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Y染色体とは?なぜ重要?男系天皇・女系天皇を分かつもの

モチオカ(望岡 慶)

5年ほど前に「なぜ女系天皇は認められないのか」という動画を出したところ、100万回再生を超え、6000件近いコメントが寄せられました。

その中で非常に多かったのが「なぜY染色体の話をしないのか」という指摘や、頼んでもいないのにY染色体について説明してくれるコメントです。

皆さんがなぜこれほど「Y染色体」を重要視するのか不思議に思い、私なりに勉強して考えてみました。

今回は、Y染色体が男系天皇の根拠とされる理由と、その背景にある心理、僕の見解について書きました!

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そもそもY染色体と天皇家の関係とは?

まず、人間の細胞には遺伝情報(DNA)が格納された「染色体」が23組あり、そのうちの1組が性別を決める「性染色体」です。

女性は「XX」、男性は「XY」というペアを持っています。

子供が生まれる際、父親(XY)と母親(XX)からそれぞれ染色体を受け継ぎます。

母親からは必ず「X」を受け継ぎますが、父親から「X」を受け継げば女の子(XX)に、「Y」を受け継げば男の子(XY)になります。つまり、「Y染色体」は男性から男性へとしか受け継がれないという特徴があるのです。

これを天皇家に当てはめると、どうなるでしょうか。

「男系の男性天皇」であれば、代々の天皇から変化しないままのY染色体をずっと受け継いでいることになります。一方、女系天皇(母親が天皇で父親が一般人)の場合、生まれてくる子供のY染色体は一般人の父親由来となり、天皇家のY染色体は受け継がれません。

この「天皇家のY染色体をしっかり受け継いでいくのは男系の男性天皇しかありえない」というロジックが、男系天皇じゃないとダメだ!と主張される時に使われます。

なぜみんなY染色体の話をしたがるのか?

では、なぜこれほどまでにコメント欄でY染色体が熱く語られるのでしょうか?

男系・女系の説明がしやすい概念であることは間違いありませんが、僕は同時に「他人にマウントを取れる材料になるから」ではないかと推測しています。

Y染色体の話は、高校の生物レベルの少し高度な理系の知識です。Y染色体の話が出てくる時、そこには「なぜ女系天皇がダメなのか分からない」という知識のない人に対して、自分の理系の知識を披露して優位に立ちたいという心理があるように感じます。

本当に大事なのはY染色体ではない

私個人の意見としては、Y染色体という生物学的な話自体はどうでもいいと思っています。

本当に重要なのは、生物学的な事実ではなく、「日本の天皇は男系男子で代々(2000年近く)続いてきたとされている」という歴史的なストーリーと、それを「日本人も世界の人々もそのように認識し、信じている」という事実です。

歴史を辿れば、天皇が女性から始まったという説や南北朝の分裂、あるいは男系男子の伝統は明治時代に作られたものだという説もあり、本当のところは誰にも分かりません。

しかし、皆が「天皇とはそういうものだ」と信じて共有しているからこそ、様々なメリットを享受できているわけです。

だからこそ、わざわざDNA検査をしろとケチをつけるのは野暮だなと思いますし、「Y染色体が絶対だ」と必死になって演説する必要もないと思っています。

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