オセアニア

オセアニアの未来と課題:今後は「誰」と一緒にやっていくべき?

モチオカ(望岡 慶)

オセアニアは人が簡単に行き来できる場所ではない。

この「他の大陸から遠い僻地」という特性が、オセアニア各国が抱える課題の根っこにある。

モチオカ
モチオカ
社会科ブロガー
Profile
千葉の公立中・公立高から、1年間の浪人を経て東大へ(文3→教育学部→大学院教育学研究科)。公立中学校の教員になった後、数年で退職。現在はブロガーとして生計を立てて8年目。★学生時代から教員時代にかけて、ずっと引っかかっていたのは、学校で学ぶ社会科と現実の社会とのギャップ。教科書を理解しても、ニュースを理解できない。このギャップを埋めたくて、今も社会の勉強を継続中。★目標は「世界一の社会科教員」——教えるのがうまい人ではなく、「この人といると自分も学びたくなる」そう思ってもらえる存在——になること。
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島嶼国の現実と課題

単独ではやっていけない

太平洋に点在する島嶼国(フィジーやツバル、サモアなど)は、人口が少ないため経済規模も小さくなる。

産業は育ちにくく、税収が限られるため、国家財政は常に厳しい。

その結果、これらの国々はアメリカ・中国・オーストラリア・ニュージーランドといった大国の援助に頼らざるを得ない。

自国に働き口が少ないため、多くの人が海外に出稼ぎに行き、母国に送る送金が経済を支えている。

気候変動による存亡の危機

さらに気候変動による海面上昇のリスクも深刻である。

ツバルやキリバスのように、「国そのものが沈んでしまうかもしれない」という問題に対して、一国だけではどうすることもできない。外部とのつながりなしには解決が難しい。

オーストラリアとニュージーランドの現実と課題

一方で、オーストラリアとニュージーランドは比較的大きな国で、安定した経済基盤を持っている。

しかし、ここにも共通の課題がある。

人手不足

少子高齢化が進み、若者は教育を受けてホワイトカラーの職を志向するため、農業・建設業・介護といった「きつくて人気のない仕事」には人が集まらない。

そのため両国は積極的に外国人労働者を受け入れようとしている。

シドニー(2023.7撮影)

外国人の流入による生活の圧迫

しかし外国人が流入すればするほど、都市部では住宅需要が高まり、不動産価格や家賃が高騰してしまう。結果的に、現地の人々の生活を圧迫するという新たな問題が生まれている。

つまり、オーストラリアとニュージーランドは、「人手不足を補うために外国人を受け入れたいが、受けすぎれば社会が不安定になる」 というジレンマに直面している。

メルボルンにて(2024.11撮影)
メルボルン(2024.11撮影)

誰と組むか?

オセアニアは人口が少ないため、島嶼国にしてもオーストラリアやニュージーランドにしても、単独で大きな影響力を持つことは難しい。

だからこそ、「誰と組むか?」 が重要なテーマになる。

東南アジア

オーストラリアやニュージーランドは、歴史的にはイギリスとの関係が強かったものの、距離の遠さもあり、その結びつきは次第に薄れた。

近年はむしろ、地理的に近い東南アジアとの関係を深める動きが目立つ。

メルボルンにて(2024.11撮影)

アメリカ or 中国

東南アジアの他は?アメリカ?それとも中国?

オセアニア、特にオーストラリアとニュージーランドは、その狭間で揺れている。

まとめ

オセアニア全体の未来は「外部との関係のあり方」によって大きく左右される。孤立しては生きていけない。

オセアニアはこれからも世界との結びつきを模索し続けるだろう。

メルボルン移住博物館にて(2024.11撮影)

たとえば、オーストラリアやニュージーランドがパレスチナ国家承認に向けて動いているのは、「誰と組むのか」を意識した選択の一例かもしれない。

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千葉の公立中・公立高から、1年間の浪人を経て東大へ(文3→教育学部→大学院教育学研究科)。公立中学校の教員になった後、数年で退職。現在はブロガーとして生計を立てて8年目。★学生時代から教員時代にかけて、ずっと引っかかっていたのは、学校で学ぶ社会科と現実の社会とのギャップ。教科書を理解しても、ニュースを理解できない。このギャップを埋めたくて、今も社会の勉強を継続中。★目標は「世界一の社会科教員」——教えるのがうまい人ではなく、「この人といると自分も学びたくなる」そう思ってもらえる存在——になること。
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