オセアニア

シドニーをつまらない・あまり面白くないと感じた理由

モチオカ(望岡 慶)

2023年7月にオーストラリア シドニー旅行をしましたが、「超楽しい!帰るのが惜しい!」とは正直思いませんでした。

滞在中、かなり暇を持て余した

予定よりも1日早く帰国した(←航空券の変更手続きで10,000円払って)

そこで今回は、(誠に失礼ながら)僕がシドニーをあまり面白く感じなかった理由つまらないと感じた理由を言語化してまとめたいと思います。

シドニーをつまらないと感じた理由

オーストラリアっぽさが見つからない

シドニーには、クイーン・ビクトリア・ビルディング(QVB)や

セント・メアリー大聖堂(St Mary’s Cathedral)など、ヨーロッパ感を感じる建物がいくつもあります。

シドニーに降り立った瞬間、これらの建物を見て「うお!ヨーロッパっぽい!すごい!」って心底感動しました。

が、、、

「で、オーストラリアっぽさってどこなの?」って思ってしまいました。

僕はヨーロッパにはまだ行ったことがありません。だから初めて見る「ヨーロッパっぽい風景」にテンションが上がっただけであって、

決して「オーストラリアっぽい風景」に感動したわけじゃなかったのです。

このことにすぐに気づいてしまった。ヨーロッパっぽさを楽しむんだったら、ロンドンやパリに行けばいいよなって。

そこで、オーストラリアっぽい(シドニーっぽい)景色を見れば考えが変わるかもしれない…!と思って、シドニーの代表的観光スポットであるオペラハウスを見に行きましたが、、、

確かに「うおーー!!見たことあるやつ!!!」っていう意味では感動したんですけど、5分くらいで感動が薄れるというか、飽きが来てしまった。

長い歴史が持つ奥深さみたいなものをあまり感じなかったんです。たかが50年くらいの歴史しかない建物を見たところで・・・っていう。

何百年の歴史がある建物だったらじっくり眺めても飽きなかったと思います。

結局のところ、シドニーにはオーストラリアっぽい建物が全然ないんですよ。

同様に、食べ物にもオーストラリアっぽさを感じるものは全然ない。ヨーロッパやアメリカを感じるものばかり。

ミートパイっていうオーストラリアの国民食と言われるものがあるけど、、、全然心惹かれない(実際そんなおいしくない)。

つまり、オーストラリアには「オーストラリアっぽい魅力的なもの」がない。

っていうかオーストラリアっぽさって何?

・・・

・・・

実は、今回この疑問を解きたくて弾丸でシドニーに行くことにしたのですが、最終的に

「オーストラリアは各国の文化を寄せ集めてできた国で、独自のアイデンティティはほぼない」

という結論に至りました。至ってしまった。

シドニーには、イギリス文化やイタリア文化、アメリカ文化、中国文化、ベトナム文化、日本文化などなど、様々な文化が入ってきています(特に、建国の中心メンバーであったイギリスの影響が大きい)。

そういう意味では万国博覧会みたいで楽しいですが、個々のしっかり文化を楽しみたかったら、その国に実際に行ったほうが良い。わざわざシドニーに行く必要はないです。

オーストラリアも独自のアイデンティティのなさに後ろめたさを感じて、アボリジニーのことを近年ゴリ押ししているのでは・・・?知らんけど

歴史的な観光名所がない

「オーストラリアっぽさが見つからない」ってのと関連した話で、

シドニーには(っていうかオーストラリアには)歴史的な観光名所がほぼありません。これがしんどかった。

僕は観光をする時に、その国・その街の歴史を深く学びたいと思っています。

例えば2023年6月に神戸に行った時は、神戸の港や街がどのように発展してきたのか?を知るだけで大満足!って感じでした。

シンガポールもあんなに小さな国なのにしっかりとした歴史があって面白かったし、

ベトナムのホーチミンも植民地として開発された都市だけどベトナム戦争という強烈な過去を持っている。何よりホーチミンは未来への可能性を感じて面白い。

僕はインスタ映え的なレジャー的な旅行というよりも(←そういう場所にも行くけど)、修学旅行的な旅の方が好きなんです。

本当に変わってますよね。僕と一緒に旅行しても全然楽しくないと思います。

でも僕はそういう人間なので、単なる観光名所を見るだけでは満足できない。観光名所になった背景までちゃんと知りたい。

ところが、シドニーには深く学べるような場所がほとんどないんです。国・街に奥行きがない。

実際には先住民の方々が暮らしてきた長い歴史があるわけですが、入植したイギリス人が過去の文化をほぼほぼ破壊しちゃったし、先住民の方は文字文化を持たなかったので、そもそも語れる「歴史」がほぼありません。

シドニーにある歴史を感じる場所といえば、せいぜい

  • ザ・ロックス:18世紀にイギリス人が初めて開拓した場所
  • ハイド・パーク・バラックス博物館:19世紀前半に囚人収容所として使われた建物

くらい。歴史を感じるものといえど、せいぜい200〜300年前に作られたものです。

しかもほぼストーリーが同じ(イギリス人が作った、とか囚人が関係している、とか)。ワンパターン。

申し訳ないけど面白くない。好奇心がそそられない。新たな発見がないし、「ここが○◯の舞台かあ」という感動がない。

オーストラリアにあるのは大自然系の観光名所ばかり。

シドニー滞在2日目くらいで「あー、あんま見るべきものはないなあ」って思ってしまったのは、シドニーの街の奥行きのなさを感じ取ってしまったからだと思います。

カルチャーショックを感じない

他にも、シドニーは「いかにも先進国の街」って感じがしてカルチャーショックを感じなかったところも、シドニーをあまり面白く思えなかった理由かなと思います。

ベトナムのホーチミンのように、バイクが大量に走っているカオスな光景が広がっていると、「異国に来たー!」ってテンションが上がるわけですが(同時に不安にもなるけど)、

シドニーはどこかで見たような風景ばかり。先進国の洗練された雰囲気。ヨーロッパ人らが「おらが国のええもん持ってきましたで」感。母国でうまくいった「正解」の寄せ集め感。

きれいで洗練されているので観光をしていて不快に思うことはほとんどなく、その意味では悪くはないのですが、

旅行先としては面白みに欠けるなー・・・ってのが正直な感想でした。

リスペクトできない

あと「自分勝手なイギリス人が作った国」っていう事実が重い。とにかく重い。

シドニーの綺麗な街並みを歩きながら、「でもこれってイギリス人が勝手に乗り込んで先住民の生活を犠牲にして作った国なんだよな・・・」って余計なことを考えてしまう。

北海道だって同じだろって突っ込まれたらそれまでだけど

オーストラリアは過去が真っ黒。

じゃあオーストラリアが現在どれくらい頑張っているのか?(未来に向けてどれくらい夢を描いているのか?)というと、これまた微妙な感じがしました。

オーストラリアって、国土に存在する価値(土の中に埋まっているもの、手付かずの大自然)を最大限利用しているだけで、自ら価値創造に積極的に取り組んでいるようには思えないです。

良くも悪くも現状に満足している感じ。

むっちゃ失礼な言い方だけど

ベトナム ホーチミンで感じたようなイケイケドンドンのエネルギーをシドニーからは感じませんでした。

結局、シドニー滞在の日数を重ねれば重ねるほど、オーストラリアのどこをリスペクトすればいいのかわからなくなりました。

子供の頃はあんなに好きな国だったのになー

まとめ

ってな感じで、大変失礼ながら(←本当に失礼です)、シドニーをつまらないと感じた理由をダラダラと書かせてもらいました。

振り返ってみると、僕は人間の営み・苦労・努力を感じる社会や街や国が好きなんだなと思います。あんまり大自然には興味がない(←感動はするけど)

沖縄とか長崎とかベトナムとか、そういうところが好きっぽい(←観光する分には)。埋立地で生まれ育った人間なので、住む分にはオーストラリアとかシンガポールとかが合うのかもしれないけど・・

これだけシドニーをこき下ろしておいてなんですが、実際に現地に行ってシドニーが持つ魅力もいろいろ理解したつもりなので、その点についても別の機会にまとめたいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました!

関連:シドニーの魅力を頑張って考えてみた

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