ほとんどのテレビニュースもほぼ意味のない小さなアクリル板を延々と設置し続けており、報道って科学的じゃないんだなってことが画面からよく伝わる。 https://t.co/W8esNlE92Z
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 29, 2023
なぜこの国(=ニッポン)は科学的根拠に基づいた行動をしないのか?を考えてみました。
仮説
①「ほとんどの人が勉強不足だから」説
学校で「科学とは何なのか?」を学べていない。だからほとんどの日本人が科学的思考を身につけないまま大人になる・・・という説。
(1)教員
まず教員自身が「科学とは何なのか?」をわかっていないことが多い。
教員ってロジックを組むのが苦手な人が多い気がしません?
合理的に考えられなくて、「常識的に〜」とか「ダメなものはダメ」みたいな謎理論を持ち出して子供を動かそうとする・・・みたいな。まだ都市部はマシだけど、田舎だとかなり悲惨なのかも。
んで、子供はそんな教員達のもとで学ぶわけで。そんな環境で科学的思考を身につけるのは結構キツイはず。
まあとはいえ=教員がイマイチでも、教科書の内容(特に理科や数学)をしっかり勉強して理解すれば科学的思考力は十分に身につくとは思う。
だからその意味では、すべての子供に科学的思考を身につけるチャンスがあるっちゃある。
(2)進級制度
でも、身につける必然性がない。
できていなくても進級できてしまうから。
分数とか証明問題とか場合分けとか対照実験とかについてぜんっぜん理解していない生徒でも、日本の学校教育のもとではみんなを護送船団方式的に進級させてしまう。
結果、科学的思考を身につけなくても教育課程”修了”の称号が手に入る。数学や理科が50点でも。で、後々「学校では教えてくれなかった」「学校で教えてほしかった」って言い出す・・・みたいな。いや教えとるがな!っていう。
(3)文理選択
あと高校で文系・理系に分かれるあの仕組み。あれも良くない。
科学的思考はみんなにとって大事なスキルです。だって科学の発展によって、人類は豊かな生活を送れるようになったんだから。
なのに、文系・理系を選ばなければいけない。高2くらいで。んで、文系を選んだ学生は科学的思考の習得から遠ざかってしまう。「まともに理科・数学を勉強したのいつだっけ?」って感じになりがち。ほんと良くない。
(4)高等教育
ただ、大学に進学すれば、科学的思考を身につけるチャンスを再び得ることができる。
しかも大学の教授は小中高の教員と違って、科学的思考のプロのような集団。科学的思考を身につけるにはうってつけの環境!
なので、小中高で「科学って何?」状態だったとしても、”勉強熱心な”学生は問題なく科学的思考を身につけられる。特に理系の学生は。
でも、文系学部の人は実験とかをやる機会に恵まれていなかったりするので、勉強熱心だったとしても科学的思考を身につけるのはなかなか難しかったりもする。
※とはいえ文系学部の人でも、卒業論文を書くことによって「科学とは何なのか?」を理解できる。んが、卒業論文が免除の大学があるので(←しかもいわゆる高学歴の大学で)、科学的思考を身につけるせっかくのチャンスを逃してしまうっていう。
ここまでをまとめると、、、学校教育の中で科学的思考を身につけるのって結構難しいのかも?ってことです。
でも大丈夫!大人になってからでも、意欲さえあれば科学的思考は身につけられる!!!そう思いたい!!!
(5)解雇規制
んが、多くの大人は勉強をしない。
なぜなら、知識やスキルを身につけなくても解雇されないから(=会社にしがみつくことができるから)。
もっと言うと、知識やスキルを身につけても待遇は変わらないし、どうせ年齢によって給料は決まるから。
勉強をする必然性がない。結果、大人になっても勉強をしない。
※「勉強はつまらないものだ」って信じることで、勉強を熱心にしてこなかった過去の自分(=学生時代の自分)を正当化したいっていう思いもあるのかもしれない。
こうして、科学的思考力に乏しい大人が量産される。
以上、長々と書いちゃいましたが・・・「学校教育の中で科学的思考を身につけた人の絶対数が少ない」ってことが、この国の科学軽視の傾向を生み出しているのは間違いないと思う。
他の可能性も考えてみた↓
②「批判されるのがメンドイから」説
科学的思考ができる人(=いわゆる”わかっている人”)が諦めている可能性もありそう。
「科学的根拠に基づいて行動しているのに、”わかっていない人”に批判されるのは面倒だよな・・・だったら最初から”わかっていない人”に合わせた行動をしよう!その方が楽だし」って感じ。とりあえずアクリル板つけてアピールしときゃいいっしょ・・・的な。
③「科学的に動かれると困るから」説
科学的根拠に基づいて行動されると困る人がいる!ってのもアリエル。
既得権益を持っている方々とか。科学的根拠に基づくと既得権益が毀損されてしまう・・・みたいな。
このあたりは戦後の長期政権のもとで国が発展したことと何か関係あるかも?
④「科学的に動くのはメンドイから」説
変化するのが嫌!ってのもあるかも。
科学的根拠に基づくと、結論がコロコロ変わることがあるわけで。
「科学に基づくのってメンドイよ!なんとなくの雰囲気でよくない?変わりたくないし」って思う人がたくさんいても不思議じゃない。
まとめ
①「ほとんどの人が勉強不足だから」説
②「批判されるのがメンドイから」説
③「科学的に動かれると困るから」説
④「科学的に動くのはメンドイから」説
とまあこんな感じで、理由をいろいろ考えてみましたー(むっちゃトゲのある言葉でドンヨリしそうな話をしてスミマセン)。
みなさんは、なぜこの国(=ニッポン)は科学的根拠に基づいた行動をするのが苦手なんだと思いますか???
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