュージーランドといった大国の援助に頼らざるを得ない。
自国に働き口が少ないため、多くの人が海外に出稼ぎに行き、母国に送る送金が経済を支えている。
気候変動による存亡の危機
さらに気候変動による海面上昇のリスクも深刻である。
ツバルやキリバスのように、「国そのものが沈んでしまうかもしれない」という問題に対して、一国だけではどうすることもできない。外部とのつながりなしには解決が難しい。
オーストラリアとニュージーランドの現実と課題
一方で、オーストラリアとニュージーランドは比較的大きな国で、安定した経済基盤を持っている。
しかし、ここにも共通の課題がある。
人手不足
少子高齢化が進み、若者は教育を受けてホワイトカラーの職を志向するため、農業・建設業・介護といった「きつくて人気のない仕事」には人が集まらない。
そのため両国は積極的に外国人労働者を受け入れようとしている。

外国人の流入による生活の圧迫
しかし外国人が流入すればするほど、都市部では住宅需要が高まり、不動産価格や家賃が高騰してしまう。結果的に、現地の人々の生活を圧迫するという新たな問題が生まれている。
つまり、オーストラリアとニュージーランドは、「人手不足を補うために外国人を受け入れたいが、受けすぎれば社会が不安定になる」 というジレンマに直面している。


誰と組むか?
オセアニアは人口が少ないため、島嶼国にしてもオーストラリアやニュージーランドにしても、単独で大きな影響力を持つことは難しい。
だからこそ、「誰と組むか?」 が重要なテーマになる。
東南アジア
オーストラリアやニュージーランドは、歴史的にはイギリスとの関係が強かったものの、距離の遠さもあり、その結びつきは次第に薄れた。
近年はむしろ、地理的に近い東南アジアとの関係を深める動きが目立つ。

アメリカ or 中国
東南アジアの他は?アメリカ?それとも中国?
オセアニア、特にオーストラリアとニュージーランドは、その狭間で揺れている。

まとめ
オセアニア全体の未来は「外部との関係のあり方」によって大きく左右される。孤立しては生きていけない。
オセアニアはこれからも世界との結びつきを模索し続けるだろう。

たとえば、オーストラリアやニュージーランドがパレスチナ国家承認に向けて動いているのは、「誰と組むのか」を意識した選択の一例かもしれない。