【解説&掘り下げ】2023共通テスト地理B 大問4 インドと中国
共通テスト地理(※)で9割超え、理想は満点!を目指していた僕が、実際にどんなふうに問題に取り組んでいたのかを紹介します。(※僕が受験生だった時はセンター試験でした)
70〜80点台で伸び悩んでいる人にとって、きっと参考になると思います!
大きく2つの場面に分けて解説します。
1. 問題を解いている最中の思考
- ① 時間を意識しながら、どうやって答えを特定していくか
- ② 自信がない時・迷った時に、どうやって確証を得るか
2. 解き終わった後の復習(事後学習)
- ③ 教科書知識の確認と、そこからの深掘り・整理
問題
問題は東進ハイスクールさん等のページを参照してください…!
解答番号20(インドと中国の地形・植生)
問題を解いている最中の思考
Aは北京よりも北に位置する。冬は寒い上、平地が広がる地域ではなかったと思うので、耕地は少なそう。
Bはチベット高原。乾燥していて耕地には向かず、森林も少ない。
Cは中国南部。中国南部は決して超険しいわけではないが、山岳地帯が広がっている。茶の栽培に適した丘陵が広がっているのはこの辺りだったかな。
Dはデカン高原。比較的降水量が少なく、稲作には向かない。綿花栽培が盛ん。
まず④は森林が少なく、草地・裸地の割合が非常に高いので、Bのチベット高原。
①②③の判定が難しい。耕地ってなんだ?牧畜ではなく農作物を作る農業を行っている場所は耕地ってことでいいのかな?綿花を栽培している場所も、茶を栽培している場所も耕地?たぶんそういうことだろう。
んー・・・モンゴルとの国境付近にゴビ砂漠があるから、A周辺は乾燥気味だよってことに気づいてほしいのかな?だとすると、草地・裸地がチベット高原に次いで多い②がAってことになる。
確かに、中国南部とデカン高原で草地・裸地が45%もあるのはおかしいか・・・?何らかの農業を行っているか、森林が生い茂っているはず。
森林はDのデカン高原よりもCの中国南部の方が多そう。中国南部は東南アジアに近く、中国とラオス、ミャンマーの国境付近は森林が生い茂っている。だから森林の割合が大きい③はCで、草地・裸地も森林も少なく、ほとんど耕地として活用されている①がDかな。
Cが③だとしたら、耕地の面積が思ったより小さい点が気になるけど、山岳地帯+森林地帯で耕作は難しいってことかな。
ということで答えは③だと思う。
わざわざ標高がわかる地図を載せているわけで、Aは右半分の色が薄いから、耕地はそれなりにありそう。耕地が約50%の②はAで合っていそう。CとDはともに標高が高いけれど、Cはモンスーンの影響で降水量が多いため森林が多く、耕地面積は小さい。
一方、Dは比較的降水量が少なく乾燥気味だが、そこに小麦を持ってきたことで耕地として活用できた。こう解釈すると整合性がとれるかな?
でも中国南部は稲作が盛んっていうイメージがあるんだよな・・・。
一応、②がAじゃないパターンも検討してみる。
デカン高原は草地・裸地が多い?さすがにモンスーンの影響で降水量が多い中国南部は草地・裸地は多くないはず。だとすると②はDになる。
仮に①がC、③がAだとすると、なぜ標高が高いCで95%も耕地があるのか?がわからない。また森林が異様に少ないのもおかしい。Aで森林が多いのもよくわからない。いろいろ説明がつかないので、やっぱり②はAで、その後の解釈は上の流れでいいと思う。
やっぱり答えは③。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
中国の東北(トンペイ平原)で盛んな農業は?
畑作(特にトウモロコシと大豆の栽培)。
中国の東北(トンペイ平原)でトウモロコシや大豆の生産が盛んなのはなぜ?
①肥沃な土壌
- トンペイ平原にはウクライナのチェルノーゼムやアメリカのプレーリーに似た肥沃な黒土が分布している。
- この黒土のおかげで、多くの栄養分を必要とするトウモロコシや大豆を、化学肥料への依存度を下げつつ効率的に栽培できる。
※大豆はマメ科植物であり、根に共生する根粒菌の働きで空気中の窒素を固定する。トウモロコシと輪作することで、地力を回復させる役割を果たす。
②夏季の高温と多雨
- 夏は太平洋からの季節風の影響で高温になり、雨が多くなる。トウモロコシは高温多湿な環境で最もよく育つ。
- 大豆は冷涼な気候にも適応できる。(気温20~25℃の温暖な気候を好む。暑すぎるのはNG。)
③飼料需要
- 中国は世界最大の豚肉生産国・消費国。
- トウモロコシや大豆は家畜の飼料の主要な原料。トンペイ平原は飼料穀物の供給基地としての役割と担っている。

日本ってなんで大豆の輸入依存度が高いんだっけ?醤油の国だし、大豆生産に向かない土地ではないと思うけど・・。
①国内生産コストが高い
- アメリカやブラジルは、広大な土地で大型機械を使用し、遺伝子組み換え(GM)大豆を大規模に栽培している。これにより、低コストでの生産を実現している。
- 日本の農地は狭く、機械化や効率的な大量生産に限界があるため、生産コストが国際価格と比べて非常に高くなり、市場での価格競争力がない。
②大豆の用途が変化した(飼料需要の増大)
- 日本の食生活が変化し、肉(豚肉・鶏肉)の消費が増えるにつれて、家畜の餌となる大豆粕(油を搾った後の残り)の原料として、大量の大豆が必要になった。
- この飼料原料となる大量かつ安価な大豆は、国内生産では賄いきれない。
この結果、用途に応じて大豆を使い分けるようになった。
- 国産大豆:消費者の遺伝子組み換え作物に対する抵抗感から、国産大豆は価格が高くても、豆腐、納豆、味噌といった食用に回される。
- 輸入大豆:安価なGM大豆は、主に家畜の飼料や油の原料といった、大量かつコスト最優先の用途に回される。
デカン高原に分布するレグールってなんだっけ?
レグールは玄武岩が風化してできた土壌で、インドのデカン高原に広く分布している。雨がそれほど多くなく、鉄分の酸化があまり進まないため、鉄が赤くならず、玄武岩由来の黒っぽい色がそのまま残っている。
粘土質で保水力が非常に高く、火山岩由来のミネラルが豊富。
比較的高温で雨季と乾季が明確なインドのデカン高原において、綿花栽培に適した肥沃な土壌として活用されている。
参考:テラローシャ、レグール、テラロッサ、黒ボク土とは?【間帯土壌】
なんでデカン高原のレグールは綿花栽培に適している?
デカン高原はモンスーンの影響で、雨季と乾季がはっきりと分かれている。雨季には適度な雨が降るため綿花の芽が出て育ち、乾季になると雨が止むため綿花の実が乾いて裂け品質のよい綿がとれる。
このとき重要なのが、レグールの高い保水力。雨季に降った水を土の中にしっかりため込んで、乾季の間も植物に水分を届けることができるため、灌漑なしでも綿花が育ちやすい。
また、レグールは腐植(落ち葉などの有機物)をあまり含まないため、腐植を好む小麦のような作物にはそれほど向かない。
逆に、乾燥に強く、肥料をそれほど必要としない綿花とはとても相性が良い。
参考:テラローシャ、レグール、テラロッサ、黒ボク土とは?【間帯土壌】
デカン高原ってどういう場所?
デカン高原は、西ガーツ山脈と東ガーツ山脈に挟まれている台地。
- 約6,000万年前に起きた巨大な火山活動によって流れ出した玄武岩質の溶岩が冷え固まって形成された。デカントラップと呼ばれる厚い地層を持っている。
- 玄武岩が風化してできた土壌はレグールと呼ばれ、綿花栽培に適している。
- 高原の西側には、標高が高い西ガーツ山脈がそびえ立っている。この高い山脈が、インド洋から吹き付ける南西モンスーン(季節風)の湿った空気の通り道を妨げる。結果として、西ガーツ山脈の東側、すなわちデカン高原の大部分は雨陰に入り、降水量が極端に少なくなり、半乾燥地帯となる。
解答番号21(インドと中国の小麦・米の生産)
問題を解いている最中の思考
中国の黄河流域は小麦の栽培が盛ん。長江流域は稲作が盛ん。チベット高原ではそもそも農業は難しい。ウイグル自治区では綿花や小麦の栽培が行われている。乾燥しているウイグル自治区で稲作は難しいはず。
インドの北西部、パンジャーブ地方は小麦の栽培が盛ん。
cは中国の黄河流域やウイグル自治区、インドのパンジャーブ地方付近に分布しているので、小麦の割合が高く米の割合が低いウだろう。
中国南部は稲作が盛んで、南に行けば行くほど小麦の栽培は難しくなるだろうから、中国南部に分布しているbは米の割合が高く小麦の割合が低いアだろう。
aは長江の河口付近に分布している。黄河流域の特徴と中国南部の特徴を併せ持つ形で、米の栽培も小麦の栽培も盛んって考えるのが妥当だと思う。だからイかな。
答えは③。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
パンジャブは小麦の生産地として有名だけど、稲作地帯でもある?ガンジス川流域は稲作が有名だけど、小麦の栽培も盛ん?
インドの主要穀倉地帯は、季節によって栽培作物を切り替える二毛作(カリフ/ラビ)が主流。
パンジャブ地方とガンジス川流域は、それぞれ異なる条件の下で、米(稲作)と小麦(畑作)を組み合わせた二毛作を行っている。
インダス川からの灌漑技術による人工的な穀倉地帯
- 夏の雨季に稲作を行う。インダス川の支流からの灌漑が必須。(カリフ作物)
- 冬の乾季に小麦の栽培を行う。(ラビ作物)
モンスーンと沖積土による伝統的な穀倉地帯
- 夏の雨季に稲作を行う。南西モンスーンの影響を強く受け、降水量が多いので、天水だけでも稲作が可能。
- 冬の乾季に小麦の栽培を行う。
参考:インドの農業をわかりやすく:なぜガンジス川流域は貧しいのか?
なぜウイグルでは綿花や小麦の栽培が盛ん?
解答番号22(インドと中国の地域格差)
問題を解いている最中の思考
①正しいと思う。2018年の中国のデータだけを見てみると、「1人当たり総生産が高い地域では、出生率が低い」と言えるかは微妙だが、インドのデータと合わせてみると、そのような傾向にあると言える。
②正しい。中国の方が、データが横に分散するようになった。中国の方が急速な経済発展が進むのが早かったので、より付加価値が高い商品・サービスを作ることができるようになったのだろう。
③政府主導の家族計画を実行したけど、あまりうまくいかなかったんじゃなかったっけ?農村部ではいまだに出生率が大きかったような。データを見ても、「出生率が大きく低下した」とは言えないと思う。③が誤りかな。
④正しい。中国は沿岸部の方が経済発展が著しい。乾燥した内陸部よりも沿岸部の方が住みやすいし、物流面でも便利。
よって答えは③。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
インドで実施された政府主導の家族計画とは?
急増する人口を抑制し、経済発展を確実にするために、1952年に国家プログラムとして開始された。
- 当初の1950年代〜60年代にかけては、避妊法の情報提供が中心だった。
- しかし、1975〜77年の非常事態宣言下(インディラ・ガンディー政権)では、強制的な不妊手術(特に男性のパイプカット)が実施された。この施策は人権侵害と見なされ、国民の強い反発を招いた。
ひどい話だ・・・

参考:インドで審議が始まった“二人っ子政策” 人口抑制論が再燃した「本当の理由」
なぜインドで強制的な不妊手術が行われた?いくら「急増する人口を抑制するため」とは言っても、政府がこんな強烈な政策を実行するなんて理解できない。何か圧力や、思惑があった?
強制的な不妊手術が実行されたのは、インディラ・ガンディー首相が1975年6月から1977年3月にかけて発動した「非常事態宣言」の期間中。
- この期間中、基本的人権が停止され、政府は議会や司法の監視をほとんど受けず、独裁的な権力を行使した。
- 首相の息子であり、当時首相の最も信頼されたアドバイザーであったサンジャイ・ガンディーが、この政策の実行を事実上主導した。
- 各州政府、公務員、警察、教師に対して、不妊手術の厳格なノルマが課せられた。ノルマを達成できない職員は昇進や給与で不利になる。
- 公的支援に頼るしかない貧困層や低カースト層が標的とされた。彼らは、食糧配給や公営住宅、さらには運転免許証などの公的サービスを受けるための条件として、不妊手術を受けるよう強要された。
- 1960年代から1970年代にかけて、国連や世界銀行などの国際機関、西側先進国は、アジアやアフリカなどの発展途上国における急激な人口増加を「人口爆発」として捉え、世界の貧困、飢餓、資源不足の主因であると懸念していた。
発展途上国で出生率が高いのは、社会保障制度が充実していなくて、高齢になった時の生活に不安があるからでは?(避妊に関する意識の低さ等ももちろんあると思うけど。)であれば、家族計画プログラムを推進することも重要だとは思うけど、よりクリティカルなのは社会保障制度の整備なのでは?
発展途上国における高出生率の背景には、「子供を多く持つこと」に経済的な合理性があるという構造がある。
- 公的な年金や医療保険が未整備な地域では、「子供」こそが、高齢になった時の唯一の労働力、経済的支援、そして介護を提供する「老後の保険」となる。
- 確実な年金制度や医療制度が確立されると、親は老後の生活設計を子供の数に依存する必要がなくなる。
とはいえ、社会保障制度の整備に時間がかかるので、短期的な出生率の調整に効果がある家族計画プログラムも重要。
- 適切な避妊方法の知識とアクセスを提供することで、望まない妊娠を防ぐ。
- 女性の教育水準が向上すると、子供を産む年齢が上がり、子供の数が少なくなり、家族計画に関する意思決定権を持つようになる。
解答番号23(インドと中国の産業構造)
問題を解いている最中の思考
産業構造は基本的に第一次産業中心から第二次産業中心、そして第三次産業中心へと変化していく。経済成長がインドよりも早く進展した中国の方が、農林水産業の割合は低いのかな。
あとインドは情報関連産業が発達している。ってか運輸・通信業っていう括りだとわかりにくいな・・・。とりあえず、経済活動が活発になると需要が増すサービス業の一分野って思えばOKかな。
まず2000年から2017年にかけて、JとKともに減少しているサは農林水産業だと思う。産業構造の転換のセオリー的に、経済成長著しいインドでも中国でも農林水産業の割合は小さくなるはず。ということでシが運輸・通信業。
農林水産業の割合が大きいJがインドで、小さいKが中国じゃないかな。
Kは鉱・工業の割合が低下していて、第二次産業中心から第三次産業中心へと産業構造がさらに高度化していることを表している。Kは経済成長がインドよりも早く進展した中国だろう。Kの鉱・工業の割合が大きいのも、「世界の工場」だった中国っぽい。
Jのインドは鉱・工業の割合に変化が見られない。まだ第二次産業から第三次産業への本格的な転換が起きていないのだろう。
シの運輸・通信業は、Jのインドで増加している。情報関連産業が発達しているインドの様子を表している。
一方、Kの中国は運輸・通信業の割合が低下している。これをどう解釈したらいいのかよくわからないが、もう運輸・通信業は(少なくとも都市部では)十分に発達していて、成長余地がないということかな?
ということで、Jがインド、Kが中国、サが農林水産業、シが運輸・通信業で間違いないだろう。
答えは②。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
インドの産業構造の特徴は?
ITサービス業が強く、経済成長の初期段階からサービス業の比重が非常に高いのが特徴。工業化の進展は中国に比べて遅れている。
中国の産業構造の特徴は?
「世界の工場」と呼ばれ、長らく製造業(鉱・工業、建設業など)が経済成長の柱だった。近年はサービス業の割合も増えているが、工業セクターの比重は今なお高い。
解答番号24(インド・中国・オーストラリアの結びつき)
問題を解いている最中の思考
オーストラリアからインド、中国に向かう移民は少ない。だから、オーストラリアからのタ・チへの矢印が1995年も2019年も細いPは、移民の送出数だろう。
では、1995年時点でオーストラリアへの移民が多かったのは、インドと中国のどちらか?オーストラリアのシドニーやメルボルンには中華街があり、古くからオーストラリアと中国の関係は深い。よって、移民の送出数において、1995年の時点でオーストラリアへと向かう矢印がより太いチが中国、細いタがインドだろう。
この解釈で合っていそうか検討する。
Qが輸出額だとすると、1995年時点でオーストラリアとチの中国の間での貿易はそれなりに盛ん。これは正しいだろう。オーストラリアとインドの間の貿易よりも、オーストラリアと中国の間の貿易の方が盛んだ。2019年時点でも、その傾向は継続している。
一方で、インドと中国の間の貿易は盛んになっている。「世界の工場」であった中国からインドへの輸出額の方が大きいだろうから、やはりタがインド、チが中国で間違いない。
よって答えは④。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
オーストラリアと中国の関係は?
オーストラリアは鉄鉱石、石炭、天然ガスなどの資源大国であり、中国はこれらの資源の最大の輸入国。
中国人やインド人はオーストラリアに何をしに行く?
1. 留学(教育目的):中国人・インド人にとって、オーストラリアは米国、英国に次ぐ人気の留学先。
2. 永住(移民目的):オーストラリアは熟練した技術を持つ移民(IT、医療、工学、会計などの専門分野で高いスキルを持つ人々)を積極的に受け入れており、中国人やインド人はその主要な供給源となっている。
3. 就労(短期・ワーキングホリデー):短期的な技能労働者として、特定の産業(特に建設業、農業、サービス業など)の需要を満たすために渡航する。
参考:オセアニアの本質:「人が全然いない」からこそ、独自の発展を遂げた
解答番号25(インドと中国の環境汚染)
問題を解いている最中の思考
モンスーンの風向きに関する問題かな。アジアでは、夏は海から陸に向かって、冬は陸から海に向かってモンスーンが吹く。
文章にある「工場などからの排煙や自動車からの排ガス」は陸上で発生する。だから、陸から海に向かってモンスーンが吹く冬は、海洋の方でも大気汚染が深刻化するだろう。
そう考えると、海洋でより大気汚染が深刻化している(濃度が高い地域が広くなっている)Sが、1月の図に見える。中国の東部で濃度が非常に濃くなっているのは、もともと大気汚染が深刻なのに加えて、さらに内陸部から汚染物質が風とともに流れてくるからだろう。
一方、Tはより内陸部で濃度が濃くなっている。海から陸に向かって吹くモンスーンによって、内陸部へと汚染物質が流れていったからだろう。
ミは「海洋ごみの漂着」。海洋ごみは海に流されて複数の国にまたがって拡大していく。プラスチックゴミの問題が、プラスチックを排出していない国の沿岸でも起きている・・・ってのを聞いたような気もする。
土地の塩性化に関しては、確かに塩分が風で飛ばされて離れた地域でも問題となることはあると思うけど、そんなに長距離の移動はしないのでは。「海洋ごみの漂着」の方が適切。
よって答えは①。→正解でした!
解き終わった後の復習(事後学習)
中国では、特に冬になると大気汚染が深刻化する?
冬季は、石炭やその他の燃料を使用した暖房需要が高まる。そのため、PM2.5の排出量が大幅に増加する。
一方、夏季は降雨量が多く、雨によって大気汚染物質が地表に降下する。
中国の黄砂はいつ深刻化するんだっけ?
春先の3月から5月にかけて。中国大陸内部や黄土高原で、冬季の乾燥により地表が乾燥し、砂塵が舞い上がりやすい状態になっているため。
偏西風に乗って朝鮮半島や日本に越境汚染をもたらす。





