本記事の内容
- 小地形(山地・台地・段丘・平野)
- 火山地形
- 川の近くの地形
- 海岸の地形
- 氷河地形
- 乾燥地帯の地形
- 溶食地形
- サンゴ礁の地形
小地形
大地形に比べて小規模な地形。侵食・堆積作用などによって形成される。
参考書はぐちゃぐちゃっと書かれていてわかりにくい(特に村瀬地理はわかりにくい)のですが、、、
ざっくり分類して、なるべくわかりやすくまとめたいと思います↓
高低・形状による分類
- 山地
- 台地
- 段丘
- 平野
場所・成因による分類
- 火山地形
- 川の近くの地形
- 海岸の地形
- 氷河地形
- 乾燥地帯の地形
- 溶食地形
- サンゴ礁の地形
小地形【高低・形状で分類】
山地
褶曲山地
断層山地
台地
洪積台地
=更新世(洪積世=今から約200万年前から1万年前まで)において形成された平野がそのあと隆起し、沖積世の時代にあまり変化を受けずに形成された台地。
現在では洪積世、沖積世という時代区分用語は使用されていないため、洪積台地という用語も使われなくなりつつある。
※洪積世、沖積世の境目は地球温暖化(氷期の終了)。
段丘
川や海などに面した、階段状の地形。
平野
人間が活動しやすい場所!超重要!
土が積み重なって平らになるか(→堆積平野)、土が削られて平らになるか(→侵食平野)の二択。
堆積平野
・沖積平野:河川の堆積作用により形成
・洪積台地:約1万年前までの堆積作用により形成
・海岸平野:浅い海の堆積面が地盤の隆起or海水面の低下により海面上に現れて形成
侵食平野
・準平原:長い年月をかけて侵食されたことにより形成
・構造平野:水平な地層からなり、地質構造そのものが平坦面をつくる平野
(例)北アメリカ中央平原、アマゾン盆地、東ヨーロッパ平原
※ケスタ:かたい地層とやわらかい地層の侵食のされやすさの違いにより形成(例)パリ盆地、ロンドン盆地
沖積平野での災害
- 海抜高度が著しく低く、地盤が極めて脆弱
- 台風や大雨に伴う洪水や高潮による浸水被害
- 地震による建造物の倒壊や地盤沈下
- 過剰揚水による地盤沈下
小地形【場所・成因で分類】
火山地形
・盾状火山
・成層火山
・溶岩円頂丘
(例)昭和新山(北海道)
プラス面とマイナス面がある。
プラス面
- 温泉
- 景観
- 地熱発電
マイナス面
- 災害(火山灰、火砕流など)
川の近くの地形
・V字谷
・河岸段丘
・扇状地
=河川が山地から平野に出たところ
・氾濫原(→自然堤防、後背湿地)
=河川が平野部で氾濫したところ
・天井川
※川を越える時に橋を渡すだけでなく、トンネルが掘られることがあるよ!という文脈で出てくる。
・三角州(デルタ)
=河川が海に流れるところ
・三角江(エスチュアリー)
(例)ラプラタ川、セントローレンス川、テムズ川、エルベ川
海岸の地形
・海岸平野
(例)九十九里浜(千葉)、大西洋岸平野(アメリカ)
・海岸段丘
・リアス式海岸
(例)三陸海岸、スペイン北西部
・フィヨルド
(例)ノルウェー沿岸部、ニュージーランド南島南西部、チリ南部
景勝地として観光業が、天然の良港として漁業が発達するが、後背地が狭くて産業が発展しづらく、大都市は形成されにくい。
・三角江
(例)ラプラタ川、セントローレンス川、テムズ川、エルベ川
・砂州
(例)天橋立(京都)
・砂嘴
(例)野付崎@北海道、三保松原@静岡
・トンボロ(陸繋砂州)
(例)函館山(北海道)
氷河地形
・カール
・モレーン
・氷河湖
(例)五大湖(アメリカ)、フィンランド
・U字谷
・フィヨルド
(例)ノルウェー沿岸部、ニュージーランド南島南西部、チリ南部
乾燥地帯の地形
・塩湖
(例)カスピ海、アラル海、チャド湖
・ワジ
・外来河川
(例)ナイル川、ニジェール川
溶食地形(カルスト地形)
石灰岩が雨水や地下水で溶食された地形
(例)秋吉台(山口)、平尾台(福岡)、コイリン(中国)
・ウバーレ
・ポリエ
・鍾乳洞
日本三大鍾乳洞
- 龍泉洞(岩手県)
- 秋芳洞(山口県)
- 龍河洞(高知県)
石灰岩を原料とするセメント工業
サンゴ礁の地形
石灰質の骨格や殻を持つ生物が集まってできた岩礁(珊瑚虫、石灰藻類)
※海水温が高い海域じゃないと発達しない
・裾礁
・堡礁
(例)グレートバリアリーフ(オーストラリア)
・環礁
・礁湖(ラグーン)
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