オセアニア

オセアニアの産業・経済をわかりやすく

モチオカ(望岡 慶)

太平洋に点在する小さな島々の人々は、冷蔵庫やテレビ、スマホなどの現代に不可欠な工業製品を、どうやって手に入れているのだろうか?

・・・自分たちで作っているのだろうか?

モチオカ
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オセアニアの島々の経済

太平洋に点在する小さな島々(フィジー、サモア、トンガなど)では伝統的に、魚をとり、タロイモやバナナを育てる自給自足の生活が営まれてきた。

一方、大規模な工業やサービス業は発展していない。自分たちだけでは生活に必要なものをまかなえない。

そこで、オセアニアの人々は次のような方法で外貨を得て、必要なものを外国から購入している。

  • 観光収入
  • 農産物輸出(バナナ・ココナッツなど)
  • 出稼ぎ(オーストラリアやニュージーランドで働き、仕送りをする)
  • 外国からの援助や軍事基地の提供

島嶼国の経済は脆弱なので、オーストラリアやニュージーランドとの経済協定を、自国に有利な条件で結んでいる。

SPARTECA(1980年発効)島嶼国がつくる繊維製品や靴などを、オーストラリア・ニュージーランド市場に無関税で輸出できる。
PACER Plus(2020年発効)より広い自由貿易協定。島嶼国がつくる農産物や加工品などを、オーストラリア・ニュージーランド市場に無関税で輸出できる。

つまり、オセアニアの島嶼国の経済は、オーストラリアやニュージーランドとの結びつきなしには成り立たない。

オーストラリアの経済

オーストラリアは広大な国土を持つ国家。

以下のような、「人が少ないからの産業」が発達している。

観光業美しく保たれた海や自然環境を利用したリゾート開発
農業・畜産業広大な土地を使った小麦やオージービーフ、乳製品の生産
鉱業手つかずで開発しやすい土地での鉱産資源の採掘
オーストラリア上空から(2024.11撮影)
シドニーにて(2023.7撮影)
シドニーにて(2023.7撮影)

一方で、工業のように大量の労働力や市場規模を必要とする産業は発展していない。

それでも鉱産資源や農産物の輸出から得られる豊富な外貨のおかげで、外国から必要な工業製品を輸入することができる。

オーストラリア上空から(2024.11撮影)

また、オーストラリアはオセアニアの中で最大の経済大国として、金融業などのサービス業も盛ん。太平洋の小国から人々が出稼ぎにやってくる「地域の拠点」となっている。

シドニー(2023.7撮影)

ニュージーランドの経済

ニュージーランドは豊かな自然を活かした農業大国。特に酪農が強い。

しかし、オーストラリアのような豊富な鉱産資源はなく、ニュージーランドの輸出はどうしても農業に偏りがち。外貨獲得手段に乏しい。これがニュージーランドの弱点。

オークランドにて(2024.11撮影)
オークランドにて(2024.11撮影)

まとめ

  • 島嶼国 → 工業やサービス業が弱いため、他国とのつながりが不可欠。
  • オーストラリア → 鉱業・農業・サービス業が発達。工業は弱いが、鉱産資源という強力な武器がある。
  • ニュージーランド → 農業に強みがあるが、産業が限られるのが弱点。

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