ヨーロッパ

オランダが先進国であり続ける3つの理由

モチオカ(望岡 慶)

オランダが先進国であり、強い国である理由について、3つの観点から説明します。

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大河川の河口に位置する地理的優位性

オランダは、ヨーロッパを流れるライン川・マース川などの大河川が合流するデルタ地帯に位置しています。そのため、ヨーロッパ各国に物資を届ける船が必ずオランダを経由することになります。

(2025.6撮影)

このデルタの河口部、ロッテルダムに作られた港が「ユーロポート」です。

周辺には多くの倉庫や石油化学コンビナート、さまざまな工場、コンテナターミナルが集まっています。コンテナターミナルで荷物を積み替え、河川を使って各国に届ける、あるいはトラックで各国に届けるといった、物流のハブ(拠点)としての機能をオランダは持っています。

その結果、中継貿易に関するさまざまなサービスを運営する企業がオランダに集まり、大きな利益を上げることで国が豊かになりました。

ロッテルダム(2025.6撮影)
ロッテルダム(2025.6撮影)

株式会社と金融システムの創出

オランダは、株式会社の仕組みや金融の仕組みを大きく発展させました。厳密にいえばオランダが完全に最初というわけではありませんが、世界で最初に大々的に運用したのがオランダです。

その象徴が、1602年に設立された「オランダ東インド会社(VOC)」です。

オランダ東インド会社(VOC)(2025.6撮影)

王様などの特権階級が特定の人物に大量の資金を出資するのではなく、一般市民も含めた多くの人から少しずつお金を集めることができる仕組みです。この仕組みによって莫大な資金を集めることが可能になり、世界中に船を送り出して、さまざまな地域に植民地を作りながら世界の富を集めていきました。

さらに、この株式をいつでも売買できる「アムステルダム証券取引所」という金融インフラも作り上げました。これによってオランダは当時、世界最大の資本の集積地となり、そのアドバンテージが大きかったからこそ、現在も先進国としての地位を維持しています。

ユーロネクスト・アムステルダム(2025.6撮影)

寛容な社会が生んだ優秀な人材の集積

オランダの強みの3つ目は、優秀な人材が集まりやすかったという点です。

オランダは商業的な実利を重視する国柄から、宗教や思想に対して寛容な政策をとっていました。その結果、他国で弾圧を受けたユダヤ人や、フランスのプロテスタントであるユグノーなどがオランダに移住してきました。その中には、非常に裕福な商人や高い技術を持つ職人なども多く含まれていました。

こうしてオランダには、資金だけでなく優秀な人材までが自然と蓄積されていきました。

アムステルダム(2025.6撮影)
アムステルダム(2025.6撮影)
アムステルダム(2025.6撮影)

まとめ

これら3つの要素がうまく噛み合ったことで、オランダは17世紀に一時、世界をリードする覇権国家となりました。

  • 地理的に有利な位置にあること
  • 株式会社や証券取引所という金融システムにより、資金を集めやすくしたこと
  • 商業的実利に基づく寛容な社会が、優秀な人材を引き寄せたこと

この3つ(地理的優位性、カネが集まる、人が集まる)はいつの時代でも重要です。

その後、覇権はイギリスに移りましたが、ヨーロッパの物流ハブという地理的優位性は現在も大きな強みであり続けており、オランダは豊かな先進国としての地位を維持しています。

アムステルダム(2025.6撮影)
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最後までお読みいただきありがとうございました。

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