社会問題・リテラシー

北朝鮮のミサイルについてのニュースを理解するための基礎知識

 

北朝鮮のミサイルについて学んだこと・考えたことをまとめました

本記事の内容

  • ミサイルとは?
  • ミサイルとロケットの違いとは?
  • なぜ北朝鮮はミサイルを飛ばすのか?
  • なぜ北朝鮮は日本に向かってミサイルを飛ばすのか?
  • 北朝鮮のミサイルの今後のシナリオ

 

望岡 慶
望岡 慶
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ミサイルとは?

目標に向かって誘導を受けるか自律誘導によって自ら進路を変えながら、自らの推進装置によって飛翔していく軍事兵器のことである。

引用:Wikipedia

 

 

ロケットとの違い

攻撃に用いるかどうか?によって呼び方が変わる

先端部に兵器を搭載して攻撃に用いるミサイル

先端部に兵器を搭載せず攻撃に用いないロケット

 

北朝鮮のロケットに関しては、ロケットであろうと(=人工衛星の打ち上げであっても)ミサイルと表現している @日本

 

 

物体を飛ばした後はどうなる?

4パターンに分かれる

  1. 地球の重力により地面に落ちる
  2. 地球の重力と釣り合って地球の周りを回る(←第一宇宙速度)
  3. 地球の重力を振り切って地球から離れていく(←第二宇宙速度)
  4. 太陽の重力を振り切って太陽系から離れていく(←第三宇宙速度)

 

ミサイルはどこかに落とす(orぶつける)ことを目的としている→①

①のミサイルのことを弾道ミサイルという。

 

つまり「弾道ミサイル」という言葉には「何かを攻撃する意思」が明確に含まれている。

弾道は、発射点と弾着点の間に銃砲弾が描く道であり、放たれた弾はおおむね放物線を描きながら空気抵抗を受けることで主に水平速度を失いながら進む。

引用:Wikipedia

 

 

ミサイルを飛ばす方向

攻撃目標に向けて飛ばす!(東西南北ありとあらゆる方向に飛ばす)

 

 

ロケットを飛ばす方向

基本的には東に向けて飛ばす

(理由)

人工衛星などを地球の軌道に投入するには大きなスピードが必要(←第一宇宙速度)

地球は東向きに自転している

東向きに飛ばすことで地球の自転の速度を利用することができる

※動く歩道の上を全力で走ってジャンプしたら、遠くまで飛べますよね(逆に、動く歩道を逆走してジャンプするのはしんどい)

※実際には、東向きに飛ばせない事情があるために西向きに飛ばす場合もある(例:イスラエル)

 

時差の求め方について東大卒がわかりやすく簡単に解説する【飛行機も】

 

 

日本はロケットを飛ばすのに適した土地

日本の東側には太平洋が広がっているので、日本はロケットを飛ばすのに適した土地と言える。

関連:日本のロケット発射場

 

 

人工衛星は自由に打ち上げていいのか?

自国の許可・監督があればOK

宇宙条約

第6条

条約の当事国は、月その他の天体を含む宇宙空間における自国の活動について、それが政府機関によって行われるか非政府団体によって行われるかを問わず、国際責任を有し、自国の活動がこの条約の規定に従って行われることを確保する国際的責任を有する。月その他の天体を含む宇宙空間における非政府団体の活動は、条約の関係当事国の許可及び継続的監督を必要とするものとする。国際機関が、月その他の天体を含む宇宙空間において活動を行う場合には、当該国際機関及びこれに参加する条約当事国の双方がこの条約を遵守する責任を有する。

 

 

北朝鮮のミサイルについて

なぜ北朝鮮はミサイルを打つ?

・人工衛星を打ち上げたいから

・ロケット・ミサイルの実験をして打ち上げ技術を向上させたいから

 

アメリカ合衆国までちゃんと到達するミサイルの技術を持っていれば、アメリカ合衆国に軍事的脅威を与えることができる

→脅威を背景に自国の要求を通しやすくなる

 

 

なぜ北朝鮮は日本に向けてミサイルを打つ?

東向きに飛ばした先に日本があるだけ

 

 

なぜ日本(政府・メディア)は北朝鮮のミサイル発射にいちいち反応するのか?

・「断じて許せない」と言わないと政府が批判されるから

・国民に不安を抱かせることでマスメディアが数字を取れるから

・国民の不安を煽ることで軍事費の増強への抵抗を和らげることができるから

・実際に日本に落ちる可能性は0%とは言えないから

 

 

「日本上空を通過」とは

謎!とりあえず「日本の上」くらいの意味っぽい

(理由)どの高さまでが領空で、どの高さからが宇宙空間なのか?は明確に決まっていない

 

 

「日本上空」を通過しない飛ばし方

僕もよくわからんので、地図を見て自分でイメージしてください

 

 

韓国はミサイルの実験をしていないのか?

調査中

 

 

今後のシナリオ

北朝鮮はロケット・ミサイル技術の向上のために打ち上げ続けるのは間違いない。

シナリオは6つ

  1. なんとかして北朝鮮のロケット・ミサイル打ち上げを止める
  2. これからも日本は直接的な被害を受けずに済む
  3. 公海に落ちる
  4. 日本の経済水域に落ちる
  5. 日本の領海に落ちる
  6. 日本の領土に落ちる

 

なんとかして北朝鮮のロケット・ミサイル打ち上げを止める

まず不可能だと思う。

「敵基地攻撃能力」により北朝鮮の発射場を先制攻撃して国際問題化→戦争に突入、っていう最悪のシナリオは避けてほしいところ・・・

 

 

これからも日本は直接的な被害を受けずに済む

こうなることを祈りたい!

 

 

公海に落ちる

公海にいた日本人が被害を受けてしまった場合が怖い。

 

 

日本の経済水域に落ちる

うまくコントロールして経済水域には落ちないようにするんじゃないかなと思うけど(←北朝鮮にとってメリットがないので)、経済水域に落ちて日本人が被害を受けてしまった場合が怖い。

 

 

日本の領海に落ちる

日本が北朝鮮に対して余計なことをしなければ、まず起こらないと思う(←北朝鮮にとってメリットがないので)

ただ、ミスって領海に落ちてしまった場合、その後どんなことが起きるんだろう?って考えると超怖い。

 

 

日本の領土に落ちる

日本が北朝鮮に対して余計なことをしなければ、まず起こらないと思う(←北朝鮮にとってメリットがないので)

ただ、ミスって領土に落ちてしまった場合、その後どんなことが起きるんだろう?って考えるとむっちゃ怖い。

 

 

ミサイルに対する日本の防衛(MD)

MD(Missile Defense):ミサイル防衛

2004年からミサイル防衛システムの整備を開始

 

参考:ミサイル防衛について(防衛省)

 

ミサイル発射を検知する

自国で検知するだけでなく、他国からも情報をもらう

 

 

ミサイルの到達目標を推測する

発射されたミサイルの危険性を国民に知らせる

 

Jアラート(全国瞬時警報システム)

全国瞬時警報システム(Jアラート)とは、弾道ミサイル情報、緊急地震速報、津波警報など、対処に時間的余裕のない事態に関する情報を携帯電話等に配信される緊急速報メール、市町村防災行政無線等により、国から住民まで瞬時に伝達するシステムです。

引用:全国瞬時警報システム(Jアラート)の概要

※J:JapanのJ

 

 

ミサイルの破壊を試みる

大気圏外を飛行している段階で破壊する(←海上自衛隊のイージス艦)

大気圏に再突入して着弾するまでの間に破壊する(←航空自衛隊のパトリオット)

 

 

論点

・日本は北朝鮮のミサイルを警戒して防衛を強化するべきなのか?

自分の家の隣の隣の人が銃を所持した場合(←そしてその銃が自分を攻撃するためのものではないと想定される場合)、自分は何をするべきか?

・北朝鮮のミサイルについて正確に検知・推測できないのに、敵基地攻撃能力を保有するべきなのか?

・わけわからん行動(攻撃)を未然に防ぐことはできない・・・というかそれを防止しようと思ったらコストがむっちゃかかる(=防衛が完璧になることはない)

→防衛にコストをかけるよりも、もっとやるべきことがあるのでは?

・防衛能力をどこまで保有するべきなのか?

・日本は自分の国をどうやって防衛するべきなのか?

・自国の防衛のために(”世界平和”のために)他国の政治体制やイデオロギーを変えようとするのは正しいことなのか?

 

望岡 慶
望岡 慶
おわり

 

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