ゼッタイ覚える小地形【川の地形】
具体的な地域をたくさん覚える必要はありません。
川の地形は、人間の生活との関係を理解することが最も大事です。地形図と絡めて、よく出題されます。
基礎知識
川の地形は、水が流れるスピードの違いによって形成されます。
- 川の流れが速い場所にできる地形:V字谷(谷底平野)
- 間にできる地形:扇状地(←水の流れの速さが変わるので、重いものから徐々に堆積する)
- 川の流れが遅い場所にできる地形:氾濫原、三角州

代表的な扇状地
ヨーロッパ・アフリカ
- 特になし
アジア・オセアニア
- 日本:甲府盆地と長野盆地

北アメリカ・南アメリカ
- 特になし
代表的な氾濫原
特に覚える必要はありません。
代表的な三角州(デルタ)
三角州(デルタ)は、代表的なものは覚えておきましょう。
ヨーロッパ・アフリカ
- ナイル川(エジプト)

アジア・オセアニア
- メコン川(ベトナム)
- チャオプラヤ川(タイ)
- エーヤワディー川(ミャンマー)
- ガンジス川(インド、バングラデシュ)

北アメリカ・南アメリカ
- ミシシッピ川(アメリカ)

川の地形と人間の生活との関係【超重要】
災害との関係
川が作る平野(=沖積平野)の下流部は、海抜高度が著しく低く、地盤が極めて脆弱なことが多いため、台風や大雨に伴う洪水や高潮による浸水被害に弱く、地震による建造物の倒壊や地盤沈下のリスクが高い。
昔は、川が作る平野(=沖積平野)の下流部に人はあまり住まなかったが、近年は地価が安いこともあって、新築の住居を作って「お得でっせ」ってセールスをかける業者がいる。浸水リスクを描いたマップ(ハザードマップ)をよく確認せずに住居を購入し、洪水被害に遭う人がいる。
この点について、地形図とともに問うてくる問題が多いです。
貧困との関係
氾濫原や三角州(デルタ)の地域は水害のリスクが高く危険なため、歴史的に土地が安く、経済的に困窮している人々や社会的な弱者が集まって暮らす傾向がありました。
ガンジス川の三角州に位置するバングラデシュはその代表例です。南アジアの多数派であるヒンドゥー教徒に対して、少数派であるイスラム教徒が、このような危険な地域に固まって暮らしていて、分離・独立することになったわけですが、そこが三角州であったことは偶然ではないと思います。(この点に関しては確証はないため、論述問題などでは書かないでください)
ガンジス川の氾濫原にも、インド国内での少数派であるイスラム教徒が多く居住しています。これも偶然ではなさそうです。(これも確証はないため、論述問題などでは書かないでください)

日本でも、東京の下町にあたる隅田川や荒川の周辺は、比較的所得水準の低い人々が多く居住する地域と言えます。一方で、所得水準の高い人々は、標高の高く水害のリスクが低い「山の手」に居住する傾向がありました。
しかし近年では、治水対策が進んだことで水害のリスクが下がり、臨海部の再開発によって多くのタワーマンションなどが建設されています。その結果、かつて三角州だった地域にも、現在は多くの高所得層が移り住むようになっています。









