長崎旅行記&長崎について思ったこと【2022年6月・7月】
長崎への旅行を通して学んだこと・考えたことをメモしておこうと思います!
長崎について思ったこと
魅力
日本の歴史をガッツリ学べる
「あ、これ教科書でやったやつ!」っていう体験
博物館のクオリティが高い
学習意欲の高い大人が楽しめる観光地
コスパが高いおいしい食べ物がたくさん
食べ歩きが楽しいし、それぞれのグルメに歴史的背景があるから知的好奇心もくすぐられる感じがする
イマイチなところ
修学旅行生が多すぎて落ち着かない
しかも中高生は日本の歴史について学ぶ気はあまりないから騒がしい
おすすめ観光スポット(見どころ)
長崎原爆資料館
長崎駅から電車と徒歩で約20分のところに長崎原爆資料館があります(観覧料:大人200円)。
原爆を投下された長崎の惨状、投下までの経緯、核開発の歴史などを学べる博物館。ここは長崎観光するなら絶対に行くべき場所です。
見学所要時間は60〜120分くらいだと思います。
原爆資料館の展示(特に核兵器開発の歴史の展示)を見ながら、
戦争がなくならない理由の一つに「開発した新しい方法・戦術・技術を実戦で試してみたい…!」っていう人間の欲求があるのでは?って気がしました。
くわしくはこちら
公式ページ:長崎原爆資料館
出島
歴史の教科書だけではイメージしづらかった出島についてよくわかる施設。
「自分が持っていないものを手に入れたい!誰かと交換したい!」っていう人間の本質について、よく理解できました
ウクライナ戦争で「グローバルな世界」が「分断された世界」へと変化しつつある中だったからこそ、学びがたくさんあった
オランダがなんで中継貿易をしたのか?についても理解が深まった。長崎は勉強になる観光地だなあって思います。
商館長(カピタン)の部屋は洋風なのに床は畳。この畳独特の臭いは大丈夫だったのかな・・・?
「出島って思ったより小さいんだな!こんな小さなところに押し込められていたのか!」っていう学びもありました。
見学の所要時間は60分〜120分くらいだと思います。
砂糖・シュガーロードについても勉強になった。砂糖って人間にとって実は必要なものではないんだな、と。
でも日本人は砂糖のおいしさに気づいてしまったんですよね。だからこそ砂糖を生産できる台湾は重要だったのかな・・・とも思ったり。
長崎街道は、外国との交易を制限する「鎖国」政策のもとで唯一、外国との交易を行うことができた港の長崎へと通じるルート。
→そのため、長崎街道地域には外国から輸入された砂糖が大量に運ばれた(このことから、長崎街道は「シュガーロード」とも呼ばれる)。
公式ページ:出島
稲佐山公園 展望台
夜景スポット・・・だけど、夜景って写真にしてこそ!ってところがあるので、実物を見てもそんなに感動できないかも。
僕自身「むっちゃキレイ!感動!」とまでは思わなかったです。
情報誌とかの夜景の写真はキレイに加工しすぎ
むしろ、長崎湾の風景をしっかり眺められる昼間に行った方がいいかも。
公式ページ:稲佐山公園 展望台
大浦天主堂
ここも長崎観光の定番。大浦天主堂にたどりつくまでの坂道は、お土産屋さん・食べ物屋さんがたくさんあって観光地化されています。
京都の清水寺の前の道みたいな雰囲気
ただ、この大浦天主堂は悲しい歴史に関わる施設。
「人間ってここまで残酷になれるんだな・・・」「ってか現代人も同じようなことしてるよな・・・」「これが人間の本質なんだな」と、人間という生き物の残酷さについて考えさせられました。
外で食べ歩きをするだけじゃなくて、中の展示をしっかり見て「人間がしてきたこと」を学ぶべし!!!
見学の所要時間は60〜90分くらいだと思います。
公式ページ:大浦天主堂
日本二十六聖人記念館
日本のキリスト教の歴史について、とても勉強になる施設です。見学の所要時間は30〜60分くらいかな。
日本二十六聖人記念館
1597年、豊臣秀吉が宣教師ら26人を処刑した場所に作られた博物館。
※1596年、台風で土佐に漂着したスペイン船の船員が「スペインは宣教師を派遣して現地人を改宗させ、占領する」と話したことがきっかけ(サン・フェリペ号事件と26人の殉教)
処刑の様子。
見物してる一般人は一体・・・他人が刑を受ける様子を嬉々として眺めるのが人間なのかな。それとも無理やり見に行かされた?
いずれにせよ、この負の歴史は絶対に知っておかないといけないわ・・・って思いました。
人を殺さなきゃいけないくらい通したいものって何なんでしょうね。。。
公式ページ:日本二十六聖人記念館
グラバー園
グラバー園
近代的な技術を用いた修船場の建設や高島炭鉱の開設に携わったイギリス人トーマス・グラバーの自宅だった場所。
(背景)日本開国後、長崎の大浦海岸に外国人居留地が造られ、外国商人が進出した。
※グラバーは横浜でキリンビールの前身会社「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」の創業にも尽力
明治のレトロ感も楽しみつつのんびりできる場所、って感じ。
中高生・大学生くらいの若者が行って楽しい場所かは微妙。歴史を勉強せずに行くと「立派な庭園って感じだけど・・・だからなんなん?」になるので要注意。
※修学旅行生が大量にいる
高いところから長崎湾を眺められます。落ち着くわー・・・。
おじいちゃんになってから来てもかなり楽しめそう
※修学旅行生が大量にいるので落ち着ける場所は少ない
マップアプリで長崎湾の形状と位置を見ながら、実際に波の穏やかさを眺めると、ここが歴史的に重要な港だったことがよく理解できるはず。
長崎港
1571年、ポルトガルとの貿易港として開港された。
長崎貿易
「鎖国」後、長崎を通じて行われた貿易。相手国は清・オランダ。
ちなみに湾の向こう側にあるのは三菱造船所。戦時中、あそこで戦艦を作ったらしいです。
※戦艦を作っていることがバレないように、戦時中にグラバー園の土地を国が買収したのだとか
旧グラバー住宅
結構広くて疲れるので、途中で自由亭っていうカフェでカステラセットをいただきながらのんびりするのがおすすめです!!!
公式ページ:グラバー園
オランダ坂
むっちゃ急な坂。「で、なんなん?」ってことになりがちな観光スポット。
絶対行くべき観光スポット!ってわけではないと思います。
いろんなメディアでやたら名所として紹介されてるけど、、、たぶん行ってもガッカリするだけ
長崎新地中華街
日本三大中華街の一つ。
「新地」の歴史
「鎖国」のもとで貿易を認められた中国人は、丘陵地の唐人屋敷に居住させられた(幕府による中国人への管理統制)
→唐人屋敷前の海を埋め立てて倉庫区域を造成
→幕末、「鎖国」の終焉により唐人屋敷は廃墟に
→中国人が海岸に近い新地に移住
長崎歴史文化博物館
長崎の歴史をガッツリ学べる博物館。クオリティが高くてむっちゃおすすめ。
見学の所要時間は60〜120分くらいだと思います。
長崎観光の1日目にここに行ってある程度勉強した方が、長崎を深く楽しめるかも?
公式ページ:長崎歴史文化博物館
ハウステンボス
世界観が統一された非日常の空間に没入しつつ、あちこちに植えられた花を見てのんびりすることができる、大人にピッタリな場所。
※長崎市から行くのが大変すぎるのが難点(電車で2時間かかりました・・・)
若者向けの刺激的なアトラクションやショーは全然ないので、中学生以上の学生〜20代前半の人にはあまり刺さらないパークだと思います。
くわしくはこちら
「ハウステンボスって何が楽しいの?」への僕の回答と今後の改善点
公式ページ:ハウステンボス
海上自衛隊 佐世保史料館 (セイルタワー)
海上自衛隊についてガッッッッッツリ解説してくれる博物館。想像以上に内容が詳しくて、とても勉強になりました。
最上階から佐世保の街を一望(ってほど高くはないけど)できます。
高架道路の一部に屋根がついているのはなぜなのか?については、ぜひ現地のガイドさんに聞いてみてください。
「敗戦の理由」の1つ目に「数度の大勝によってゆるむ精神的もろさ」が挙げられていました。精神論を1つ目に挙げるあたりが軍っぽいなとも思ったり。
見学の所要時間は90〜120分くらい。展示をすべてしっかり見ようと思ったら半日あっても足りないかも。
公式ページ:海上自衛隊 佐世保史料館 (セイルタワー)
佐世保港
海が穏やかーーーー
水深が深く周囲を山に囲まれている天然の良港、佐世保。ぜひマップアプリで佐世保港の形も見てみてください。
ちなみに、明治政府が鎮守府をどこに置くのかを決める際、伊万里にするか佐世保にするかで相当迷ったらしいです。結果的に、水深などの理由で佐世保に決まったのだとか。
原城
島原の乱の舞台。歴史の教科書に載っている地図を覚えている人も多いはず!
実際に現地に足を運んだことで理解が深まりました。確かに攻め落とすのが難しそうな場所に立っているなあ・・・と(海に突き出た地形で、3方向が海)。
なんとなく名護屋城(@佐賀)と雰囲気が似てると思ったのは僕だけ?
見学所要時間は30〜60分くらいだと思います。
有馬キリシタン遺産記念館に先に行ってから原城の見学をするのがおすすめです(前提知識を入れておいた方がいいし、レンタサイクルを借りることもできるから)。
有馬キリシタン遺産記念館
原城の近くにある博物館。
日本人がキリスト教と接触したことで、どんな利益が得られ、逆にどんな悲劇がもたらされたか・・・がわかる施設です。
見学所要時間は30〜60分くらいだと思います。
苛政ってのは学んでいたけど、ここまでひどいとは・・・。
島原天草一揆についての理解も深まります(人形の展示がわかりやすかった!)。
なんで16歳の天草四郎がリーダーになったんだろう・・・?って気になりましたが、本当にきつい弾圧がなされたので、島原の人たちは神に救いを求めたのでしょう(←天草四郎をイエス:救世主に見立てた)。
とても勉強になる博物館です。ぜひ行ってほしい!
原城に行く際は、まずここに立ち寄って展示を見て、ざっくり勉強してから原城に行くのがおすすめです。
ちなみに僕が行った時(2022年7月)はここで自転車を借りることができました。原城に徒歩で行くのは大変なので、レンタサイクルをお借りしましょう!!!(公式ページを要確認)
スタッフさんがとても親切でした!ありがとうございました!!!!
公式ページ:有馬キリシタン遺産記念館
島原城
島原半島のど田舎なのに、こんなに立派なお城が…?って思えるほど立派な城(石垣)。
地域に見合わない大規模な工事が島原藩の苛政につながり、島原の乱の一因となったっぽいです。
2階のキリシタンの展示が面白かった(ここは見るべき!)。レプリカじゃなくて現物がたくさん展示されていたと思います。結構貴重なものがたくさん展示されていたのでは?
雲仙地獄を使った弾圧のことは全然知らなかったです。教科書で学んだ「苛政」の具体的な中身を知ることができて、行ってよかったと思えた場所でした。
ただ、アクセスがむっちゃ悪い。島原城に長崎市から行くのは結構大変です。
僕は熊本港からフェリーに乗って島原半島に行くっていうルートで行きました。長崎観光と一緒に、っていうよりは熊本観光とセットで行く方がおすすめかな。
おすすめグルメ
外国の影響を受けたおいしい食べ物がたくさんあります!!!
福砂屋カステラ
ポルトガルの影響を受けた食べ物。
公式ページ:福砂屋
長崎ちゃんぽん(四海樓)
ちゃんぽん・皿うどん発祥の店とされているレストラン。
※ちゃんぽんは中国の影響を受けた食べ物
僕はちゃんぽんってそんな好きじゃなかったんですけど、ここのちゃんぽんは濃厚でむっっっっっちゃおいしかったです。長崎観光の際は絶対に食べてほしい!!!
中国の店にありがちなやたら豪華な外装。中に入ってみるとビックリ!むっちゃ景色がいいです!
2階にある「ちゃんぽんミュージアム」も忘れずに行くべし!
公式ページ:四海樓
トルコライス(ツル茶ん)
ピラフ、パスタ、とんかつをワンプレートに盛り合わせた料理。長崎のご当地グルメ。
※トルコライスっていう名前だけど、別にトルコの影響を受けたものではないらしい
甘いカレーがかかってて、なんとなく懐かしい味がしたような気がしたけど、、、特別おいしいものではないのでスルーしてOKだと思います。
長崎に長く滞在するなら食べてみてもいいかなって感じ。
角煮まんじゅう(岩崎本舗)
中国の影響を受けた食べ物。
公式ページ:岩崎本舗
佐世保バーガー(Big Man)
作りたてで熱々!奇をてらったハンバーガーじゃなくて王道のハンバーガー。
おいしかったー。
※佐世保バーガーはアメリカの影響を受けた食べ物
近くの商店街の大きさにもビックリ。さすが長崎No.2の街。
かんざらし
島原の伝統的なスイーツ。ほのかな甘みと白玉団子。島原城の横にあるお店で食べました。
甘すぎずな素朴な味。おいしいけど、若い人には物足りないかもです。
昔の人ってこういう素朴な味のものを食べてたんだなあ
クルス
公式ページ:クルス
宿泊したところ(ホテルレビュー)
ホテルJALシティ長崎
中華街の近くにあるホテル。
むっちゃキレイでした!おすすめ!!!
公式ページ:ホテルJALシティ長崎
ホテル日航ハウステンボス
ハウステンボスの入口付近にあるホテル。
ホテル宿泊者専用のゲートあるので、「夕方くらいにいったんホテルに戻ってのんびりする」っていう楽しみ方をしやすい!
部屋はこんな感じ。すっごくキレイで大満足!!!(1泊14,985円)
大浴場(温泉)もあります。最高!!!
朝食ブッフェも最高でした!!!おすすめ!
公式ページ:ホテル日航ハウステンボス
観光ルート・予算
2022年7月(熊本+長崎 島原)
★1日目
8:05 羽田空港発
9:45 熊本空港着
- リムジンバスで熊本桜町バスターミナルへ
↓
熊本観光(くわしくは別記事)
↓
カンデオホテルズ熊本新市街に宿泊
★2日目
※この日程は予定詰め詰めでなかなかキツかったです
↓
7:34 桜町バスターミナル発
8:07 熊本港フェリー乗り場着
↓
8:30 熊本港からフェリーで島原半島へ
9:30 島原港着
↓(バス)
10:10〜11:10 島原城
↓(バス)
12:50〜13:40 有馬キリシタン遺産記念館
↓(レンタサイクル)
14:00〜14:40 原城
↓(バス)
16:30 島原港からフェリーで熊本港へ
17:00 熊本港着
↓(バス)
熊本観光(くわしくは別記事)
★3日目
熊本観光(くわしくは別記事)
予算合計:30,770円(+食費)
大きい交通費:29,920円
- 飛行機:37,240円(往復:羽田〜熊本:JAL)
- 熊本空港から桜町バスターミナルのバス:800円
- 熊本1day周遊バス:900円
- 熊本港から島原港のフェリー:1,780円(往復)
- 島原駅から有馬キリシタン遺産記念館付近までのバス:1,800円(往復)
施設の入場料:850円
- 島原城:550円
- 有馬キリシタン遺産記念館:300円
2022年6月(長崎+佐世保)
今回はこんなルートで旅をしました。
※この日程は予定詰め詰めでなかなかキツかったです
★3日目
ホテル日航ハウステンボスで朝食ブッフェ
↓(電車)
9:20 佐世保駅
↓(徒歩)
9:50〜11:10 海上自衛隊 佐世保史料館 (セイルタワー)
↓(徒歩)
11:25 Big Manで佐世保バーガーを食べる
↓(徒歩)
12:02 佐世保駅発
↓(電車)
13:51 長崎駅着
↓(徒歩)
14:30〜15:20 日本二十六聖人記念館
↓(路面電車)
15:40〜16:50 長崎原爆資料館
↓(バス)
18:00 長崎空港着
- ラウンジで休憩
- 20:20 長崎空港発
- 22:00 羽田空港着
予算合計:62,055円(+食費)
大きい交通費:29,920円
- 飛行機:24,740円(往復:羽田〜長崎:JAL)
- 長崎空港から長崎市内のバス:2,000円(往復)
- 長崎からハウステンボスの電車:1,500円
- 佐世保から長崎の電車:1,680円
宿泊費:21,285円
- ホテルJALシティ長崎:6,300円
- ホテル日航ハウステンボス:14,985円
施設の入場料:10,850円
- 出島:520円
- 大浦天主堂:1,000円
- グラバー園:1,000円
- 長崎歴史文化博物館:630円
- ハウステンボス:7,000円
- 日本二十六聖人記念館:500円
- 長崎原爆資料館:200円