旅の楽しみ方を2つ
今回は、僕なりの「旅を楽しむ方法」を2つ紹介します。
一見するとありきたりな内容に思えるかもしれませんが、ややこしい社会科教員っぽい、少しニッチで独特な楽しみ方をお伝えしたいと思います。
「目的」ではなく「テーマ(問い)」を持つ
1つ目の方法は、「テーマを決める」、言い換えると「自分なりの『問い』を持って旅に出る」ということです。
シンガポールを例にすると
たとえばシンガポールだったら、僕は以下のような疑問を持っていました。
- なんでシンガポールってこんなに発展したんだろう?
- シンガポールは超先進国だと言われているけれど、本当に良い国なのかな?
こういう自分なりのテーマ・問いを持って旅をします。その問いの答えを最後に出すつもりで旅をする、という感じです。
もちろん、主要な観光スポットにも行きます。マーライオンを見たり、ホーカー(フードコート)でチキンライスを食べたり、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールに行ったり。
ただ、頭の片隅で常に「問い」を意識し続けます。普通の旅も楽しみながら、「なんでシンガポールって発展したんだろう」「シンガポールって本当に良い国なのかな」ということも考え続ける。
そうすると、普通の観光なら行かない場所にも足を伸ばしたくなります。シンガポール国立歴史博物館とか。
旅の中で疑問が湧けば、その疑問を解決できそうな場所を調べて(ホテルのスタッフに聞いたりして)、実際に行ってみたり。タクシーなどで現地の人と会話する機会があれば、聞いてみたりもします。
たとえば「シンガポールの食事はおいしいのか」といったテーマ・問いでもいいと思います。
あとは、「シンガポール料理のレストランって日本で成り立つのかな」とか。このテーマなら、シンガポール料理を食べてみて、もし日本人の口にあまり合わなさそうなら、アレンジするならどうしたらいいかな、というふうに考えてみるとかです。
こんなふうに、自分なりにテーマを決めて、解決したい問いを持って旅をすると、アンテナが研ぎ澄まされて、旅をより楽しめる感じがします。
スウェーデンを例にすると
他にも、たとえばスウェーデンの場合。
スウェーデンは北欧の国で、社会保障が充実していて「高福祉国家」と言われますよね。
- なんでスウェーデンは高福祉国家になったんだろう?
- なんで世界中の国が高福祉国家にはならなかったんだろう?
と、高校生くらいの時からずっと、うっすら疑問に思っていました。
そこで、この問いに対する答えを出したい、と思いながらスウェーデン旅行をする。すると、旅の中で「なるほど、こういう事情があるからか」と、自分なりの答え・仮説が立てられる感じがします。
旅の最中に完全な答えを出す必要はなくて、旅から帰ってきた後に、いろいろ調べたり考え続けたりしてもOK。新たな疑問(問い)が浮かんできて、「またスウェーデンに行ってみたいな」って思ったりもします。
というわけで、ややこしい社会科教員っぽい旅の楽しみ方すぎて、共感してもらえるのか?「ややこしい人そうだな」って思われてそうだな・・・と、心配でならないのですが、「自分なりの問い・テーマを持つ」というのが、僕なりの旅を楽しむ1つ目の方法です。
旅を通して謎解きをするっていうイメージです。旅を貫く一本の軸を決める。
「視点」を持つ
2つ目の方法は、「視点を持つ」ということです。
テーマを決めることと似ていますが、こちらは日常的に街を観察する際のフィルターのようなものです。
例えば「言語」
たとえば「言語」という視点を持っていると、いろんなものが見えてきて、退屈しないというか、面白いなと思います。
ベトナム
ベトナム語はアルファベットが使われていて、いろんな飾り記号(声調記号)がついています。
- なんでアルファベットなんだろう?
- なんでこんなに記号がたくさんついているんだろう?
- 中国文明の影響を受けているはずなのに、なんで漢字を使っていないんだろう?
インドネシア
インドネシア語でもアルファベットが使われていますが、ベトナム語のようにたくさんの記号はついてなくてシンプルです。
- なんでアルファベットなんだろう?
- なぜ記号がついていなくて、シンプルな表記なんだろう?
例えば「ホームレス・貧困」
他には、かなりニッチですけど、「ホームレス」という視点で見てみる、というのもあります。
そうすると、「この国のこの都市にはホームレスがたくさんいるけど、あの国にはいないな」とか気づけます。
たとえば、ベトナムではホームレスをほとんど見かけないけど、イギリスのロンドンに行くとホームレスをたくさん見かける。しかも若いホームレスが多いな、とか。
で、気づいたこと、疑問に思ったことをChatGPTとかGeminiに(音声入力で)聞いてみる。それだけで、「へえーーーーなるほどーーー」という面白い体験ができます。
まとめ
以上、旅の楽しみ方について、僕なりのやり方を話しました。
1つ目が、テーマを決める、問いを持つということ。
その場所に行こうと決めた、何かしらの理由があるはず。何か疑問や興味があったはずなので、それをしっかり明確にして、その問いを持ち続けた状態で旅をする、という感じです。
シンプルに「なんでこの国に自分は惹かれたんだろう」というテーマでもいいですよね。
「なんでインドネシアのバリ島に行ってみたいと思ったんだろう?」とか。その答えを自分なりに探してみると、バリ島の良さ(行き先の良さ)がはっきり言語化できるようになります。「良いところを探そう」というアンテナも立って、より楽しめるようになる。
2つ目が、視点を持つこと。
社会について、国について、観光地について、見る角度をたくさん持っておくということです。
・・・と、こんな感じで自分はいつも旅を楽しんでいます。
自分なりの「問い」と「視点」を持つことで、無意識に通り過ぎてしまうはずだった景色が心に引っかかるようになり、旅をより楽しめるようになりました。
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