オセアニアの歴史をわかりやすく
オセアニアの歴史の大きな流れをざっくり整理する。
人類の到達
人類が初めてオセアニアに到達したのは、およそ5万年前。
当時は氷期で海面が今より低く、アジアからオーストラリア・ニューギニアへ渡りやすい環境だった。

その後、航海技術を持った人々が東南アジア方面から太平洋へ広がっていく。
星や潮の流れを頼りに大きなカヌーで航海し、無人島を発見しては定住していった。

ポリネシア・メラネシア・ミクロネシアの形成
こうして広大な太平洋の島々に人が住みつき、地域ごとに異なる文化を築かれていった。


ヨーロッパとの接触と植民地化
16世紀以降、マゼランやクック船長といったヨーロッパの探検家がオセアニアを訪れるようになる。

最初は探検や交易が中心だったが、19世紀になるとイギリス、フランス、ドイツ、アメリカなどが次々と進出し、植民地支配が進んだ。
- サトウキビやコプラ(ヤシの実)といった農業が始められ、労働者としてアジアから移民が送り込まれる。
- リン鉱石などの資源が採掘され、島々は資源供給地として利用される。
- 同時にキリスト教が布教され、伝統的な宗教や習慣が大きく変化。
こうしてオセアニアの多くの島は「外から利用される存在」となっていった。

日本の南洋諸島統治
第一次世界大戦でドイツが敗れると、旧ドイツ植民地の南太平洋の島々のうち、赤道以北のものは日本の委任統治領となった。
日本はここでサトウキビ栽培を行う一方、軍事拠点化を進めた。
その結果、第二次世界大戦ではこれらの島々が太平洋戦争の激戦地となり、多くの住民が巻き込まれた。
戦後と冷戦
戦後、太平洋の多くの島はアメリカやオーストラリア、ニュージーランドの影響下に置かれた。
特にアメリカはマーシャル諸島やビキニ環礁で核実験を行い、深刻な被害を残した。
この時代、太平洋は冷戦構造の中で軍事的に重要な位置づけを持つようになる。
独立、そして現代
1960年代〜70年代にかけて、アジアやアフリカと同じようにオセアニアでも独立の波が押し寄せた。
- フィジー(1970年)
- パプアニューギニア(1975年)
などが独立を果たし、国連加盟国として国際社会に参加していく。
ただし、すべての島が独立したわけではなく、今もグアム(アメリカ領)やフランス領ポリネシアのように独立していない地域も残っている。
また、多くの島国は経済基盤が弱く、輸入や支援に依存している。地球温暖化による海面上昇の危機にもさらされている。
→オセアニアの本質:「人が全然いない」からこそ、独自の発展を遂げた