【日本史】御恩と奉公をわかりやすく:守護と地頭はどっちがうれしい?

御恩と奉公について説明します。
御恩と奉公とは?
丁寧に説明します。
武士は自分の土地を守りたい
まず、日本列島の各地には武士がいました。
どうやって武士が誕生して成長していったのか?は別のところで説明しているので、今回は省略します。

東国の武士は、「平氏を倒すぞ!」っていうところから始まった争いの中で、源頼朝のもとに集まって一緒に戦いました。

なんで源頼朝のもとに集まったのか?
各地の武士にとって、源頼朝についていくのが自分にとってプラスだと思ったからです。
命をかけて戦う時に、自分にとってプラスにならない人にはついていかないですよね。
じゃあ、そのプラスって何なのか?というと、土地の確保です。
武士は自分が管理している土地を持っていました。その土地にいる農民から税を集めて、土地の所有者に税を渡して、余った分を自分のものにしていた。

稲作が行われている社会では、土地が富の基盤です。
だから、武士からすると、その富の基盤である土地を守りたいしできれば土地を増やしたい(広げたい)。
土地を確保できれば、自分の取り分も増えて豊かに暮らせます。

土地を守るために、源氏を頼った
各地の武士は、源頼朝についていくことが自分の土地の確保にとってプラスだと判断しました。
源頼朝が勝てば、源頼朝に「今まで通り、その土地はキミが管理してね」って認めてもらえるし、平氏から奪った土地を「この新しい土地はキミが管理してね」って言ってもらえるかもしれない。
だから、各地の武士、特に東国の武士は源頼朝のもとに集まって一緒に戦いました。
将軍と武士の間に主従関係が生まれる
ここで、源頼朝と東国の武士との間に主従関係が生まれます。
こうして生まれた将軍と武士との間の関係を、御恩と奉公の関係と言います。
御恩(=土地の管理を認める)
源頼朝は、武士に対して
- 昔から管理していた土地を「引き続きキミが管理してね」と認めたり(本領安堵)
- 新しい土地の管理を任せたり(新恩給与)
する。これが御恩です。

奉公(=必要な時に戦う)
その代わりに武士は、自分のバトル技術を活かした仕事をする。これが奉公です。
具体的には、
- 天皇の家を警固したり(京都大番役)
- 戦いが起きた時に軍事行動に参加したり(軍役)
です。将軍とこのような関係を結んだ武士のことを御家人と言います。

守護と地頭とは
守護と地頭についても説明します。
地頭に任命されるのはうれしい
地頭は、土地(荘園・公領)の管理や、その土地にいる農民から税(年貢)を集める仕事をする役職のことです。
「この土地はキミが管理してね」っていう御恩は、つまり、その土地の地頭に任命するっていうことです。
地頭に任命してもらえれば、その土地から自分の取り分をゲットすることができます。なので、武士からしたら嬉しくて仕方ない。土地は富を生み出す、富の基盤ですから。

守護に任命されるのはそんなにうれしくない
一方、守護は、ある国(地方)の警察のようなことをする役職です。一つの国(地方)に対して1人、任命されます。
例えば、ある地方で刀をブンブン振り回す訳わかんないヤツが現れたら、そういうヤツを取り締まったりする仕事です。
しかも、別に自分の取り分はありません。
超イヤですよね。
「超荒れている○○っていう国に行って、殺人犯を片っ端から捕まえてきて」って言われる感じです。














