不動産・建設

なぜ談合が起きるの?

モチオカ(望岡 慶)

談合について勉強したことをメモっておきます。

談合とは

国・地方公共団体(公務員)が「税金でビルを建てたい」って考える

※でも公務員は建設のプロじゃないから、自分でビルを建てるのは無理

ビルを建てられるプロ(建設業者)に発注する

※その際「予算はこれくらいかな?」っていう検討をつける(=予定価格)

※予定価格は秘密(←予定価格が建設業者にバレてしまったら、建設業者が企業努力をしなくなる)

※予定価格はNOT専門家の考え(→「おいおい、そんな値段でビル建てたらこっちは全然儲からないわ!ふざけんな!」って建設業者が思っちゃうくらいの値段だったりもする)

「ビルを建てたいです!」って希望する民間の建設業者がたくさん出てくる

希望者の中から受注者が決まる(1社)

※予定価格内の値段を提示した業者の中で、最も低い値段を提示した業者が勝ち取る

これが基本的な流れなんだけど、、、

談合のパターン①:官製談合

建設業者は予定価格ギリギリで受注したい(←なるべく多くお金が欲しいから)

→でも予定価格はわからない

→「公務員から予定価格を聞いちゃおう!」って考える悪い建設業者が出てくる

→「予定価格は○○円だよ」って漏らしちゃう悪い公務員が出てくる【犯罪】

→建設業社が予定価格ギリギリの値段で入札する

談合のパターン②

建設業者はビルの案件を受注したい

→でも競争になって勝ち取れなかったら困る(ずっと案件を勝ち取れなかったら倒産するかも…)

→「案件を受注する業者(落札者)をローテーションで回そうぜ」って考える悪い建設業者が集まる【犯罪】

→「今回受注できないと経営的にやばいっす…うちにやらせてもらえませんか?」「いいよ!今回のビルの案件は譲るよ!この前うちは道路の案件もらったし。貸しだぞ」って感じのやり取り(調整)をする【犯罪】

→各建設業者の入札価格(うちはこの値段でやりますよ!っていう価格)の口裏を合わせる【犯罪】

※「ビルの案件を譲った建設業者」は、「ビルの案件を受注する建設業者」の入札価格よりも高い価格で入札する

→ 「ビルの案件を受注する建設業者」が見事に落札!

談合が起きる理由

発注側=公務員の事情 ※官製談合

過当競争によって業者が倒産したら困る

  • 地元産業に打撃
  • 失業者の増加(兼業農家にとっては農閑期の収入源がなくなる)
  • 業者が少ないと災害時などの緊急時に困る

→建設業者に生き残ってもらった方が社会的にいい

政治家にとって、建設業者は政治献金の大切な供給者(集票活動の協力者)

受注側の事情

・真面目に競争してあまりにも値段を下げてしまうと、利益が少なくなって儲からない

・特殊な大型プロジェクトでは、企画・調査・設計の段階で民間企業が関わる→それなのに落札できなかったらお金をゲットできない

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モチオカ ケイ
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社会科ブロガー
社会科の教科書には書いていないことなど、世の中(社会)のリアルについて自分なりに学んだこと・考えたことを記録するブログです。

※ブログ「社会科マガジン」は3つに分かれています

α:中高の社会科をマスターしよう!
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