モチオカ(望岡 慶)
漁場の条件
高知県から見た海。暖流の黒潮(日本海流)が流れる。(2022.6撮影)
- 餌となるプランクトンが大量に発生する場所(←潮目、大陸棚、バンク)
- 漁業技術、消費市場、漁港がある場所
潮目(潮境) | 暖流と寒流がぶつかると湧昇流が起き、海底に沈澱した栄養分が上昇して魚の餌となるプランクトンが大量に発生する。 |
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大陸棚 | 海岸からゆるやかに傾斜しながら続く水深約200mまでの棚状の海底。好漁場&海底資源開発。 |
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バンク | 大陸棚のうち、特に水深の浅い部分。好漁場。 |
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世界の主な漁場と代表的な水産物
北太平洋西部(日本周辺)
特徴 | 寒流(親潮)と暖流(黒潮)の合流地点であり、大陸棚が広がっているため、プランクトンが大量発生する。 |
主な魚介類 | サンマ、サバ、イワシ、アジ、タラ、ブリ、マグロ、カツオ |
大西洋北東部(ノルウェー・イギリス周辺)
特徴 | 暖流(北大西洋海流)と寒流(東グリーンランド海流)の合流地点であり、浅い大陸棚が広がっているため、プランクトンが大量発生する。 |
主な魚介類 | タラ、ニシン、サバ |
太平洋南東部(ペルー沖)
特徴 | 湧昇流によって海底付近に沈んでいた栄養塩類を含んだ海水が湧き上がるため、プランクトンが大量発生する。 |
主な魚介類 | アンチョビ |
太平洋中西部
インド洋東部
インド洋西部(アラビア海)
特徴 | 季節風(モンスーン)によって夏季に強い湧昇が起こるため、プランクトンが大量発生する。 |
主な魚介類 | イワシ、マグロ、エビ |
→世界の水産業の変化と背景:養殖が拡大するとどうなるか?