政治

多数派が正しくて、少数派が間違ってるのか?

モチオカ(望岡 慶)

まさかとは思うけど、「多数決をして多数派だった人たちの意見が正しい」なんて思ったりしてないですよね?

多数決はあくまで「話し合いで一つの結論を出すことができない時に、なんらかの結論を出すために仕方なく使う方法」です。

いろんな意見がある中で、「どの意見が正しいのか?」なんてわからないから、多数決をして一つの意見を選ぶにすぎないわけです。

多数決では意見の「正しさ」を決めることはできません。

多数決でわかるのは、それぞれの意見を持つ人の数だけです。

「こっちの方が人数が多いんだから、こっちが正しいんだよ。少数派のお前たちの意見は間違ってるよ。」っていう態度は傲慢。

しかし、逆に「少数意見の尊重」を「結論に少数派の意見を取り入れること」と解釈して、少数派の人たちが「俺たちの意見も取り入れろよ!」と主張するのも傲慢以外の何物でもありません。

結論に少数派の意見を取り入れたら、なんのために多数決をとったのかよくわからなくなります。

最終的に少数派の意見も取り入れるんだったら、最初から「すべての意見をミックスした案」を作ればいい。多数決なんてする必要ありません。

「少数意見の尊重」とは、「多数派だからといって正しい結論とは限らない。少数派の意見の方が正しいかもしれない。」という可能性を考慮して、常に謙虚な気持ちを持ち続ける、ということです。

多数派の考え通りにやってみて、「これは違うんじゃないか・・・」ってなったら、別の(少数派の)方向性に切り替えることを躊躇しない、ということ。

「多数派が正しい」「多数派の意見以外は認めない」って傲慢になっちゃいかんぜよ!

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モチオカ ケイ
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社会科コンテンツクリエイター
関東で生まれる → 公立中学校 → 公立高校 → 1年間浪人 → 東大(教育学部) → 東大院(教育学研究科) → 修士課程修了(教育学) → 公立中学校の教員に → 退職 → ブログをがんばる → ?
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