本記事の内容
- 安定陸塊とは?
- 古期造山帯とは?
- 新期造山帯とは?
- 大地形と産出資源の関係
地形について学習する理由
そもそも社会科とは、、、
社会科=人間の活動(による出来事)について学ぶ科目
→ 「人間の活動」について学ぶことで、より良い世の中を作ろう!…って感じ。
そんな社会科の中の地理はどんな科目なのかというと、、、
地理=人間の活動と、そのフィールド(舞台)がどう関わっているかについて学ぶ科目
ってことで、結論がこちら↓
人間の活動の舞台となるフィールドについて知ろう!
→地形について勉強しよう!
地形のポイント
地球は動いている!
地殻変動について
- 地球の表面は15枚くらいのプレートに覆われている
- プレートは地球内部の熱の影響を受けて動くマントルに合わせて移動する
- プレート同士の衝突などによって山ができる(=造山運動)
※地球内部はむっちゃ熱い→ドロドロの物体が絶えず動いている(←熱い味噌汁がお椀の中で対流しているのと同じ!)
造山運動を受けた時期によって、地球上の陸地を3つに分類(古い順↓)
- 安定陸塊(あんてい りくかい)
- 古期造山帯(こき ぞうざんたい)
- 新期造山帯(しんき ぞうざんたい)
安定陸塊とは
- 先カンブリア時代に造山運動を受けた
- 風や雨などによって削られる時期が長いので、平らになりやすい(→平原・高原)
- 安定陸塊は楯状地と卓上地に分類される
楯状地と卓上地の違い
先カンブリア時代の岩石が地表に露出しているかどうか
- 楯状地:露出している
- 卓上地:露出していない(先カンブリア時代の岩石の上に別の地層が堆積)
古期造山帯とは
- 古生代に造山運動を受けた
- 風や雨などによってそこそこ削られたので、低くなだらかな山になりやすい
新期造山帯とは
- 風や雨などによって削られる時期が短く、現在も造山運動を受けているので、高く険しい山になりやすい
安定陸塊・古期造山帯・新期造山帯と産出資源の関係
こうやって説明されてきました(↓)が、、、
安定陸塊 | 鉄鉱石が採れやすい |
---|---|
古期造山帯 | 石炭が採れやすい |
新期造山帯 | 石油が採れやすい |
完璧に対応しているわけではないし、造山運動と資源の分布は関係ないと最近では言われているので、あくまで参考程度に!
日本は新期造山帯に属するけど、そんなに石油は採れませんよね…。
大昔、地表の鉄分は鉄イオンとして大量に海水に溶けていた
→先カンブリア時代に光合成をする植物が大量発生して酸素を放出
→海水中の鉄イオンと酸素が結びつき、酸化鉄が大量にできる
→造山運動によって海底にあった酸化鉄が地上に押し上げられた
古生代には、シダ植物などの大森林が広がっていた
→古生代の地層には、植物が大量に埋まっている
→この植物が炭化し、石炭になった
微生物の死骸が海底に沈む
→死骸の上に堆積物がたまり、圧力がかかって有機物に富む岩ができる
→地中深くの温度・圧力により原油へと変化する
→水よりも比重が軽い原油は地中を上昇する
→液体を通しにくい岩石がある褶曲の背斜部(地層がクネクネしているところ)に原油がたまり、油田になる
安定陸塊・古期造山帯・新期造山帯の分布・地図
ユーラシア大陸の重要ポイント
- アルプス・ヒマラヤ造山帯(新期造山帯)
- ウラル山脈(古期造山帯)
- ウラル山脈の東西に安定陸塊が広がる
- スカンディナヴィア山脈(古期造山帯)
北アメリカ大陸の重要ポイント
- ロッキー山脈(新期造山帯):環太平洋造山帯の一部
- アパラチア山脈(古期造山帯)
- それ以外は安定陸塊
南アメリカ大陸の重要ポイント
- ほぼ安定陸塊
- アンデス山脈(新期造山帯):環太平洋造山帯の一部
アフリカ大陸の重要ポイント
- ほぼ安定陸塊
- アトラス山脈(新規造山帯)
- ドラケンスバーグ山脈(古期造山帯)
オセアニアの重要ポイント
オーストラリア
- ほぼ安定陸塊
- グレートディヴァイディング山脈(古期造山帯)
ニュージーランド
- 新期造山帯(→火山がある)
動画でも解説
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参考文献
通信教育
学習漫画・参考書
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