人口

「少子化対策」に対して思考停止になってない?

モチオカ(望岡 慶)

少子化対策について疑問に思うこと。

そもそも少子化を防ぐ必要があるのか?について議論されていない

「少子化は良くないことだ」「少子化対策は必須」ってのが大・前・提!になっている気がするけど、それって本当に正しいの?

「そもそも少子化対策って必要なの?」ってことについて、議論はされたの?

議論されていないとしたらなぜ?

「少子化は良くないことだ」「少子化対策は必須」

って思考停止で信じ込んている

のでは?って思わずにはいられない。

少子化の何がマズイのか?が明確になっていない

だって、「少子化の何が問題なのか?」を分解して考えてみると、いろんな観点があるよね!ってことがわかるからです。

少子化の問題点

  1. 人口が減少してしまうこと
  2. 現状の幼少人口(〜14歳)の数が少なくなること
  3. 将来的に生産年齢人口(15〜64歳)=支える人の割合が減り、老年人口(65歳〜)=支えられる人の割合が増えることで、社会保障制度の維持が困難になること

「少子化対策が必要だ」と言う時、その人は上の問題点のどれを想定しているのでしょうか?

もちろん「すべて問題だ!」ってことなのかもしれないけど、、、

対策をするのであれば、深刻さの度合いが高い順に優先順位をつけることは必要ですよね?

なぜなら、それぞれの問題点への効果的な対策の仕方はかなり異なるから。

「少子化対策=子育て支援」と限定されている

例えば「①人口が減少してしまうこと」が問題で、そのための対策が必要なのだとしたら、

  • 移民を受け入れる【即効性のある対策】
  • 子供を増やす【長期的な対策】

という2つの方法が考えられます。「子供を増やす」対策については、さらに

  • 日本人にたくさん子供を産んでもらう【内向きの対策】
  • 子供を産んでくれそうな外国人を受け入れる【外向きの対策】

という方法に分けられる。この【内向きの対策】の中の1つが子育て支援だよね。

でも、「人口が減少してしまうのが問題だから、少子化対策が必要なんだ!」ということなのであれば、

子育て支援と同時に同じくらいの熱量で

外国人の受け入れについて議論されてしかるべき

です。

なんで子育て支援だけに絞って議論されているの???

※しかも日本人の子供を増やすためには、他にも例えば結婚支援を行うという方法もあるはず

それにそもそも、「①人口が減少してしまうこと」の対策はなにも「人口を増やすこと」だけではないはずです。

もし「人口が減少すると社会機能が維持できなくなる…!それはマズイ…!」ということなのであれば、

人口減少を食い止めるのではなく、

日本の社会システムを(例えば)人口8,000万人に適したものに変革する

という方向性だってあり得ます。

でもそんな話、全然聞かないですよね。人口減少は絶対ダメ!っていう主張の方が支配的。なんでなの???

イギリスやフランスやドイツは日本よりも人口が少ないですが、それでも国として一応成立しています。日本もヨーロッパの国々くらいの人口で十分なのでは?日本列島の理想的な人口は1億2000万人って、いつ決まったの???

さらに、③将来的に生産年齢人口(15〜64歳)=支える人の割合が減り老年人口(65歳〜)=支えられる人の割合が増えることで、

社会保障制度の維持が困難になることが問題!

なのであれば、解決策は「子供を増やすこと」以外にもたくさんあり得ますよね。

この点については長くなるので別の記事でまとめたいと思います。

とにかく何が言いたいかというと、

人口減少は絶対にダメ!

→人口減少を食い止めるためには、子供を増やさなければいけない!

→だから子育て支援が必要だ!

という(ロジカルに見えて実はあまりロジカルではない)形で議論が勝手に進められている…のがむっちゃ気持ち悪い!ってこと。

・・・むっちゃ気持ち悪くないですか?僕だけ?

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モチオカ ケイ
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社会科ブロガー
社会科の教科書には書いていないことなど、世の中(社会)のリアルについて自分なりに学んだこと・考えたことを記録するブログです。

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