日本最大のモスク東京ジャーミイに行ってみた【2023年8月】
日本最大のモスク「東京ジャーミイ」に行ってきました。
ってことで感想等を忘れないようにメモっておきます!
東京ジャーミイとは
日本最大のイスラム教寺院(モスク)
@ 東京都渋谷区 代々木上原
歴史
- ロシア革命から逃れて日本に避難してきたカザン州のタタール人のために、1938年に作られた
- その後、老朽化により1986年に取り壊され、2000年に東京ジャーミイトルコ文化センターとして生まれ変わった
見学記録
代々木上原駅から徒歩で約5分
突然、異彩を放っている建物が目の前に現れました。
恐る恐る正面玄関っぽいところに入ろうとしたら、
受付のトルコ人女性が「今から礼拝なので、礼拝が終わったら来てください。礼拝は誰でも見学できますよ!」
って笑顔で伝えてくれました。いやー、ほんと素敵な笑顔でしたわ。
緊張してたけど、一気に和らぎましたよ
モスク
ってことで外階段から2階に上がってモスクを見学。
モスク内は半ズボン禁止、土足禁止。女性はスカーフで髪の毛を隠す必要があります(入口で借りれる)。
恐る恐るモスクに入ってみてびっくり
ドームが美しい…!西洋的な美しさ・東洋的な美しさとは違う別の美しさ。
つかイスラム教の寺院(モスク)って初めて入ったかも。
※イスラム建築はディズニーシーのアラビアンコーストの建物くらいしか見たことがない
濃い青色のところには、クルアーンの文章が白くカリグラフィーでデザインされています。これ文字だったのか。素敵だなあ
ドームの天井にもカリグラフィのデザインがあります。ほんと芸術的
キリスト教と違って、
※写真:シドニーの教会
イスラム教は偶像崇拝が禁止されているので銅像的なものはありません。
そして礼拝がスタート。最初は人が少なくポツポツとまばらにしかいませんでしたが、
5分も経たないうちに続々と人が集まって、最終的に20人くらいになりました。
でビックリしたのが礼拝の様子。
ってか人生で初めてイスラム教徒の礼拝を見たわけですが、
礼拝って
立って
→ひざまずいて頭を床につけて
→また立って
→またひざまずいて頭を床につけて
→・・・
って感じで繰り返すんですね。知らなかった。ずっと座った状態でやるのかと思ってた。
※礼拝中の写真はさすがに自重しました
礼拝は15分ほどで終了。
これを毎日5回もやるのかー・・・大変だなー・・・とか思ってしまいましたが、そう思うこと自体が僕のムスリムの方々への無知・無理解の表れだなと気づき、とても恥ずかしくなりました。
大変とかそういう次元の話じゃないだろ、って
ディヤーナト・トルコ文化センター
礼拝が終わった後、さっき入れなかった受付的な場所に行ってみました。
ここではイスラム教などに関する本も売っています。
で、このあと紹介するカフェで軽食を食べた後に気づいたのですが、ここではトルコ料理のお弁当を買うこともできるようです。気づくのが遅かった・・・
※お弁当は毎日販売されるわけではなく、曜日が決まっているらしい
買った弁当はホールで食べることができます。
ハラール・マーケット
奥の方に行くと、トルコの食材を買える売店があります。
安いのか高いのかはよくわからん。
ユヌス エムレ カフェ
ハラール・マーケットはカフェとしての営業もしています。
レジで軽食や飲み物を買って、
廊下に設置されたテーブルとイスでイートインする方式(テイクアウトもできます)
せっかくなのでトルコっぽいデザートを食べてみることにしました。
※クルド人がたくさんいる埼玉県蕨市(ワラビスタン)に行った時にトルコ名物バクラワは食べたので、今回は別のものを食べてみた
レヴァニ(350円)
セモリナ粉(デュラムコムギを粗挽きにした粉で、パスタやクスクスを作るのに用いられる)を使って作られたスポンジケーキ。
スポンジデザートやヨーグルトデザートと呼ばれるのだとか。
日本で食べるスポンジケーキみたいにフワフワ食感ではなく、しっとりだけどボソボソっしていました。確かにクスクスっぽい。
冷たくて柑橘っぽい爽やかな風味がしましたが、シロップがかかっていて、ジュワッして甘い。とにかく甘い。
バクラワもむっちゃ甘かったけど、トルコ人ってべっとり甘いスイーツが好きなの?
ザ・シロップ…!って感じの甘さなので、繊細な甘さを好む日本人にはトルコスイーツはあまり向かないかも。トルコには「甘さ控えめ」っていう概念がなさそう。
ライスプディング(230円)
米をミルクで煮た料理。
トルコ特有のデザートっていうわけではなく、世界各地で見られるデザート。
これまた甘い・・・べっとりとした甘さ。
思ったより米粒感はなく、味は牛乳プリンに近いんだけど、牛乳プリンほど軽くない。べっとりねっとり
たぶん日本人はそんな好きじゃないと思います。僕もこの1回で十分かな・・・って感じ。
上にかかっているのはシナモン。シナモンの主張が強かったです。
自分の無知を実感
東京ジャーミイに行って、イスラム教について全然知らないことに気づいた。
食べ物や祈りのことなど、日本にいる(日本に来る)ムスリムの方は不便な思いをしていないだろうか・・・?っていう想像力も足りなかったです。考えたことなかった。
っていうか、今まではイスラム教・ムスリムのことを知る必要も考える必要もないと思っていた、って言った方が正しいかもしれません。
自分の身近にムスリムの方は全然いなくて、イスラム教のことを知らなくても問題なく生きていけたので・・・。
実際、(日本にいる限り)これからもムスリムの方とコミュニケーションをとる機会はそう多くないだろうと思います。
でも、これからもイスラム教について無知のままでいいとは到底思えない。
日本には実はたくさんのムスリムの方々が居住しているし、イスラム教への無知ゆえの恐怖が摩擦を生み出していることは事実だと思うし、これからイスラム教圏の国々(インドネシアとかバングラデシュとか)の経済発展が進んでいってムスリムの観光客が増えるだろうし。
自分とは違う他者のことを理解しようとしていないのに「お・も・て・な・し」だなんて、厚顔無恥にも程があります。
(僕も含め)日本人は、もっとイスラム教のことを知ろうとするべき。