金本位制とは?メリットとデメリットをわかりやすく

金本位制の仕組み、メリット・デメリットについて説明します!
金本位制の仕組み
貨幣の価値を金(ゴールド)で裏づける
金本位制ってのは超ざっくり言うと「紙幣をいつでも金(ゴールド)と交換できますよ」っていうシステムです。
このシステムにすることで、紙っぺらの紙幣に「価値がある!」ってみんなが信じるようになるわけです。

※ちなみに現代の日本は金本位制じゃないです。紙幣を金と交換できないので。でも金と交換できない紙幣に対してみんなが「価値がある!」って信じているので経済が成り立っています。
※紙っぺらの紙幣に「価値がある!」ってみんなが信じるようになるまでの苦難の歴史の中の一コマ…って考えるとわかりやすい。

紙幣は金(ゴールド)の保有量以上に発行できない
「ただ、紙幣と金(ゴールド)をいつでも交換できますよ」っていうシステムにすると、常にそれ相応の金(ゴールド)を準備しておかなきゃいけません(みんなが「交換してください」って言ってきたらオワリなので)。
つまり、金本位制のもとでは紙幣をいくらでも刷れるわけではなく、紙幣量は金(ゴールド)の保有量に規定されることになります。


金本位制のメリット
紙幣の価値が安定する
金本位制のもとでは紙幣を金(ゴールド)の保有量以上に発行することはできないので、「紙幣を刷りまくった結果、紙幣の価値が下がってしまった…」ってことが起こりません。
つまり、紙幣の価値が安定しインフレを防ぐことができます。
為替相場が安定する
紙幣量が金(ゴールド)の保有量によって決まるシステムのもとでは、自国の紙幣と外国の紙幣の交換もしやすくなります。
金(ゴールド)が共通の尺度になるからです。
実際、日本では1円=金0.75グラム、アメリカでは1ドル≒金1.5グラムと定めらていたので、金(ゴールド)を間にはさむことで「2円=金1.5グラム≒1ドル」という関係が成り立っていました(実際には100円=49.85ドルでした)。
お互いの国が金本位制を採用していれば、違う国同士でもお金のやり取りがしやすいです。
※逆の言い方をすると、金本位制じゃないと違う国同士のお金のやり取りがしにくいってことを意味します。

※この金本位制を欧米の各国が採用していて、日本も1897年から金本位制に移行しました。
貿易しやすくなる
為替相場が安定すると、貿易も安定します。
もし円とドルの価値が今日は「2円=1ドル」だけど1週間後は「1円=1ドル」、2週間後は「3円=1ドル」…って感じで不安定だと、企業からしたら困りますよね。
「どのタイミングで決済をするのが得だろう…?」「いま決済するのはリスクが高いかな…?」って頭の中で計算して悩んじゃう。
こんな感じで、為替相場が不安定だと貿易が縮小しやすくなります。

でも円とドルの価値が例えば「2円=金1.5グラム≒1ドル」で安定していれば、日本企業とアメリカ企業は安心してお金のやり取りをできますよね。なので貿易が活発化しやすくなります。
国際収支を均衡させる
金本位制には景気の自動調節機能があると言われています。
どういうことかというと、、、
前提:金本位制の下では、貿易決済は金(ゴールド)
日本が好景気になった
→輸入が増えて輸出が減る
→外国への支払いが増える=金(ゴールド)が国外に流出する
→発行できる紙幣の量が少なくなる(デフレ)
→物価が下がる(不景気に)
→値段が下がった商品やサービスの国際競争力がアップする
→輸出が増えて輸入が減る
→外国からの支払いが増える=金(ゴールド)が国内に流入する
→発行できる紙幣の量が多くなる(インフレ)
→物価が上がる(好景気に)
以下ループ
金本位制のデメリット
紙幣を自由に刷ることができない
何か危機的な状況に陥った時、うまく対応するためには政府がある程度自由にお金を刷れるようにした方が良いわけですが、金本位制だとお金を自由に刷ることができません(紙幣料は金の保有量に規定されるので)。
例えば戦争中はたくさんお金が必要になるのでたくさんお金を刷りたいわけですが、、、それができない。
→ってことで、第一次世界大戦が始まった後、欧米諸国は金本位制を中断しました。で、日本も1917年9月に金本位制から離脱。











