世の中

突出した才能の子をレベルの低い教員が指導できるのか?っていう問題について

 

特定分野で突出した才能を持つ子供(ギフテッド)を学校の教員が指導できるのか?

 

っていう問題があるじゃないですか。レベルが低い教員が才能がある子供を指導できるわけないじゃん!っていうやつ。

まあそこまで極端じゃなくても、例えば「早慶に合格していない先生が早慶受験をする生徒にちゃんと教えられるのか?」みたいな。

こういうのって、たびたび議論になりますよね。で、だいたい「普通の教師がハイレベルな生徒に教えるのはムリ!」って言われている気がします。

 

 

なんですけど、僕は

才能を持つ子供に「教える」ことはできないかもしれないけど、才能を持つ子供が成長するための「サポートをする」ことはできるよね

って思います。もっと言うと、

「能力が高い子供にちゃんと教えられるのか?」っていう考え方をすること自体が、そういう子供(≒ギフテッドの子供)の可能性を狭めているんじゃないの!?

って思います。大人が子供に対してやるべきなのは指導じゃなくてサポート!!

 

 

僕が言いたいことを伝えるために、まず「成長(学習)に必要なもの」を考えてみます↓

 

成長(学習)に必要なもの

  • 時間(←時間がなきゃ成長できない)
  • 体力(←体力がなきゃ学べない)
  • 学習意欲(←学習意欲がないとなかなか身につかない)
  • 教材・ノウハウ(←これだけじゃダメ。教材を使って学んで正しい方向に進んでいるように見えて、実は違った方向に進んでいることもある)
  • フィードバック(←正しい方向に修正するためには客観的な情報が必要)
  • 思考力・判断力(←フィードバックを取捨選択する必要がある)
  • 修正力・実行力(←フィードバックを手に入れても、修正しないと意味がない)

ざっとこんな感じかなーと思います。

 

んで、これらは3つに分類することができます。

①本人が持つ資質・資源

  • 時間
  • 体力
  • 学習意欲
  • 思考力・判断力
  • 修正力・実行力

②本人の外にある教材

  • 教材・ノウハウ(教科書、動画など)

③客観的なフィードバック

  • フィードバック

 

これら「成長に必要なもの」のうち、他者が関与できるのは②と③です。

 

 

で思うのは、今の教員は②の役割を果たそうとしすぎ!ってこと。

 

教員はそんなに教えようとしなくていい

教員は生徒よりも知識や経験が豊富

→教員が持っている知識や経験を生徒に授ける

っていう価値観が「普通の教師がハイレベルな生徒に教えるのはムリ!」っていう考えを生み出していると思います。

 

でも別に、教員が”教材・ノウハウ”の役割を果たす必要はないですよね。

今はインターネットから情報を簡単に手に入れることができます。文章の情報だけでなく、動画や音声で知識・経験を学ぶことができます。そして、学習するために必要な教材は溢れかえっています。

そんな時代に、わざわざ教員が”教材・ノウハウ”の役割を果たす必要はないわけです。

 

たしかに昔は、教員自身が豊富な知識や経験を持っている必要があったかもしれません。インターネットなんてなかったしスマホやタブレットもなかったので、本から学ぶ以外には、目の前にいる人から情報を手に入れるしかなかったからです。

だからこそ、「黒板の前で教員が知識を授ける」(=まさに”授業”)ってのが合理的でした。教員が生徒にマンツーマンで教えると教員をたくさん養成しなきゃいけなくてコストがかかるので、生徒をクラスという枠で区切って教員1人が数十人の生徒に教える集団授業の形式が選ばれたんです。明治時代に始まった近代的な教育システムは、当時の技術の制約上、仕方なく選ばれたシステムだったわけです。

 

でも今は違います。知識・経験を得る手段はたくさんあります。必ずしも目の前の教員から教わる必要はありません。

教員自身が”教材・ノウハウ”の役割を果たす必要はないんです。

 

むしろ必要なのは、

「溢れかえっている教材のうち、どの教材を使うのがいいか?」

「今の勉強のやり方でいいのか?」

に関する客観的なアドバイスでしょう。

 

教員は指導じゃなくてサポートに徹する

「教員が生徒に教える」っていう価値観から脱却して、「生徒が自分の力で学ぶのをサポートする・アドバイスする」っていう意識を持つべき!教員自身も、周りの大人も、生徒自身も。

ってのが僕の考えです。

 

子供は自分で学ぶんです。教員に”教えられたから”成長するわけではなく、自分の力で成長していく。教員の関与は成長のきっかけの一つでしかありません。

 

硬式テニスのプロのフェデラー選手だって、コーチをつけています。ゴルフのプロのタイガー・ウッズ選手だって、コーチをつけていました。

なんで超うまい選手がコーチをつけるのでしょうか?言い換えると、なんで”自分より下手な人”をコーチにするのでしょうか?

「客観的なフィードバックをもらうため」らしいです。超才能がある人だったとしても、自分を客観視するのは難しい。だからコーチをつけるわけです。

 

生徒と学校の教員との関係も、このような関係(学ぶ本人&客観的なフィードバックをする人)で捉えるべきだと思います。

 

もちろん教員だって勉強は必要です。客観的なフィードバックといっても勉強せずに思ったことを適当に言えばいいってわけではなく、生徒が学んでいる内容に関して自分なりに勉強して、「なるべくいいフィードバックをしよう!」っていう意識を持つべきだとは思います。

でも教員が100%正しいフィードバックをできるとは限りません。っていうか100%正しいフィードバックをできる人なんて1人もいないと思います。例えプロのコーチだったとしても。生徒本人のことは本人にしかわからないし、本人だって自分自身のことをわかりきっているわけではないので。

「正しい指導ができるかな?」なんて気負わなくていいんです。自分なりに勉強したことにもとづいて、客観的に思ったこと・考えたこと・感じたことを伝えたり、生徒自身の内省を促すような質問をすればいいと思うんですよね。教員は。

で、生徒は教員からアドバイスされたことに対して、自分自身で取捨選択して次の成長につなげていけばいい。

 

まとめ

ってことで、

教員は生徒よりも知識や経験が豊富

→教員が持っている知識や経験を生徒に授ける

っていう価値観から脱却して、

生徒は自分の力で学ぶ

→それを教員がサポートする

っていう考えようよ!って思います。

 

「能力が高い子供にちゃんと教えられるのか?」っていう考え方をすること自体が、そういう子供(≒ギフテッドの子供)の可能性を狭めているんです。

 

望岡 慶
望岡 慶
最後までお読みいただきありがとうございました!

 

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