自民党の党四役(とう よんやく)ってなんじゃいって感じだったので調べてまとめました!
党四役とは?
自由民主党の中ですごいエライ人は
- 総裁
- 幹事長
- 総務会長
- 政務調査会長
- 選挙対策委員長
の5人いるわけですが、このうち
- 幹事長
- 総務会長
- 政務調査会長
- 選挙対策委員長
のことを党四役と言います。
総裁
総裁は党の最高責任者です!
「総裁は、党の最高責任者であって、党を代表し、党務を総理する。」(自由民主党党則4条2項)
総裁は党の最高責任者ですが、自民党の場合は総裁が首相になることが多いので、総裁は首相官邸にいることが多いです。
幹事長
幹事長は党のナンバー2的存在です!
「幹事長は、総裁を補佐し、党務を執行する。」(自由民主党党則8条1項)
党の最高責任者である総裁は首相官邸にいることが多いので、実質的には幹事長が自由民主党の本部をあずかる(自由民主党の本部のトップにいる)ことになります。
幹事長は党のお金ををどこにどれだけ使うか?とかそういう決定権を持っているので、かなりの権力を持っているポジションです!
学校で言うんだったら教頭先生みたいな感じです。学校を動かしてのってだいたい教頭先生で、めちゃくちゃ大変なんですけど、幹事長はそういうポジションだと思います。
ちなみに総幹分離っていう慣例があるようです。
総幹分離
幹事長は総裁の出身派閥から出さない。
総裁と幹事長っていうものすごいパワーを持っている存在が同じ派閥から出てしまうと、その派閥がパワーを持ちすぎてしまうので、そうならないようにするために総幹分離っていう慣例があります。
総務会長
総務会長は党に関する重要事項を決める組織である総務会のトップの人のことです!
「総務会は、党の運営及び国会活動に関する重要事項を審議決定する。」(自由民主党党則38条)
党の方針とかをいろいろ決める組織のトップなわけですが、当然自民党の中にはいろんな派閥がありますので(それぞれいろんな思惑がありますので)、それをまとめる総務会長っていうのは結構大変なポジションっぽいです。
あまりメディアには出てこなくてん地味だけど、めっちゃ大変な仕事って感じだと思います。
政務調査会長
政務調査会長は党が打ち出す政策を考える組織のトップの人のことです!
「政策の調査研究及び立案のため、政務調査会を置く。」(自由民主党党則42条)
「党が政策として採用する議案は、政務調査会の議を経なければならない。」(自由民主党党則42条2項)
自由民主党はこういう政策を打ち出しますよーっていうのを考える組織が政務調査会で、その組織のトップが政調会長です。
んで、政務調査会のもとには、政策の調査研究及び立案のための以下の部会が設けられています。
- 内閣第一部会
- 内閣第二部会
- 国防部会
- 総務部会
- 法務部会
- 外交部会
- 財務金融部会
- 文部科学部会
- 厚生労働部会
- 農林部会
- 水産部会
- 経済産業部会
- 国土交通部会
- 環境部会
それぞれの部会で考えた政策をまとめるのが政務調査会長の役目です。
で、政務調査会長の下でまとめられた方針が内閣に伝えられて、その方針をもとにして予算が組まれるみたいです。
選挙対策委員長
選挙対策委員長は選挙で勝つための作戦を考えて実行する組織のトップの人のことです!
「本党の総合的選挙対策を樹立するため、選挙対策本部を置く。」(自由民主党党則50条)
「選挙対策を適正かつ強力に推進するため、選挙対策本部に、その実務を統括する部門として選挙対策委員会を置く。」(自由民主党党則53条)
「選挙対策委員会は、候補者の選定に係る準備手続のほか、国政選挙の取組方針案の策定、選挙対策の調査研究及び企画立案、選挙情報の収集及び分析、選挙対策に係る党内各部局の調整、国政選挙等候補者の準備活動の支援、選挙対策本部会議の運営等に関する事項を統括する。」(自由民主党党則53条2項)
自民党が選挙で勝つための作戦を考えて実行する組織のトップなので、選挙対策委員長は自民党が政権を担うために絶対に必要で重要なポジションです。
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